平山郁夫が1947年に東京美術学校(現、東京芸大)に入学したとき、上野直昭校長の訓辞です。

「諸君らのうち宝石はたった一粒です。その一粒を見つけるために君らを集めた。他は石にすぎません」
(2009年12月4日 朝日新聞「天声人語」)

当時、平山郁夫も自分を石だと思い、三年生のときに見切りを付けると、新任の先生に「君の絵はこれ以上、
下手にならない。おおらかにやりなさい」といわれたそうです。