パルム・ドール受賞のヒューマンドラマ 「万引き家族」を採点!|文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/7805


中野翠(コラムニスト)
★★★★☆家族愛というよりモタレ合いでは? と少々イラついたものの、この監督、そのへんはぬかりなく。好みではないが、上出来。

芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆心の窪みでつながる人々に眼と指が届いている。是枝が勝負できたのは、幼稚で制度的な情感と手を切っているからだ。

斎藤綾子(作家)
★★★★★何気ない表情や仕草が心に沁みる。松岡茉優の存在感の淡さは絶品。子役たちもあんな緊張感ある間を醸し出すとは!

森直人(映画評論家)
★★★★★共同体の新しい可能性に向けた問題提起の先端性や胸に響く芝居。全てが強い。自己刷新を続ける是枝監督の気迫が漲る。

洞口依子(女優)
★★★★☆安藤サクラに終始釘付け。眼差し、漂う肢体、拭う涙に至るまで女優賞にも相応しい風格。俯瞰ショットの雄弁さも唸る。