「レディ・ガイ」
性転換手術で女になった凄腕の殺し屋という、あまりに荒唐無稽過ぎる設定を、
物語の構造をこねくり回し無理矢理成立させる力技は凄い。
面白いとか面白くないとかそういう次元を超えとにかく珍品。見て損はない。
男になったミッシェル・ロドリゲスのフルヌード見るだけでも価値がある映画ではある。
巨匠ウォルター・ヒルの、いまだにこんなチンピラ臭い映画を撮れる心の若さに感動を覚える。

「早春」
思春期って面倒くさい。なんでもっとシンプルに考えられないのか?でも仕方ない。
面倒臭いのが思春期なんだから。そしてその面倒くささゆえ周囲が振り回され、
予想をしない悲劇につながる感じは、初期の太陽族映画を彷彿とさせるものがある。