かつて支那大陸では、外国人はこの種の“兌換券(Foreign Exchange Certificate)”しか使用が許されなかった。外国人が支那人民専用の“人民幣(RMB)”を使用すると当局に通報され逮捕されることもあった。
逆に支那人民は外国製品を購入するとき以外は“兌換券”を使用することを禁止されていた。完璧なまでの二重通貨制度が施行されていたのである。
1US$=3.7〜4.0FEC=130〜140JPY。1FEC=1.8〜1.9RMB。(1990年の前後数年間交換率実績)
簡単にいうと外国人は支那人民の二倍近くの料金を払っていたことになる。
街で売っている全ての商品・交通宿泊機関・公文書費用などの表示価格は同一でも使用する貨幣の値打ちが二倍近くの開きがあったのである。外国人は更に外国人料金という特別割り増しを払わされる事態が多数あった。
例えば天安門入場料は二倍、列車・長距離バスなども約二倍。更にひどいのは宿泊施設・飛行機などは支那人民価格と外国人価格を故意に数割も高く設定されていることが多かった。
二重どころか三重四重苦を嘗めさせられていたのである。一種の詐偽である。
早い話が支那の共産党政府と支那人民がぐるになって完璧なボッタクリをしていたことになり、現在でもその精神は全く変わっていない。
支那はそのくらい丸ごと貧しい国であったし、今でも因縁をつけてはゆすり・たかりをする精神は旺盛である。