>>294
>リドリー・スコットがデッカードはレプリだと言い出したのは
>ディレクターズカット製作以降だと思うが

違います。劇場公開された年のインタビューで、下記のようにすでに述べています。

"The Blade Cuts", Starburst (英国) 1982 年 11 月 51 号のインタニューより
スコット:……君はユニコーンが登場するバージョン[の脚本]を読んだかね?
マッケンジー:デッカード自身がレプリカントだと、明かに推測できると。
ス:その通り。それは私にとっては、全く論理的なことなんだ。ことに、フィルム・ノワールでやるのなら、そのテーマに徹底的にこだわるべきだ。
それだと、主人公の追っている人物が、実は自分自身だったなんてことがありうるのさ……
マ:森の中のユニコーンのシーンは、実際に撮影したのですか?
ス:絶対にね。そのシーンを映画に入れたら、素晴らしい効果をあげたと思う。デッカードは椅子に座っていて、酔っ払っているので、下手なピアノを弾くんだ。
ピアノに熱中してきたところで、意識がちょっと脇道に逸れて、ユニコーンが森の中から飛び出してくるショットが入る。それは気づかない程ではないが、さりげないショットなんだ。
デッカードにカットが戻ると、そのことに全くなんの反応も示さないで、ただ、そのシーンを続ける。 ここで、ガフというキャラクターが折り紙で表現した全てのアイディアが揃う。
チキン、小さな棒人形。だからユニコーンの折り紙は、ガフがそこにいたことを物語っている。
映画における一つの層では、個人的な思考と記憶について語っているが、では、ガフはどうやってデッカードの個人的な思考でのユニコーンについて知り得たのか?
それがデッカードがこんなふうに頭を振った理由なんだマ:デッカードがレプリカントであることを、もはや示せないことに、失望はありますか?
ス:その皮肉はまだ残っているさ。
(ブレードランナー FAQより)
http://kimux.org/index.cgi?BladeRunnerFaqJ