全米1位デビューした、豊川悦司ハリウッドデビュー作はどんな映画?
https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20191111-00150388/

予告編には日本人が全然出てこないが、映画の中では、日本側にもかなり時間が割かれている。
その時日本はどのような状況にあったのか、戦争を始める上ではどんなやりとりがあったのかなどが公平な視点から語られるのだ。
ハリウッド映画にありがちなヘンテコ日本描写もなく、会話も自然である。

「そこはとても大事だった」と、ハワイでのプレミアの前、筆者とのインタビューで、プロデューサーのハロルド・クローサーは語った。「実は、長い間、日本の配給がつかないままだったんだよ。
でも、撮影が終わり、編集作業も中盤まで来た時に、日本の部分を見せたところ、たくさん手が上がったんだ。
僕たちが日本に敬意を持っていることをわかってもらえたからだろうと思う」(クローサー)。

日本人同士の会話は日本語なので、英語の字幕がつくシーンも、かなり多い。
これもまた、過去にはハリウッド映画が避けてきたことだ。
「字幕が長く続くと普通はしんどいと感じるものだが、日本人俳優たち演技が本当にすばらしいおかげで、気にならないんじゃないかな」と、脚本家のウェス・トゥック。
そもそもこのプロジェクトを立ち上げたのも、彼だ。
子供の頃から軍隊オタクだったという彼は、映像でも何度か語られてきているミッドウェイ海戦の話に、新鮮な視点からアプローチしたいと願ってきた。
そんな彼にとって、日本側の状況は非常に興味深く、その部分を徹底的にリサーチしたのだという。