成田空港、空港混雑を緩和するNECの顔認証「One ID」を披露。2020年春導入で荷物預け入れや保安検査の時間短縮へ
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1188230.html

NAA(成田国際空港)とNEC(日本電気)は5月31日、成田空港における新たな搭乗手続きシステム「One ID」の導入説明会を行なった。

One IDはNECの持つ顔認証技術を使ったもので、チェックインなど最初の手続き時において顔写真を登録すると、その後の手荷物預け入れや保安検査場入口、搭乗ゲートにおいて“顔パス”で通過できるというものだ。
運用開始は2020年春から。
説明会では実際にデモンストレーションも行なった。

説明会の冒頭ではNEC 副社長の石黒憲彦氏が登壇し、One IDにかける思いを語った。
「1964年に行なわれた東京オリンピックの“レガシー”(精神的・物理的遺産)は、新幹線や高速道路、当社が手掛けた衛星放送など、ハードウェアであったのではないかと思います。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、人が笑顔で暮らせる世界を目に見えない形で実現するAI技術やIoTなど、デジタル技術やソフトウェアがレガシーになるのではないか」と話し、One IDを空港から街中に広げ、ホテルのチェックインやコンビニでの顔認証決済、テーマパークの入退場システムなどにも導入していきたい旨を述べた。