>>211
サブテキストに限らずシーンの意味、意図を論理的に解明しようとするなら
総合的な映画技法の知識が必要で、ひとつひとつのシーンの意図を解明することも出来るが今手元に現物がない

例えば映像演出では「人物がカメラに対して背を向ける」という構図は観客に対して否定的なポジションを取ってるとされる
この状態で発する言葉は額面通りに受け取ることは出来ない
更に役者の演技も関わってくる
背を向けた女性が”声を震わせて”「あなたのことを愛してる」と言っても、大半の観客はそうと取らないだろう
これが「意味が確定的なサブテキスト」ということ。映像というのはそう取るしかないというルールがある

更にこれは、前後のシナリオによっても左右される
例えばこのシーンの前に「女が浮気をしている」という情報が観客に提示されてる場合と
「女が取り返しのつかない事故を起こした」という情報が提示されてる場合では
震えた声の「愛してる」の持つサブテキストの意味は全く違うものになるだろう

映画というのはこうやって成立してるし読み解いていくもの
君はその暗黙のルール外の「解釈の自由」を主張してるから通じない
映画を受け取ってるんじゃなくて、ただ自分の価値観を押し付けて塗り替えてるだけ
その自覚がないというのが呆れられてる理由