>>217
世の中には大した意味もなく大雑把に映像を組み立ててるものもあれば(それが悪いというわけでもないが)
この映画のように全てのカット、全てのシーンが明確な意図でもって理知的に組み立てられてるものもある
特にこの映画はレイアウトが見事で、構図一つとっても込められた意味、意図が容易に伺える

更にこの映画はシナリオのかなりの部分をサブテキストで伝える手法を取ってるタイプの作品なので
額面通りに受け取ると理解出来ないようになってる(それを逆手に取った予想外しが施されている)
ただ、それはあくまで娯楽映画の範囲内で難解な映画では全然ない

映画への向き合い方ってのは大抵人生のどこかでふさわしい作品に遭遇した時に変わるものだから
君にとってこの映画が未知のタイプで、理解したいという気持ちがあるなら格好のテキストになるだろう
まずは色んなレビューとか批評とかを見るといい。そのうち「ラング」がわかってくる