スワンソング-Swan Song-
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以下、到着したコメントです(敬称略・順不同)。
美川憲一(歌手)
一時代を築いたヘアメイクドレッサーのプライドと自信に、心打たれた。わたくしも、主人公のパットも、「しぶとく」生き抜いているところに共感。悔いなくやり遂げた人生は素晴らしい!もう一度観たい、いや何度でも観たい、人生の宝物。
八代亜紀(歌手)
人生を振り返り、人生の終わりを考えた時、思わぬ依頼をきっかけに赴くままに動いていく姿に勇気をもらいました。そして、劇中で使用されている名曲の数々が、映画のシーンとシンクロしているのが見事でした。
假屋崎省吾(華道家)
誰にでも人生の最後はある。有終の美を飾るにふさわしいドラマが散りばめられた珠玉の作品。観るもの全てに夢や希望、勇気を与えてくれる。この映画を見ずして棺おけには入れない!
小島秀夫(ゲームクリエイター)
例えるなら、ジェンダーと老人問題を扱った怪優ウド・キアー版「おくりびと」。しかしそれほど単純ではない。全てを壊す程に、ウド・キアーの好演が素晴らしい!!!こんなウド・キアーは観た事がない!悲劇でも喜劇でもない。人生の終幕に、悔恨と赦免を優しく描く、美しいウド・キアー映画。
ヴィヴィアン佐藤(美術家/ドラァグクイーン)
ウド・キアーのあまりにもエレガントな振舞い。詩人ボードレール曰く「化粧とはその人が美に仕えることしかできないことを証明すること。一種の純粋さを持って身を曝け出すこと」。美に取り憑かれ、冥府をさまよう「ベニスに死す」の変奏であるこの物語が、それを証明してみせたわ。 オナン・スペルマーメイド(ドラァグクイーン)
この映画は、ゲイの老人の可能性を輝きに変える方法を伝えている。結局若い頃に様々な経験をすればこその物語。そう、人生って動いてる人が主人公なんだ。〝自分の時間〟を再び動かす事もできる、私たちはそう言う人に夢を見る。
ブルボンヌ(女装パフォーマー)
老いることは愛する人も友も華やかさも視える世界も全てを失っていくこと?いいえ、アタシたちは最期まで化けて笑って、プライドだけは遺すの。心の芯から震え続けた一生モノの作品を、どうか多くの孤独な星々に。
ゆっきゅん(DIVA)
忘れたことにした過去がどれだけあるか。本当は思い出せるかけがえのない時間が、どれだけあったのか。忘れたり、忘れられていると思っても、そこにあった人生を見た人がいる。美しさを覚えている人は必ずいるのだ。
岩井志麻子(小説家)
歳を取るのは悪いことではなく寂しいことだが、その寂しさこそが人生の妙味、美味を味合わせてくれるものなのだと、教えてくれる映画でした。
三島有紀子(映画監督)
メイクアップアーティストの男が、古い親友のために最高に美しく、最高にド派手な死化粧をする旅に出る。このストーリーに惹かれて拝見しました。わだかまりばかりの人生の最後に、○印をくれることの幸せが溢れた映画でした。
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
生きているか死んでいるかどちらでも良い境地に達し、性別も超越しているパット。最高にかっこいい老後に憧れ、高齢化社会に希望を抱きました。
よしひろまさみち(映画ライター)
たおやかさとえげつなさを行き来するパット、最期の旅の景色はCampそのもの。古き佳きゲイカルチャーへの讃歌、そして『プリシラ』のテレンス・スタンプを彷彿とさせるウド様に感激!
──以下コメントにはネタバレが含まれます──
奈良裕也(ヘアメイクアップアーティスト)
パットは親友リタへの葬儀が最後の死化粧、僕は妹への最初のメイクが死化粧でした。同じヘアドレッサーとしてとても共感のできる部分が多く、笑える所、そしてとても考えさせられる所が沢山ありました。時の流れとは素晴らしいところもあり、時には残酷な部分もあり、人生を謳歌して生き抜くとはなにか?何が自分にとって幸せか?幸せとは何か?を考えされられました。最後にパットが自分を奮い立たせてリタのヘアメイクをした時に胸が熱くなりました。僕も最後までヘアドレッサーとして生きぬきたいと思わせてくれる素晴らしい作品でした。 引退後施設で生活保護を受けながら暮らす、元カリスマヘアドレッサーをウド・キアーが見事に演じてた
旧友の死化粧をするために故郷へ戻るストーリーが心に響いた
素敵な音楽と思ってたら監督の弟さんが担当!いいコラボだった
おすすめ 脇役じゃないウド・キアーってだけでもちょっと観てみたい あの獣のような目がホント印象的 ウド・キアーって『プリシラ』で似たような役やってなかったっけ、と思ったらあっちはテレンス・スタンプだった
なんかこの2人ごっちゃになっちゃうわ 予告で死化粧をテーマにしたような感じで謳ってたけど実際は最後の最後までしないし、その施しも披露しないから死化粧がテーマではないよね
どちらかと言うとLGBTを含めた若い時のわだかまりを死に際に払拭した最期をテーマとした作品
まぁその点では見やすかった ゲイのヘアドレッサーが友人の死化粧を頼まれて老人ホームから抜け出すお話。
教育水準が高くて治安が良くて好い人が多い(自分調べ)オハイオが舞台
「都会に行く」ってセリフがニューヨークやロスの事じゃなくてオハイオ内のクリーブランドなのがいいね
どうみてもオハイオ人に見えない異国訛りのドイツ人役者ウドギアさん、がなぜか違和感全く無いんだよね ミラクル
思い出と妄想と現実と心地よく絡まるロードムービーでした
バクダッドカフェ思い出した! 伝説のヘアドレッサーパッドは老人ホームで退屈な日々を繰り返し過ごしていた。
ナプキンを綺麗に折り畳み直しては隠れてタバコを吸い消化されていく日常。
友達も作らず孤独なパッドの元にかつての友であり顧客だったリタの遺言により死化粧をして欲しいと弁護士がやってくる。
断ったパッドだが、その事を考え始めると夜も眠れず昔のことを思い出してしまう。
パッドは意を決して老人ホームから出かけ、彼が向かった先は....
老人ホームでの彼は以前の面影はなく、スポーティな服装にソックスをボトムにインして、マジックテープの白スニーカーを履いている。
若いいい男を見たらクラッと来てよろけてみせたり、おだてられるとポーズを決めておちゃらけたり、子どもたちと共に音楽を聞きながらノリノリで身体を動かしたり可愛すぎる。
お茶目でどこか憎めない愛らしいパッドは街の人に忘れられることもなかったし、新しく出会う人々にも恵まれていて心が温かくなる。
高齢ということもあり周りの友人が全員生きているわけではない。
久しぶりに老人ホームから世界へ飛び立った彼には着いていけないことが多く、受け入れられない現実も多々あった。
それでもパッドは持ち前の才能とスキルを生かして人々を笑顔にする。
お金がなくても無理やり何とかしちゃうし、物々交換するシーンは微笑ましくて笑ってしまった。
大事そうにタバコを抱えて出ていったのに慌てて全部落としてきちゃったり、クスッと笑えて好きなシーンが多すぎる。
ウドキアがもっと好きになった。
ゆるくて可愛くて癒される。
静かなのに派手。これは生き様というのか。
どのように生きてどのように死ぬのか。
人はいつか死ぬけれど死に方は選べるし最期のときはどんな過ごし方がいいだろうか。
パッドの信念の貫き方。
時代が変わろうとも受け入れられる人柄とセンス。
ダサいスニーカーがキラキラ輝くハイヒールへ。
親友から受け渡されたであろう素晴らしいラストメッセージが心に響いた。 タイトルに惹かれて映画館へ走る!
後で知ったタイトルの謎。「白鳥はこの世を去り際、最も美しい声で歌う」つまりスワンソングとは人生の最後に残した仕事でありパフォーマンス。納得!
サンダースキーの町の人々の記憶に残るカリスマ美容師パット。今は老人ホームでくすぶっている。そんな彼の元に昔の友人から死化粧の依頼が舞い込む。迷いつつも衝動的に老人ホームを抜け出し、彼の旅が始まる。それは過去の自分、そして今の自分と向き合う心の旅でもあった。道中出会う人々が皆優しくて涙腺ゆるむ。パットは憎めないどこかかまいたくなるキャラなのだ。全編の音楽も心揺さぶられる。
だらしないスウェット姿からラスト、若葉色のスーツにパープルハットでキメて大見得切る姿に拍手!
ついに彼は自分の過去も今の老いもすべて受け入れ最後の仕事へと昇華させる。友情の証に友人のお棺にハサミを納め、代わりに彼女の豪奢なパンプスを餞別として貰い、羽ばたく。
この見事なスワンソングを皆さんも目撃してほしい! スワンソングの意味すら知らんかったアホが偉そうにw ウド・キアファンの為のアイドル映画だな
ヤバいくらいに彼の圧倒的な魅力で支配された作品
ただ、モデルになった人のオーラも半端なかったなw 色んなスレにFilmarksの転載貼ってるやつって何がしたいの 感慨深いな
パッドが19歳のスーに提案した「ハミルカット」
日本人で初めてNYで活躍したヘアメークアーティストの須賀勇介が、
76年のオリンピックで19歳で金メダルを取ったフィギュアスケーター、ドロシー・ハミルに提案したカットだったんだな
その須賀さんも90年にアレで亡くなられている、と、、、
黒柳徹子のタマネギ髪型も須賀さん考案ということは、徹子もまたゲイカルチャーのクリエイティビティに支えられたセレブリティの一人だったんだな。。。 これ、最後は死ななくてもよかった。
道路をカートで堂々と走ってるシーンで終わってくれたら良かったと思う。
便所友達のシーンももうちょっとリアルにやってほしかったかな。 >>27
モデルが死んでるから死で終わらせたかったんじゃないかな 便所で友達呼んでたり、昔の彼氏と庭いじってる時点で、痴呆入ってるよね。 あのシーンを痴呆とか言っちゃうのは流石に酷すぎて呆れる >>27
もし生きてたら、また毎日退屈で我慢の日々に逆戻り
本人は最初から、後のことは考えず最期に楽しくやりたいことやろうと決めて施設を出てる
思い残すことなくやりきって亡くなって一番最高によい終わり方じゃん 昨日予告を見て、絶対私が好きなやつ!って思って早速見てきた。やっぱり好きだった〜!泣きまくった!現実と妄想の判別が曖昧で、妄想かーってなったとき、とても悲しくなる。
パートナーに先立たれ、その甥には家を追い出され、親友とも疎遠になり、完全に居場所を失って、自分が亡き者になったような、そういう疎外感というか孤独感がパットにはずっとあったんだよねきっと。意思疎通もできないような痴呆のおばあさん相手にヘアセットをしてさ、「思い出した?」って聞くところとかさ、つらすぎて泣いちゃうよね。からの、服屋さんでのやりとりはめちゃくちゃ泣いてしまったなー。人の記憶に残ってるって、めちゃくちゃうれしいのよね。それが服屋さんの方だけじゃなくて、パットもちゃんと1回だけ髪を切った服屋さんのこと覚えててさ。たったそれだけのことだけど、あー私は存在しててもいいんだって安心するよね、大袈裟かもしれないけどさ。やばい、思い出しても泣ける。なんだろなー、私は自己肯定感が低いくせに自己愛が強くて承認欲求の塊みたいな人間だから、パットと似通った部分があるような気がしてねー。親友に裏切られた!絶対許せない!ほんとは許したい…でもやっぱり許せない!でも…みたいなのとかね。わかるよ〜ってなった。
ウィッグがだめになった!って嘆いてる子のヘアメイクのシーンとかもめちゃくちゃ好き。というかいっぱいあり過ぎてだな。長くなるから一旦やめよ。
最後!ミントグリーンのセットアップ!ちょーう素敵!好き!最高!
「それでも人生は素晴らしい」 高齢者施設で暮らす元ヘアメイクアーティストのパトリック。現役時代の顧客リタが亡くなり、彼に死化粧をして欲しいと遺言を残していた。最初は困惑するものの、リタのいる街へと向かうことを決意する。
スウェットで施設を飛び出して、道中でオシャレなアイテムを手に入れて自分を取り戻していくパットが素敵。好きなものを身につけると表情もみるみる明るくなって施設にいたときとは別人のよう。街には自分が第一線で働いていた時代の華やかな思い出もあれば元恋人との辛い思い出もある。特に恋人の件はずっと心に蓋をしていたがこの旅で折り合いが付いた様にも見えた。リタに会いに行く旅でもあり、パットの終活のようなそれでもあった気がする。ラストもパットらしさが全開でとても良かった。 自分がどう老いていくのかという不安を抱くクィアたちを掬い上げる映画であるなと感じた!
初っ端から結構最悪なジジイが主人公なのだけど、
その主人公の人間性自体に変化を付けて物語を彩っていくようなお話ではなく(途中から"善い人"になったりなぜ最悪性格になったのかみたいな説明が挟まれたり過度な感動エピソードみたいなのが挟まれたりせずに)、
その人がその人のままで、最後までアイデンティティを保ち続け、且つ好きだった服(装い)を取り戻していくことで自信も取り戻せたり笑顔や口数が増えたり…
ファッションの役割の描き方がとても大切にされてる物語で、そういった面でもすごく良かった。 すごくいい
生き方仕事への意識が変わりそう
見た目の変化と共に自信を取り戻していく
彩がどんどん鮮やかになっていく あまりにも面白そうな予告編を見て
ワクワクしていた作品。
監督がいつか映画にしたいと思っていた実在の人物がモデルだそう
輝かしい過去のミスター・パットではなく
老人ホームで変わらぬ日々を過ごす現在のパトリック・ピッツェンバーガーが
"親友"リタの「死に化粧をして欲しい」という依頼から少しずつ自分を取り戻すストーリー
まず予告のようなヒューマンコメディではなく、
ほんのり暗い空気の流れるヒューマンストーリーです(クスッと笑える要素はある)
主演のウド・キアの、
脱力感ある"普通の老人"から
少しずつミスター・パットとしての自分を取り戻す姿があまりにも自然で驚き
ベースになった人物がいるからか
大きな転はなく起承の部分がかなり長い作品だった
切なかったのはミスター・パットとして生きた栄光の時代、
彼はマイノリティーとして完全に自由な自分ではいられなかったはず
少しずつ時代が変化し
LGBTの概念が受け入れられるようになったものの
今度はパットの方が新しい時代に入っていけなかったんだなと
そしてラストシーン、
ホームへ戻ったパットが"普通の老人"たちを技術で輝かせていく展開を期待してしまったけれど、
このラストの方がリアルで
観賞後も感想を言い合いたいと思ったので
映画の趣旨に沿っているんだろうな
きっとまたゆっくり観たくなるんだろうなと感じる映画でした。 途中、パットの常軌を逸した行動と時間軸の矛盾と挿入される回想がドラマティック過ぎて見てられんと思ったけど、最後はなんだかんだで感動した。どうしてリタとパットは仲違いをしたのか、その本当の理由が明らかになったときに、私ならリタを責められないなぁと思った。
パットがスウェットからパステルグリーンのスーツに身を包んだ時はキラキラしていたけど、お化粧をした時はさらにキラキラしていた。ファッション映画とは違うけど、装うとやっぱり全身に気合いが漲るようで、クソ面倒だけど大切なことだと思った。私も死化粧の際には目の上をラメでギラギラのメラメラにしてほしい。
パットと対を成すような今時のゲイの店子がフレンドリーでざっくばらんでテキトーで可愛かった。若い時死ぬほど愛想がなかったであろうパットとは真逆の存在だと思う。 ウドキア氏の演技を初めて観ました。
上手いです。
悪い人が出てきません!
ゲイカルチャー、ゲイピープルへの愛を込めた監督の思いが伝わる映画でした。 ウド・キアってジャンル映画でしか見たことないしあんまり好きな顔ではなかったけど、この映画ではとても可愛く魅力的で、彼があの街を歩いてるだけ(熱中症に気をつけて!)でもずっと見てられるんじゃないかと思えてくる。だんだん自分を取り戻してゆくうちに色彩やキラキラが増えていくのもいいね。ロードムービーとあるけど基本的に徒歩。そしてこういうアメリカが好きなんだよなと思わせてくれる街の人々。演出の拙さも見え隠れしてたけど、とても幸せな映画でした。 スワンソング。いつか美しい白鳥になって羽ばたく願いの唄。
現実と空想が入り混じる画面に、時代がかった曲が良く似合う。
美容師の誇りをかけた、死化粧は、気品に満ち溢れていた。
大胆、臆病、覚悟。いろんな事を感じる映画。 老人ホームにいるゲイの伝説的な元カリスマのヘアメイクアーティストの終活
元親友の死化粧をするために施設を出て
歩いていくたび少しずつ素の自分を取り戻していく過程が面白かった
めっちゃ目が生き生きしだす
向き合いたくない過去や愛した人
思い出も少しずつ思い出していき、向き合うようになる
一度は逃げ出しても
最後は見事な死化粧をして、
自分にも死化粧をして豪華なヒールを盗んで旅立つ
切ないけど、飾り立てた自分らしい姿で旅立つのは素敵なこと
次世代に確実にバトンは繋がれていく
音楽もとてもいいです アメリカ・オハイオ州にある老人ホーム。ヘアメイクドレッサーの仕事を引退したパトリックに、疎遠になってたかつての顧客リタから「死化粧はパットに」との遺言の依頼が来る。ゲイとして生き、パートナーに先立たれていたパットには、さまざまな思い出が去来する…というストーリー。
チラシを見た時からずっと見たかった作品に滑り込みセーフ💨
これは好きなやつでした😆‼
Swan Songとは、「死の直前に人生最高の作品を残す」と言う意味らしい。
ロードムービー(徒歩🚶🚶♂だけど)とも言える道中に出会う人たちとの触れ合い、妄想や幻覚にクスッとなったり、ジーンと来たり🥲
またその時々の心情を歌詞にしたかのような音楽たちがとても良くて沁みる😌♪
パットがかつての目の輝き✨を取り戻し、ゲイらしい手つき、歩く腰つき、ジャケのミントグリーンのスーツを着て取るポーズがイチイチキマっててカッコイイ‼
彼のこだわりやプロフェッショナルな仕事ぶり、チャーミングなキャラクターに魅了されっぱなし😆
ウド・キア演じるパットは、めちゃくちゃゴージャスでイケてるのに、モデルとなったご本人画像は、さらにカリスマ性があってビックリ😲‼
そろそろ人生の締めくくりを考えたい方にオススメ。 ウド・キアー主演。
彼の演技がとにかく良い。
良いのだけど、、、
コミカルにまとめられていて、予告を見た時に笑いに行きたいとチケットを取ったのだが、コミカルなんだけど、内容は決してコミカルなどではなく。
友人、恋人、親友達に先立たれた悲しいゲイの末路だった。
心臓病を患った伝説のヘアドレッサーパットは、1人寂しく老人施設で暮らしている。そんな中、喧嘩別れした元親友の大女優、リタが無くなった事を知らされる。彼女は死に際に、死化粧をパットを指名していた。。。
愛した人と暮らした街、大切だった美容院、足繁く通ったバー。
全ての愛した思い出を辿ってゆくが、現実は違う。
そんなゲイの孤独をコミカルに描いているのだが、見ていくうちにどんどん笑えなくなるというか。
エンドロールなど、仕舞いに私は号泣しそうになった。
なんとも悲しくて、切ない。
もっと未来は、現実のゲイの世界は希望を持たせて欲しかった。
死にゆく老いぼれは、後を追うしか幸せがないのだろうか。
そんな風に見えてしまったなぁ。 リハビリ第三弾。ゲイゲイ押しつけがましくなければベッドシーンもない、予想外の傑作ロードムービー。ウド・キア主演だし、ひっさしぶりに名前を目にしたマイケル・ユーリー(「アグリー・ベティ」のマーク役)も出ているようだから、涼しくなったら行こうと決めていたが、有楽町の映画館でスタジオ54な予告編を観て後押しされシネスイッチ銀座にて二本め。実在のヘアドレッサー、パトリック・ピッツェンバーガーを主人公に据え人生の幕引き方を描く。
トッド・スティーヴンス監督の出身地であるオハイオ州サンダスキー、と言われても聞いたことがないので調べたら、トレドの近郊に位置しケチャップで有名なハインツ最大の工場を擁しエリー湖にも近い街(でラストベルト)。
https://beltmag.com/mapping-rust-belt/
NYCでなくこういう街だから主人公パット(老人ホーム住まいで生活保護受給者)が若かったころは、一見華やかな日々でももしかしたらパートナーを見つけるまでは大変だったのかもしれない。そこを微妙な表情の変化で示すウド・キアが巧い!スティーヴンス監督は17歳のとき実在のパットに初めて会ったそう。
けれども現在のように同性愛者が曲がりなりにも存在を公に認められるようになる代わり、そこへ至るまでに命を落とした者もいれば失われてゆくものもあるわけで、そこを街のさびれ具合や変貌を出してバランスよく観せている。イヤな奴は出てくるが悪い奴は出てこないし、別にこれはゲイ云々抜きにして観たっていい。無頓着な私はそこまで意識していなかった。
それにしてもこの一か月あまりで何本葬儀だ見送りだ散骨だという作品を観たんだろうか。パットって『おくりびと』? 伝説のヘアメイク…
気になっていた韓国映画の前に急遽鑑賞。
なんか、おじいちゃんになってから、もう一度観たいと思わされる作品だった。
物語は、老人ホームでひっそりと暮らす主人公の元に、亡くなった親友の遺言が届くところから始まる。
その内容は、死化粧を施してほしいというもの。
とうの昔に現役は退いているし、情熱も冷めきっている主人公は親友の願いを叶えることができるのか?というストーリー。
静かに主人公の過去と現在を去来させながら展開していく感じなので、主人公がゲイだとか、恋人と何があったのか…などが徐々にわかってくる。
劇的に何かが起こるとかではないけど、クライマックスはとても見応えがあったし、監督も自分の葬儀にはミスター・パットに自分の髪を整えてもらいたいというぐらい魅力的な男でした。
これLGBTQものとしても機能しているのがスゴいし、スワンソングのタイトルも素晴らしい。 老いと人生の終焉を紡ぎ出すロードムービー。
少しビターな思い出と老いを包み込む優しさとに添えられたユーモアがゆっくりと心に沁みました。
監督のミスターパットへのリスペクトが随所に感じられるし、ゲイコミュニティに関しても時代は良くなっているというメッセージがこめられていた。
マイペースに昔の自分を取り戻していくミスターパット。
リタの元に向かいながら過去の思い出をなぞり、老いた自分が最後にすべき事は何かを見つけていく姿がカッコよくてチャーミング。
ラストシーンのお茶目な姿もとても良かった! 予告編のお気楽な雰囲気な印象とは違う、悲哀を感じるロードムービーだった、そうロードムービー。
施設を抜け出し、わずか隣町?に行くまでのその場限りのささやかな出会いの数々、ロードムービーの王道といったところ
遠慮なくコミュニティの中に入り、奇異の目で見られてもぐいぐい突き進むさまは、老人力のなせるわざで見ていて気持ちがいい
そして、長い年月の間に変わってしまった街並みで思い出す、パートナーとの過去の記憶はとてもせつなくじーん…とくる
最後の最後までつらぬいた、美しくありたいファッションへの熱意は天晴 職業映画フェチの私としてはこの映画がとても好きなジャンルだった。
抜け出しロードムービー。
タバコを吸いながら帰った。そのくらいかっこよかった。ファッションもカッコ良すぎる。服爆買いしてしまっている。
過去の栄光ではなく、今も輝いてる。
かっこよかったなー。 パットさん、実在の方だったんですね。
結構、めちゃくちゃなんですが、若い頃は、更にって感じだったんでしょうね~
傍からすると、厄介な人だったんだろうなと(笑)
老いと共に考える事は、自身でもいろいろ増えてきて、作品を観る時期によって、見方も変わってきてるなぁと。
今回もそんな作品でした。 ここ1年ほどなんだか辛い気持ちが大きくて、そんな中でも誰かに優しくされたこととか会いたい人に会えて嬉しかったこととか(些細なことでも自分にとっては大きな喜びだったりする)を思い出して、彼の人生を振り返りながら自分と向き合ってるようでした。こんなに沁みてくると思わなかった…泣いたー!!!
ルポールのインスタで知ってからどのくらい経ったかな?東京でも上映終了間近だけど滑り込めてよかった😭 老人ホームから出発する映画はあまり見たくなかったけれど、お薦めされて見たらとっても良かった。
ウド・キア演じる主人公はゲイであり、それなりの人生を送ってきたわけだが、ユーモアと遊び心で困難をすり抜けてゆく描き方が良かった。そしてウド・キアが素晴らしかった。
ラストも好きな終わり方だった。 とても良かった。
自分に誇りを持って生きている人間の生きざまが
魅力的で
おまけに
ウド・キアーの色気全開で
うす緑色のスーツや
沢山の豪華な指輪に酔ってしまった。
もう一度観たい! ウド・キア主演のロード・ムービー。スワンソングとは「死ぬ間際の白鳥は最も美しい声で歌う」といういわれから生まれた言葉、主に生前最後の作品に使われたりする…。とにかくウド・キアが素晴らしい!時には「こいつ…」と思いながらも見惚れます。気高く生きなさい、と声高でなく、そっと背中を押してくれる様な…忍び寄る死に、何も怖くないよ、と寄り添ってくれる様な…私にはそんな風に感じさせてくれた作品。 マイノリティの“終活”ってマジョリティより難しい。
郊外の老人ホームにでは、そこでもなおメイクをして生きていくなんて難しいのかも。
自分がボケてきたら、尚更。
輝いていたアーティストとしての人間はもう死んだようなもので、ただの抜け殻として日々を過ごす。
自分も含めて、子供がいらない人間にとって、老後って子供がいる人よりも考えちゃう問題だけど、自分はどうなんだろう。
さらにマイノリティとして、今でもままならないのに、自分が望むまま老後も生活できるだろうか……
せめて友達と遊べる距離で暮らしていたいな……
そんなこと考えてたり、彼の決して幸せだけではないけど、確かにたどった青春を目の当たりにしてずーっと泣いてた
ハッピーエンドでよかったな 時代遅れと言われても過去に撒いた種が自分を助けてくれることはどうしても素晴らしい事なので、頑張ろうとなった ミントグリーンと濃紫の組み合わせカッコいいので何かしらに取り入れたい ラストはきれいな終わり方でよかったな
まさにスワン
昔一度だけ来た客のオバちゃんを覚えてたとこもよい 途中まではマジで老人の話聴いてる感覚にさせられる。あ〜だり〜〜っていうw
洋服屋さんに入ったあたりから映画楽しくなってきた。お客さんの名前も、そのときにした話も、どんな髪型にしたかも思い出して。「時間はかかるけど思い出せる」「旦那には不評だったけど、あのときのわたしが1番可愛かった」
ゲイバーも良かったな、あの男の子の初めのだるそうさ、映画前半みてるときのわたしとテンション同じ。
いざおうちに行って亡き骸があるのではと考えて怖くなって逃げてしまったパットが出会ったユニス(ver.酒による幻覚)とのシーン切なかったですね。彼との「男2人で子供を育てて、彼らは父親2人として記憶されるが俺たち2人はどうだ?(ニュアンス)」みたいな言葉に。今でこそ少しずつ理解がうまれつつあるけど、彼らの壮年期はそうではなかった。(ユニスはパットのゲイ友達、デビットはパットのパートナー、だからまるっと友達っていう認識、あってる?)
でもデビットの死因がエイズだったのを知ってリタはちょっとビビっちゃったんすね。まあなんかここもリタ本人の言葉では無いわけですが。でも彼女を許そうと思えたのは、幻覚ユニスに「お前はまだ生きてる、踊ってる」って言われたからですよね。そこに至るまでにゲイバーでシャンデリアを頭にダンスしちゃったり〜💃あれバチイケですき。
弟子との確執はね〜まあ、ふぅんって感じどす。だって多分この映画ではそんなに重要なことではないし
最後、鼻血タラ〜で絶命するのもこの映画らしくて良い。リタの靴盗んで(ユニスにも「その靴はねぇだろw」って言われてましたしね)去っていきましたけど完璧を求めていたのはパット、あなたもでしょ、となる。リタの孫が十五でカミングアウトしたときに「大丈夫、わたしの親友もゲイよ」と言ったこと。人の考え方、感じ方は変化しうるのだという体現であり、その言葉を受けた彼はパットのことを一生忘れない。いいラストだった。
と思ってエンドロールおわりか〜となっていたところでパット登場するのお茶目すぎ! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています