コンピュータ35とニューコンピュータ35の違いが判りました。
もちろんバッテリーチェッカーの有無なのですが、問題はここからで、結論から言うとバッテリーチェッカーが「ない」ほうが
ニューコンピュータ35です。

カメラ総合カタログの記載を見ますと、71・72年のコンピュータのほうは「バッテリーOKの場合 ファインダー接眼部横に
乳白色のランプ点燈」とあり、73年以降のニューコンピュータでは、露出表示の項目に「バッテリーチェックも兼用します」
と書かれています。
またWikiに上げられている、ニューコンピュータ35の載った「ベストカメラカタログ」には、アクセサリー面のほうに「バッテリ
チェックをより簡単にしたワンタッチ方式」とあります。
つまり、これまでニューコンピュータ35だと思われていた、バッテリーチェッカー(側面にボタン・ファインダー横にランプ)の
付いている物がコンピュータ35で、チェッカーのない(露出表示に統合された)物がニューコンピュータ35だったのです。

ベストカメラカタログには「ブラックからホワイトへ颯爽とカラーチェンジ!」とも書かれており、色も変更の一つのようです。
カメラ総合カタログでも写真はそれぞれ黒と白で、色違いの記載はありません。もっとも画像を検索してみると、チェッカー
のないブラックモデルも存在するようです。もしかしたら輸出専用かも。
https://foto.bazos.cz/inzerat/83981121/Petri-Computor-35.php
https://www.adverts.ie/film-cameras/petri-computor-35-rangefinder-vintage-camera/8707637

なお、ELECTRONIC SHUTTERの表記に関して、以前いつかはペトリさんがおっしゃっていましたが、画像を検索する限り、
確かにチェッカーと表記の有無は(互い違いで)対になっているようです。ただ、カメラ博物館の特別展で展示されていた
OEM版(ハネウェル・ビジマチック615)が、チェッカーも表記もある個体だったのです。
https://i.imgur.com/j0OehBx.jpg (この特別展は撮影・公開可でした)

OEMなので例外かもしれませんが、ペトリ版でも同様のものが存在する可能性も捨てきれません。