ワッチョイ変わってたな


どの攻殻も進化もしくは新しい次元、新境地に辿り着くか、辿り着こうとしているのだが、SACだけは相当毛色が違っている。
SAC2は上部構造云々でてくるが、肝心なスタンド・アローン・コンプレックスがダメだからどうしても最低評価となる。
わざわざ「スタンド・アローン・コンプレックス」などと名付けられた現象だか概念だかを正しく理解できた人がいたんだろうか?

「すべての情報は共有化し並列化することによって、単一性を失い、動機なき他者の意思、あるいは動機ある他者の意思に内包される」

結局、ドラマで説明できないからセリフにするしかなくて、必死にそれっぽく垂れたわけだが、特に目新しい話でも何でもない。
昨日も言ったが、人が社会を形成して暮らしていれば色々あるってだけ。平たくざっくり言えば。
同じアニメを見たって感想は人それぞれ。面白いと思った奴と、つまんないと思った奴が喧嘩したりもする。
その時、意識に表れている動機と無意識下の動機がうんぬん分析したり、現象がどうたらこいたところで何がどうなるのか、
俺にはさっぱり分からんのだが、これまた昨日も言ったことだが、どうしてもそこに拘りたいなら心理学者にでもなれとしか。
少なくとも神山氏の完全オリジナル作品で垂れてほしい。

「オリジナルの不在が、オリジナルなきコピーを生み出す現象」

詭弁としか思えない。アオイ君は自らを笑い男のオリジナルじゃないと言うけど、そんなことはない。
他者から動機づけられていようとも、最初に行動を起こしたのはアオイ君で、笑い男のオリジナルは他の誰でもないアオイ君でしかない。

それにアオイ君がとった行動は電脳化されたSF社会特有の話でもなんでもないと思う。
今だってネットで告発状だかクレームだかを読んで義憤に駆られて〜〜ってのは有り得る話だ。
実際、最近だってニュースを見てどこぞの教育長を全く関係ない大学生がハンマーで殴った事件とかあったわけだし。
SF的な新しい概念を作り上げようとしたのかもしれないが、完全に失敗だったと思う。

それなのにハリウッド版が酷評されていて、いまだにSACの評価が高いらしいので、ちとほざいてやるしかないなってなったわけだが、長々と申し訳なかった。