「ロング,ロングバケーション」
ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランド。ふたりの名優が老夫婦の終末の旅を描いたロードムービー。
「とにかく生きていることが大切」みたいな安っぽいヒューマニズムを謳うのではなく、
どう行きてどう結末を迎えるのかというテーマを重たくなることなく描いている。

それにしても最近、この手のテーマを描いた映画が海外では増えているような気がする。
「君がくれたグッドライフ」とか「ハッピーエンドの描き方」とか「世界一キライなあなたに」とか。
皮肉なことに宗教度が低い日本の方が「自分で死を選んではいけない」みたいな倫理観が強いのが不思議。

とにかく生きろ派にはこういう結末は許せないのだろうな。