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バビ・ヤール-Babi Yar. Context-
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0002名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 03:08:27.58ID:QF0ZYDMa
原題 Babi Yar. Context
製作年 2021年
製作国 オランダ・ウクライナ合作
配給 サニーフィルム
0003名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 03:08:36.60ID:QF0ZYDMa
監督
セルゲイ・ロズニツァ
脚本
セルゲイ・ロズニツァ
編集
セルゲイ・ロズニツァ
0004名無シネマ@上映中
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2022/08/08(月) 08:20:35.32
ドキュメンタリー『バビ・ヤール』日本版予告編&ポスターが解禁!

第74回カンヌ国際映画祭ルイユ・ドール(ドキュメンタリー賞)スペシャルメンションに輝いた、ウクライナ出身の異才セルゲイ・ロズニツァ監督『バビ・ヤール』の日本版ポスターと予告編が解禁されました。

『バビ・ヤール』は、第二次世界大戦の独ソ戦の最中、ウクライナ首都キエフ(キーウ)の郊外で起きた “バビ・ヤール大虐殺”を描いたアーカイバル・ドキュメンタリー。9月29日と30日の二日間で、キエフに住む33,771名のユダヤ人が射殺されるまでの過程とその後をアーカイブ映像で紡ぎ出します。

ドキュメンタリーとフィクションの両方を手がけるセルゲイ・ロズニツァ監督は、日本では『アウステルリッツ』(16年)、『粛清裁判』(18年)、『国葬』(19年)が「群衆ドキュメンタリー3選」と題して2020年に初公開され、注目を集めました。そして、今年のロシアによるウクライナ侵攻を契機に、2014年からウクライナ東部ドンバス地方で親ロ派武装勢力とウクライナ軍との間で行われている情報戦争の実相を描いたフィクション『ドンバス』(18年)が5月に緊急公開され、都内1館の公開が全国50館に拡大される大きな話題を呼びました。

なお、12月初旬には、2021年に発表されたロズニツァ監督の新作『Mr. Landsbergis』(原題)も劇場公開される予定。この作品は、1980年代後半から91年のソ連崩壊まで、超大国ソ連を相手に粘り強く戦い、祖国リトアニアを独立に導いた初代リトアニア元首で音楽家の“現代の英雄”ヴィータウタス・ランズベルギスが、30年前の熾烈な文化的抵抗と政治的闘争を語る4時間におよぶドキュメンタリーです。
0005名無シネマ@上映中
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2022/08/08(月) 08:20:47.43
『バビ・ヤール』(原題:Babi Yar. Context)
監督・脚本/セルゲイ・ロズニツァ
編集/セルゲイ・ロズニツァ、ダニエリュス・コカナウスキス, トマシュ・ヴォルスキ
音響/ウラジミール・ゴロヴニツキー
イメージ・レストレーション/ジョナス・ザゴルスカス
プロデューサー/セルゲイ・ロズニツァ、マリア・シュストヴァ
アソシエイト・プロデューサー/イリヤ・フルジャノフスキー、マックス・ヤコヴァ
プロダクション/Atoms & Void, BABYN YAR HOLOCAUST MEMORIAL CENTER
2021/ドキュメンタリー/121分/オランダ=ウクライナ/ウクライナ語、ロシア語、ドイツ語、ポーランド語/4:3/カラー・モノクロ/日本語字幕:守屋愛

配給/サニーフィルム
日本公開/2022年9月24日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国劇場公開
©Atoms & Void
0008稚羽矢 ◇2kaUxukfv2
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2022/08/30(火) 05:47:05.99ID:Fx/KIsvb
勃起…無理か
0009名無シネマ@上映中
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2022/09/21(水) 13:53:26.99ID:ZwHvZu3d
本作品は1941年の9月29日から30日にかけて、バビ・ヤール(バービン・ヤル)峡谷で起こったホロコーストに関するメモリアルセンターのアーカイブフッテージ再構成プロジェクトから誕生した作品である。当該センターはDAUシリーズで有名な映画監督イリヤ・フルジャノフスキーを芸術監督に任命したことから色々と批判されているようで、詳しくはコチラの記事を確認されたし( https://www.genron-alpha.com/genron011_22/ )。ちなみに、フルジャノフスキーの参加について、ロズニツァは"本当に考えるべきは参加している人ではなくホロコーストについてだ"(大意)としている。

本作品はキエフ近郊にあるバビ・ヤール峡谷で起こったユダヤ人虐殺とそれに関連する出来事について、アーカイブフッテージを時系列で編纂した再構築映画である。これまでロズニツァは短い期間に起こった出来事を一つのドキュメンタリー作品として発表してきた(長くても『粛清裁判』の数ヶ月という単位)。しかし、本作品では9/29と9/30の虐殺について、中心ではなくトピックの一つとして語られている。まず考えられるのは、そこまで多くのアーカイブフッテージが遺されていなかったということか。ラドゥ・ジュデはルーマニアのヤシ市から連れ去られて殺されたユダヤ人たちについてのドキュメンタリー『The Exit of the Trains』にて、故人の身分証明写真や家族写真を画面に写し、当日にどのように過ごしていたかをナレーションで語ることで、当日の風景を観客の頭に構築していった。確かに、本作品も同様に写真を用いている。しかし、それだけが理由でないのは以下の二点からも明らかである。
0010名無シネマ@上映中
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2022/09/21(水) 13:54:16.99ID:ZwHvZu3d
①"コンテクスト"とは、"ある事象を取り囲み、その適切な解釈のためのリソースを提供する枠組み"を指す。つまり、バビ・ヤールでの虐殺を"ナチスによる蛮行"という歴史上の"点"として片付けるのではなく、その前後にある出来事を一緒に捉えることで、より大きな視点を獲得するのが狙いである。映画はキーウに先駆けて戦闘が始まり、ナチスに占領された西部の街リヴィウの様子から始まる。かつてウクライナではスターリンによる計画的な大飢饉"ホロドモール"によって多くの命が失われたこともあり、ナチスドイツ軍の侵略及び占領を歓迎している様子が伺える。
それは3ヶ月後に解放されるキーウでも同じだった。市内にはヒトラーのポスターが貼られ、ブロマイド写真も飛ぶように売れている。近くの収容所で逮捕されていた住民を解放したのも良い印象を与えたのかもしれない。
やがて、市街地で爆発事件が起こり、それをきっかけとしてキーウの街からユダヤ人を一掃することが決定される。戦闘シーンや上記爆発事件の瞬間に至るまで、決定的な映像が残っているのも驚きだが、それをまるでその場に居合わせたかのようなエネルギーをそのまま繋ぎ合わせた映画のパワフルさにも驚かされる。
0011名無シネマ@上映中
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2022/09/21(水) 13:54:24.02ID:ZwHvZu3d
②ラドゥ・ジュデは実際の遺体の写真を最後まで見せず、徹底的にナレーションによって鑑賞者の頭の中に当時のヤシ市を構築した後、我々が想像したものを遥かに超える現実を突きつける形で写真を提示し、175分を締めくくった。本作品はバビ・ヤールという土地について、或いはウクライナという土地についての"文脈"を与えることで、ジュデとは別の切り口で記憶の風化を提示する。本作品には凍ったナチス兵士の死体、市街地で蝿の群がる死体、アインザッツグルッペンの処刑など、目を背けたくなるような直接的な映像が多々使われている。虐殺に関する言及は脱ぎ捨てられた服の写真と裁判での証言以外ないので、寧ろ直接的な映像のほうが記憶に残ってしまう。これはそのままバビ・ヤールの"文脈"を表しているのだろう。ナチスが来てもソ連が戻ってきても群衆は歓喜し、そして最終的にはバビ・ヤール峡谷は産業廃棄物埋立地と化してしまう。正しく"直接的な"体験によって忘れ去ってしまったかのように(本作品はこの点で批判されているが、私は批判は当たらないと思う)。

ちなみに、公式サイトには本作品の断片(或いは本作品こそが集合体なのかもしれない)がいくつか公開されている。
0012名無シネマ@上映中
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2022/09/23(金) 08:35:05.65
本日公開!!!!!
0013名無シネマ@上映中
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2022/09/26(月) 02:24:17.81ID:LmOFZYPC
【他者からの文脈を前に我々は何も見ていない】
歴史とは、「ヒトラー」、「スターリン」のように固有名詞として後世に語り継がれる人だけで紡がれるものではない。それ以外の、忘れ去られた人の運動と結果が地層のように積み重なって歴史は形成される。『バビ・ヤール』は、フッテージをつなぎ合わせ、無数の朧げな人の影を通じて大きな運動を捉えようとする。戦火の足音が聞こえてくると、街は慌ただしくなり、通りではヒトラーのポスターを貼る者、群がる者による波が形成されていく。やがて、ナチス・ドイツがウクライナへと侵攻していく。そして人々は連行されていく。無数に続く人の鎖は、容赦なく建物を燃やしていく。

そしてバビ・ヤールで殺戮が行われた。殺戮後の様子は、映像ではなく写真で、つまり静止したものとして提示される。谷にて無数に積み上がるヒト、ヒト、ヒトの塊、ヒトが人だった頃の形跡が強烈に眼前に叩きつけられるのだ。

後半になると、ソ連がウクライナを奪還し裁判となる。我々は2022年に、セルゲイ・ロズニツァ監督の編集によって、当時の人が瞳に焼き付けるしかできなかったもの、部分的にしか知ることのできなかった歴史の全てを知った気になっている。

しかし、軍人が淡々と120人近く殺してきた語りを聞くと、我々は全てを観た気になっているが何も観ていないことに気付かされるのだ。歴史とは、無数にある過去を語り手が編集して提示される真実であるため、真実は人の数だけあるのだ。惨劇の場所バビ・ヤールが産業廃棄物によって埋められて、「過去」が忘却の彼方に追いやられるかに思える場面は、ある真実が踏み躙られることを象徴しているように思える。

そして、歴史の流れの中で復讐として行使される暴力。我々はナチス・ドイツによる殺戮の瞬間を観ることはできないが、被害者による膨大な憎悪が生み出した暴力による死を目の当たりにする。
0014名無シネマ@上映中
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2022/09/26(月) 02:24:28.95ID:LmOFZYPC
凄まじいスピードで過去が刷新され、真実が紡がれていく勢いの中で人は倫理を簡単に超えてしまう。本作はバビ・ヤールの惨劇に関するドキュメンタリーの枠に留まらず、まさしく「今」を、「未来」を語っているのである。『バビ・ヤール』の原題は"Babi Yar. Context"。つまり、我々が歴史を見る時に「Context(=文脈)」を把握する重要性を訴えており、他者から語られる「歴史-文脈(=Histroty.Context)」を批評的に見る手法を提示しているのだ。

これを踏まえると『バビ・ヤール』はクロード・ランズマン『SHOAH ショア』を立体的に描いた作品と言える。『SHOAH ショア』ではホロコースト関係者による語りを通じて、鑑賞者の脳裏に凄惨なイメージを焼き付けるドキュメンタリーであった。『バビ・ヤール』では、映像、静止画、そして語りの3つを通じて歴史を構成する。前半では、事実である映像、静止画を並べていく。しかし、後半の語りによって、フレームが捉えることのできなかった事実を、他者の語り(=事実を繋ぎ合わせた真実)を介して知る。それにより、「バビ・ヤール大虐殺」を立体的に捉えることに成功している。

12月には元リトアニア国家元首ヴィータウタス・ランズベルギスの政治活動を追った4時間にも及ぶドキュメンタリー『ミスター・ランズベルギス』が公開される。こちらも楽しみだ。
0015名無シネマ@上映中
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2022/09/26(月) 15:15:37.89ID:N8dTsj34
延々と続く男たちの行軍。誰か。どの陣営か。ゲルマン人とスラブ人、それにユダヤ人の見分けがつけにくい私にとって、この映画は説明不足で、途中までは「とりあえず、この時代の雰囲気だけは、つかんでおこう」と開き直った。
最初の30分で退席する客がいた。一瞬、私も続こうかと思った。
しかし、我慢して見続けるうちに、じんわりと、そして激烈に分かってきた。スターリンを罵倒してヒトラーの肖像を窓に貼り、…それをはがしてスターリンを貼り…。でもスターリンだって…。ドイツとロシアに蹂躙されるウクライナよ。
そして、最後の30分で言葉を失う。見逃すことなかれ。聞き逃すことなかれ。目をそらすことなかれ。戦争に大義などない。人殺しの連鎖を呼ぶだけだ。
0016名無シネマ@上映中
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2022/09/26(月) 19:13:00.93ID:zj5PZdOu
ソ連占領下における侵攻ナチス軍による"解放"と、ナチス占領下における侵攻ソ連軍による"解放"。それらを受けることになる当の市民の反応は、まるで片方の再放送であるかのように同じである。間にユダヤ人虐殺を挟んで対称のように示されたこの反応はこうして編集されるとほとんどシュールの域に達しつつあり、ゆえに末恐ろしい。辺り一面に散乱する衣服と辛うじて生き延びた者の証言もさることながら、映像に付せられた音がまた恐ろしく、特にナチス占領期にユダヤ人を連行するくだりでの連行される人々の悲鳴と市民たちの狂乱の声、最終的に産廃処理場と化した峡谷に垂れ流される排水のゴポゴポとした音は映像以上の強度がある。
0017名無シネマ@上映中
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2022/09/27(火) 17:02:45.48ID:WUpKlbPn
「ドンバス」「国葬」のセルゲイ・ロズニツァ監督による最新ドキュメンタリー映画。

ナチス・ドイツ軍に占領されたウクライナのキエフにて起きた大規模爆発に端を発するユダヤ人虐殺の経緯をドイツ側、ロシア側の双方に残されたアーカイブフィルムを編集し、歴史という物語をモンタージュ的に見据えた作品です。

作品の魅力を伝えるために、終盤部分を含む感想になります。
歴史にネタバレはないですが、鑑賞予定の方はご注意を。

まず、こういう映像がナチスドイツ軍の広報活動用に撮影されて保管されていることに驚きがあって、一部は兵士が撮影したものも含まれるようですが、前半ではドイツ軍による占領を歓迎する光景が描かれていて、ヒトラーのポスターを張り巡らしたり、鉤十字の旗を群がるように手にしたりするキエフの人たちの総意であったことが映像で証明されていることが如実にすごいところでした。

映画の大半はモノクロで、虐殺自体の場面は映像がないですが、その翌日のおびただしいほどの残された衣服の数々がカラーフィルムで映されると、それだけでもその悲惨さは徹底的な悲壮感として伝わるものがありました。

ここを境にロシア側の映像となるのですが、戦犯裁判で証言される当時の光景の生々しさや、その後の部分など、歴史という現実を見せつけられるのは、ショックな場面も含まれるので、戦争と死というものを真正面から受け止めるという意味で、覚悟がいる鑑賞にはなりますが、ウクライナから見る第二次世界大戦の見え方としては的確で、だからこそウクライナ国内では上映されないという皮肉が事実である裏付けにもなっているのでしょう。
0018名無シネマ@上映中
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2022/09/27(火) 17:02:58.63ID:WUpKlbPn
非常に丁寧な作りではありますが、後半あたりから集中力が切れかかってしまうところがあったので、体感的には前半部分がもう少しコンパクトにまとまっているか、後半の裁判証言
自体を短くするかがなされると、最後までキープできたと思いますが、興味をどこまで持続できるかは、観る人次第なのであくまで個人の感想です。

虐殺という大きな出来事を軸に、冷徹な視線で時系列に整理された構成力は圧倒的で、実際は音がない素材にはアフレコされていたりしているようですが、あくまでドラマチックにならない施しは、セルゲイ・ロズニツァ監督の演出ならではというところで、淀みない快作だと思います。

最後に先ほどTwitterで知ったのですが、セルゲイ・ロズニツァ監督の過去作「アウステルリッツ」「粛清裁判」「国葬」「ドンバス」が配信スタートしたようですので、興味のある方は併せて鑑賞してみてはと思います。
0019名無シネマ@上映中
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2022/09/27(火) 22:01:43.80ID:fYUVb1Nt
延々と続く男たちの行軍。誰か。どの陣営か。ゲルマン人とスラブ人、それにユダヤ人の見分けがつけにくい私にとって、この映画は説明不足で、途中までは「とりあえず、この時代の雰囲気だけは、つかんでおこう」と開き直った。
最初の30分で退席する客がいた。一瞬、私も続こうかと思った。
しかし、我慢して見続けるうちに、じんわりと、そして激烈に分かってきた。スターリンを罵倒してヒトラーの肖像を窓に貼り、…それをはがしてスターリンを貼り…。でもスターリンだって…。ドイツとロシアに蹂躙されるウクライナよ。
そして、最後の30分で言葉を失う。見逃すことなかれ。聞き逃すことなかれ。目をそらすことなかれ。戦争に大義などない。人殺しの連鎖を呼ぶだけだ。
0020名無シネマ@上映中
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2022/09/28(水) 23:13:05.80ID:2CUNf5zz
これは歴史的資料価値がとても高いのでは

鮮明な映像(所々カラーも)と音(多くは映像に合わせ新たに録音されたもの)で物凄い臨場感
字幕での説明は少なくやや説明不足か

列を作ってひたすら歩いて移動させられる捕虜たち
スコップやツルハシで強制的に労働させられる女性たち
ホウキの様な道具で遺体の埃を払い一体一体掃除させられるこれまた女性たち
裁判から処刑、それを見守る夥しい群衆など
全てが鮮明で表情まで確認出来る

アインザッツグルッペン(ドイツの特別行動部隊)による火炎放射器での家屋の焼き討ちの様子も燃える轟音と共に映し出される
映画「炎628」の舞台はベラルーシだったがウクライナでもやはり同じ事が行われていた
ベラルーシで628もの村を焼き尽くしたというが、ウクライナと合わせたら一体どれだけの数に上るのだろうか・・

バビヤールでの2日間で3万人以上のユダヤ人を射殺した映像こそ無いがその後の残骸は静止画によって突きつけられる
ウクライナでもユダヤ人ヘイトがあり、虐殺の加害者である側面は隠蔽したくなるというもの
その後バビヤールが産廃処分場となった様子も執拗に映され何とも言えない気持ちになる

今も尚、翻弄され続けているウクライナの立地的不運と教訓から何も学ばない人間の愚かさによって、例え今の戦争が終わったとしても再度繰り返されるだろうことは残念だが想像してしまう
0021名無シネマ@上映中
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2022/09/29(木) 12:54:28.43ID:nHkZFkMz
イメフォでうっかり11時の回を買ってしまい、観た後坂を下りて、明治通りの路地裏の定食屋で遅めの昼食を取ろうという算段だったのだが、
いやはやこれはあまりにも衝撃的な映像の数々に絶句し、しばし答えが出て来ない。すっかり食欲もなくなった。どっと疲れてしまったのだけど、そこに映っている人々の表情がもう70数年前の表情とはとても思えない。
正気の沙汰とも思えない。心なしか日本の戦争ドキュメンタリーとは明らかに画質が違う印象を受ける。おそらくリマスター処理され、かなり鮮明にされているのだろうが、
そこで繰り広げられるウクライナの暗部はとても直視できるものではなく、鮮明にするよりもむしろモザイクをかけて欲しいくらいの感慨に囚われる。
だがこれは実際にウクライナの地で起きた蛮行なのだ。教科書で習うことのない歴史とは言い得て妙で、近現代史ではなかなか炙り出されることのない歴史の深層をセルゲイ・ロズニツァは拾い上げ、ここに1つのスペクタクルを結ぶ。
それは当然、賛否両論含むのだけど、『ドンバス』のような今日的な主題を離れて1940年代に舵を切ることで映像は今日的な主題とは一見切り離された印象だ。40年代の映像だから当たり前のように色を持たない。だが色を持たないことで想像できる当時の時代の空気と人々の幸福な姿とがひたすら胸を締め付けるのだ。息苦しい真空状態の連続だ。
0022名無シネマ@上映中
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2022/09/29(木) 12:54:36.19ID:nHkZFkMz
貴重品を持って、何時までに広場に出て来いと言われたユダヤ人家族の心境はいかばかりか?
当時の政府の方針に何の疑問も持たない市民たちはその場に集められ、殆ど躊躇なく、否応なく処刑された。ウクライナで行われたユダヤ人大量虐殺の時期は実はアウシュビッツよりも遥か前だという事実に我々観客は唖然とさせられる。
ヒトラーにとってはここで行われたことは恐るべきことに優性思想のテストだったのだ。今作でもスターリンの肖像画を破り、顔を出したヒトラーの人気ばかりが取り沙汰される。
いったいここに収められているフッテージは誰によるものだろうか?少なくと占領国ドイツ側によるものなのだろうが、セルゲイ・ロズニツァ は具体的な引用をあえて避けている印象だ。その出典を明らかにしないまま、
セルゲイ・ロズニツァにより編集された映像は恣意的に並べられ、ある種の憎しみを想起させる。かの地で行われた蛮行はまたしてもかの地に蛮行をもたらす。つまり歴史は繰り返されるのだ。ポーランドからウクライナへやって来た人々の思いは、
この地で一旗揚げようだったはずだが、戦争が彼らの想いを引き裂いてゆく。一瞬で奪われた33711名の尊い命に対し、我々は真実を学ぶ必要がある。恐ろしい人間の本性を見つめ直す必要がある。処刑されるとは知らない子供たちの顔が目に焼き付いて離れない。

 
0023名無シネマ@上映中
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2022/09/30(金) 18:57:52.23ID:hD4jZBua
ナチスが「解放」したキーウ。右から左へ行進させられる人々。轟音、爆発、死体の山。今度はソ連による「解放」。反対方向へ歩かされる人々。轟音、爆発、死体の山。

シンメトリックな「反復」と「往復」。行進する群衆と、それを見つめる人の目線。大国の中継地点として領土が何度も塗り替えられてきたウクライナの歴史、彼らの背負う徒労感、ある種の諦念が伝わってきた。もしかしたら、傍観しかできない私が、無力さから勝手に感じたことかもしれないが。

彼らは一方的な被害者ではない。目前の暴力に加害の歴史をない混ぜにしつつ、バビヤールには死が堆積する。画面には泥沼が現れる。「ドンバス」もラストで嘘の再生産の光景が捉えられ、底なし沼のような重苦しさを感じた事を思い出した。

今作だとフィーチャーされていなかったが、埋められた谷の周辺には団地が建てられ、多くの人が普通に生活している。ここがアウシュビッツと決定的に違う点だ。1日の死者数としては最悪のホロコーストでありながら、加害の記憶の継承は難航している。

(今作は、建設中のホロコーストメモリアルセンターでの上映を念頭とした動画製作からスタートしている。同センターの出資にはロシア関係者も多く関わっているため、内容そのものに加えて、製作の経緯に対して、民族主義者から批判が向いているようだ)

ウクライナ国内の反発を招きながらも、ロズ二ツァが徹底するのは、悲劇の前後を被害/加害の対立で断絶させない歴史の描き方だ。翻って日本を考えた時、1945年8月を軸に、戦前/戦後を連続させて語ることは出来るだろうか。シンメトリックに歴史を見つめることは出来るだろうか。このロズニツァの姿勢は素晴らしいと思った。

リヒター展の帰りに鑑賞したこともあり、「ホロコーストは体験者以外に表象しうるか」というお馴染みの問題についても考えながら見ていた。今作は原題が示すように、バビヤールにまつわる「文脈」にスポットが当てられている。当日の映像は残っておらず、生存者の体験談のみが、その生々しさを描写する。ホロコーストは語り得ないという一線は保ったまま、悲劇を起点にバビヤールの因縁を解きほぐす。その試みは成功しているように思える。76点。
0024名無シネマ@上映中
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2022/10/02(日) 00:47:06.16ID:PAIA2XO2
バビ・ヤールのホロコーストにフォーカスしたというよりも独ソ戦の流れの中でソ連領土としてのウクライナが主が変わる事で見せた人の業のようなもののアーカイブという印象。

バルバロッサ作戦により侵攻してきたドイツ軍を「解放者」として受入れ、レーニンのポスターをヒトラーへと変える人々の様子。
ソ連軍が仕掛たとされるキエフ爆破事件を契機に起こるユダヤ人のジェノサイドだが、実はソ連領土時代にもユダヤ人へのジェノサイドは起きておりそのユダヤ人墓地があったのがバビ・ヤールという皮肉。
そして1943年のソ連軍の反攻によりドイツ軍が敗走したキエフで剥がされるヒトラーのポスター。
軍事裁判でホロコーストも裁かれ当時はカリーニン広場と呼ばれていたキエフの独立広場で大観衆の面前で実施された戦犯者の絞首刑(ホロコーストの行為の映像が無いだけにインパクトが強い)
そして絞首刑より恐ろしい映像が、ホロコーストの現場であるバビ・ヤールを廃棄物で埋め立てていくクライマックス。

両軍合わせて3000万以上の犠牲者が出た地獄のような独ソ戦後の混乱期にウクライナのホロコーストの犠牲者3万人は黙殺すべきとソ連体制のウクライナが判断したのかは不明だが、ロズニツァ監督が幼少期に誰に聞いても答えてくれなかった旧ユダヤ人墓地跡地の記憶をフックに構築されたアーカイブ集は歴史に学ぶべしという初心に立ち返らせてくれます。
0025名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/02(日) 18:33:55.32ID:yJ6nM+qL
これは事前にWW2中のヨーロッパの戦況を頭に入れ込んだ上で見ないと序盤まったく分からん…!
なんとなくヘルメットがドイツぽいな…?とかでなんとなく話が分かってきた。

このあと流す動画の説明文というかタイトルが流れて映像(ほぼセリフというか発言無し)
だけどこれがリアル。ほんとにリアル。

ソ連→ドイツ→ソ連と占領する国が変わるたびに張り替えられるポスター。
翻弄される住民
死体に積もった雪。たかる虫。
バビヤールに様子を見に行って生還した人の証言。

戦争というものがどういうものか。人の尊厳なんてお構い無しなのがダイレクトに伝わってくる。

色々とWW2について知識を入れた上で鑑賞することをお勧めします。
学んだことの実際に起こっていた映像記録がこれ。と言った印象でした🤔
0026名無シネマ@上映中
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2022/10/03(月) 00:29:36.20ID:X2ze5TO+
裁判のシーンにおいて、証人の体験の凄惨さを殊更示すような切り返しが、その後の処刑を感情的に用意する。しかし処刑の末路に捉えられるのは歓喜する群衆の醜さであって、こうしたアーカイブ映画が観者の心を動かしうることに自覚的かつ反省的な態度に、ただならぬ誠実さを感じた。
0027名無シネマ@上映中
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2022/10/03(月) 21:19:17.71ID:ZXm9xq6q
アーカイブ映像をおそらく想像を超える努力で繋ぎ合わせ、迫力のある作品にしてますね…キエフ出身の監督ならではの視点で現代のウクライナ戦争への問いかけをしています。というか人間に問いかけてますね。
この映画で1940年代のウクライナを体感出来ますが、もしあの場に自分がいても、きっと選択肢がなかったような、等々思い巡らせる事尽きないです。後からは言えるかもしれないけど、当時は極限状態だし。
とは言っても肯定なんか到底出来ない。

今回、パンフレットを先に読んだので理解が深かったです。事前に予備知識があるといいかも、な映画ですが、大変オススメです!
0028名無シネマ@上映中
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2022/10/05(水) 20:01:55.55ID:I4QnUzaa
象徴的なシーンがふたつあった。ひとつはスターリンの巨大ポスターが剥がされるシーン。もうひとつは、代わりに貼ったヒトラーのポスターが剥がされるシーンである。
 同じ監督の映画「ドンバス」を鑑賞したときも思ったが、ロズニツァ監督が風刺したいのは民衆という衆愚そのものではないかという気がする。ウクライナの民衆は最初、スターリンの圧政から解放してくれる善玉としてヒトラーを礼賛した。ヒトラーが虐殺者であることが分かると、今度はソ連軍を解放軍として歓迎する。スターリンは善玉から悪玉になり、また善玉に戻ったりと、なんとも忙しい。

 人類を王側の人間と奴隷側の人間に分けてみると、歴史的には奴隷側の人数が圧倒的に多い。悪い言い方をすれば、大抵の人は奴隷根性という精神性の持ち主である。支配され、命令されることに慣れているのだ。少なくとも二十世紀まではそうだった。国家や組織に忠誠を誓って、場合によっては命まで投げ出す。職場においては「帰属意識」などという言葉が使われていた。いまはもう死語だろうと思う。

 スラブ系の歌に頻出する単語は「祖国」である。そして本作品にも「祖国」という単語が出てくる。映画「ドンバス」のレビューにも書いたが、祖国という言葉に気持ちを持っていかれてしまうのは「祖国バカ」である。ゼレンスキーもプーチンも「祖国バカ」だ。そして世界各国の指導者の多くも、同じように「祖国バカ」である。
0029名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/05(水) 20:02:09.47ID:I4QnUzaa
手段が目的化してしまうことを自己目的化というが、人類の最大の自己目的化は国家という共同体の目的の変化である。協力して生活の向上を図ったのが国家の最初だが、いつの間にか国家の存続が目的になってしまった。そして、本来ならば他国と協同して困難を乗り切ることもできただろうに、自分たちの国家を優先するあまり、他国を占領して富国を図るようになった。戦争の歴史である。
 国民が挙って権力者に反発すれば、権力者もおいそれとは戦争ができないはずだ。しかし権力者には軍隊や警察という暴力装置がある。権力に逆らえば反乱とみなされて殺される。それが二十世紀までの人類の歩みである。奴隷の歴史だ。

 二十一世紀になって、人類は変化した。国家権力の奴隷という精神性から脱却しつつあるのだ。その決定的な変化に寄与した最大の原因は、インターネット、スマートフォンの普及である。大都会から田舎まで、スマホが普及して、誰もが簡単に情報を共有できるようになった。今後さらに通信衛星が充実すれば、基地局などない砂漠やジャングルでもインターネットができる。多言語を話せる人も増えているし、日本語の中のカタカナ語の割合もどんどん増えている。
 旧態依然の「祖国バカ」の権力者をよそに、民衆はグローバル化しているのである。これまでは権力者が国家の方針を決めてきたが、今後は民衆が決めていくようになる。情報と同様に通貨も徐々に統合されて、経済の均質化が進むだろう。
 それでも奴隷根性の精神性を保持する人は一定の割合で存在し続ける。「祖国」や「お国のため」という大義名分に弱い人々である。日本では「ネトウヨ」と呼ばれるが、そういう「祖国バカ」の人々が権力者を支えている。しかしそれも長くは続かないだろう。情報がマスコミからネットへ移行し、フェイクとファクトを区別するようになる。フェイクのマスコミも、衆愚の典型である「祖国バカ」も、いずれは淘汰されなければならない。ロズニツァ監督が言いたかったことはそういうことだという気がする。
0030名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/05(水) 20:02:25.77ID:I4QnUzaa
国内旅行をするのに、都道府県同士がいがみ合っていたら、楽しい旅行はできない。何の障害もなく県境を越えて、土地土地の文化に触れ、名産を食し、温泉に浸かれば、充実した旅行になる。現在、日本の国内旅行ではそれが可能である。
 国家も同じだ。本来の目的である生活の向上というところに立ち返り、他国とも協力して自由で豊かに暮らせるようにする。国家間の旅行も日本の国内旅行と同じくらい気楽に楽しめる。そんな日が来るのかというと、大変に怪しい。
 しかし何が起きるか分からない今日この頃である。もしかしたら近日中に核戦争で人類が絶滅するかもしれないが、そうならなければ逆に、今世紀から来世紀くらいに国家間の垣根が低くなって、地球全体に自由が行き渡る日が来るかもしれない。不寛容と不親切の世界から、寛容と親切の世界に変貌するかもしれない。少なくともそういうヴィジョンを抱いていなければ、人類に未来はないだろう。
0031名無シネマ@上映中
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2022/10/07(金) 05:46:33.01ID:YanXLCRh
これが創作ではなく事実だということ
そしてそれをアーカイブだけで成立させ
提示する手腕に慄きます。

ヒトラーとスターリンの間。
まさに「窪地」で行われた暴力に次ぐ暴力。
巨大すぎる固有名詞に隠された無名詞たち。
2021年に作られたということから
今日を予言していたかのような強度の強すぎる作品。
0032名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/07(金) 20:40:31.03ID:qrKzd1WE
バビ・ヤール渓谷では、3万5千人以上のユダヤ系ウクライナ人が殺害され、これにとどまらず、ナチス・ドイツは、他のユダヤ系住民、ウクライナ民族主義者や、ロシア人、流浪の民と呼ばれるロマの人々、プロパガンダに利用されそうなウクライナ人有名スポーツ選手や政治家も次々に殺害していった。

この作品にも登場するバビ・ヤールのホロコーストの生き残りの女性の証言は、なまなましく、この「バビ・ヤール」だけではなく、多くの書物や映像でも引用されているものだ。

この「バビ・ヤール」はドキュメンタリー映像をつなげた解説のない作品だが、中でも、この証言の場面は生々しく、思わず唾を飲み込んでしまった。

このホロコーストはナチス・ドイツが行ったものだけれども、プーチンの戦争もそうだが、過去に起きたアフリカの民族同士の虐殺や、100万人の市民が殺害されたとされるポルポトの犯罪などを思い出して、人とは恐ろしい生き物だと改めて考えてしまう。

ウクライナでは、ユダヤ系住民を中心に7万人から12万人の市民がナチス・ドイツによって殺害されたと言われているが、隠ぺい工作で掘り出された遺体の多くを焼却したため、殺害された人々の数にこうした開きがあるとされている。ただ、今では10万人程度とする節が有力だ。

映画では、多くの遺体が映し出されて、こうした場面はモノクロのため、目を背けず見ることは出来たが、ナチス・ドイツ兵を絞首刑にする実際の場面は、犯罪者側と云っても、凝視するのは難しかった。

こうした場面が苦手な人に辛い映画かもしれない。

合理的に戦争はダメと言っても、二項対立的な発想で、相手が●●なんだから、こっちだって...とか、目には目を歯には歯をだ...みたいに言う人は後を絶たない。

だからこそ、こうした作品には考える場を与えるものとして重要なのだと思う。
0033名無シネマ@上映中
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2022/10/09(日) 02:34:45.13ID:wufDzqiE
昔の資料映像や描写が淡々と流れて衝撃的なシーンも多かったです。
自分の知識不足と理解力の低さと字幕文字を読むのが遅いなど色々で、正直"この人はユダヤ人?ナチス?"ってなっちゃいました。
でもとにかくこの世界にこんなにも残酷な思考があって、権力者がそれを行動に起こして卑劣な事実があったって事を改めました。

高校の社会の先生の話を今も覚えてます。
ユダヤ人を集めて、服もアクセサリーも全部外させてから殺した。そしてその宝石とかを自分たちのモノにした。服を脱がせたのは、死体から外すのは大変だから殺す前に自分たちで脱がせてた。
こう言った映像を見るのが1番わかりやすいけど、高校生には刺激が強すぎる。だから先生達はこういうの見てこの世界でこんな出来事があったんだよって代わりに口で教えてくれてたんだなって思いました。
それが先生たちのお仕事なんですけどね。
でもそれが授業の余談として話されていました。問題に答える為にアドルフヒトラーの名前を覚えるより、こんなにも悲惨な事があったって事実を国は違うけど受け継いでいくべきだと思ったからこの話を余談ではなく授業の中心として知りたかったです。

最後の生き残った女性のお話しや絞首刑の映像は耳を塞ぎたく目を背けたくなるようなものでした。

22歳女1人でお洒落して行ったら、他の鑑賞者は年配の方が多く若くても40代くらいの方で、退館時はみなさんに異様な目で見られました😅
0034名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/10(月) 07:44:32.99ID:0m6PoKxs
本作でシーンの説明は最小限しかされない。おそらくはコトの進行をなぞって白黒の映像がつながっていく。

印象的なものの一つは破壊された建物や車両が燃える際に出る黒煙だ。恐怖や絶望の象徴としてそれは映る。

もう一つは「殺す側」と「殺される側」の人の表情の対照だ。カメラはナチの将校が笑うところを捉えている。

ユダヤの人達は苦渋もしくは諦観の顔。ナチの出頭命令に従ってその場所に赴く途中の人々。死に向かう人々を残酷にもカメラは捉えている。たった2日でこの人達3万3771人は射殺された。ウクライナからユダヤ民族が根絶やしにされた。
0035名無シネマ@上映中
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2022/10/11(火) 06:18:11.85ID:c4Bo6Dwm
第二次対戦中のウクライナを占領したドイツ軍による、ユダヤ人虐殺にまつわる映像。

占領して虐殺して奪還して虐殺して。。
国益、民族紛争、宗教観念…なんでもいいんだけどなんでいつも対立、衝突の副産物が多くの人々、それも自らの発意で戦うことも死ぬことも望んでいない人々の死なのだろうと今回もため息ばかりでた。。

毎度毎度飽きもせずに似たような話しばかりでうんざりする。
決して本作のことではなくて歴史そのものへの感想なのかもしれないけれど。


ジェノサイド、その他目を覆いたくなるような人間の大罪なんてどこの国でもやってるしお互い様じゃん…だから私たちは悪くないの。

なんてもっともらしいことを主張し合うためのツールでないことは分かりつつも、この本当に飽きもせず繰り返される愚行はどんなメカニズムで定期的に発生するのだろう?

不勉強なため事前情報はウクライナで発生したらしいユダヤ人の大量虐殺という惨事を取り上げた作品とのことのみ。

なんとなくシステマチックな人間の狂気にフォーカスする作品と出逢いがちな最近なので甘んじて本作も鑑賞することにした。

白煙、黒煙。
大量の死体、名もなき市民の暴力、感情を無くしたかのように出来事を見遣る力のない人々の眼差し。
全部辛くて切なくて虚しかった。
0036名無シネマ@上映中
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2022/10/14(金) 05:06:47.23ID:wpPfS1gM
モノクロの映像には既視感があった。
つい先日、ウクライナ全土への砲撃の映像、ただ違うのはこのドキュメンタリー映像ではその犠牲となった人々の死体までをも映しだしていること。
もちろんTVニュースでは映せないのだが、あの燃えさかる炎と黒煙の下に、焦土となった瓦礫の下に、人間がいることを忘れてはならない。

ナチスに占領されたキエフでヒトラーの写真があちこちに貼られ鉤十字の旗を振る、それが今度はスターリンにとってかわる。
民衆はいとも簡単にプロパガンダに染められてゆくのだ。

一番の衝撃映像は公開処刑
ナチスが行ったユダヤ人虐殺は死刑に値するほどの重罪ではあるが、やはり人が人を殺すことのおぞましさは気分の良いものではない。

スコアつけられませんでした。
ただただこの現実を見逃すまい、と必死だった。
0037名無シネマ@上映中
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2022/10/26(水) 10:38:55.02ID:UVmlOta2
「国葬」などと同じく既存のアーカイブ映像を巧みに編集したセルゲイ・ロズニツァ監督のドキュメンタリー映画

「パビ・ヤール」とは1日で3万3000人以上のユダヤ人が射殺されたというウクライナのキーウ北西部にある渓谷のこと
但し、本作は単にホロコーストを行ったナチスドイツを糾弾するだけの作品ではなく、ウクライナという国が西ヨーロッパとロシアに挟まれているという地政学的な理由から必然的に悲劇に巻き込まれる運命にあるという残酷な事実を描き出す
もともとスターリンの圧政に不満を抱いていたウクライナの人々が1941年6月にドイツがウクライナに侵攻した際にはヒトラーを解放者として受け入れていた場面が登場するし、今度はソ連がナチスを破って再度領土を取り戻した際にはウクライナの市民がヒトラーの銅像を破壊してスターリンを英雄として受け入れる場面などを見せられると複雑すぎる思いに駆られる
ドイツ占領下でキーウ市内のユダヤ人に対し全財産をもって出頭するようにナチスの命令が下った際にも他の市民の中には反対や抵抗するどころか協力する者も相当数いたというかなり衝撃的な事実も…

とくかく見ているのが辛い映像も多いので見るには覚悟が必要な作品ではあるが、修復技術が発達しているからかこれらのアーカイブ映像はとてもクリアだし音声はシームレスの繋がれていて違和感がないしかなり見やすくなっているので、機会があれば一見されたい
0038名無シネマ@上映中
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2022/10/27(木) 00:20:30.55ID:iPrPE1Xw
2021年 オランダ🇳🇱ウクライナ🇺🇦

バビ・ヤールとはウクライナの首都キーウ北西部にある渓谷のこと
1941年、わずか3日間でキーウに住む3万以上のユダヤ人がその渓谷で射殺された
戦後50年近く隠蔽されていたホロコースト『バビ・ヤール大虐殺』

本作は事件に至る経緯とその後をアーカイブ映像で描いたもの
解説は一切なし!当時の映像が時系列で流れていくだけ
大雑把にでもその頃の歴史をお勉強していかないと何が起きているのか、何の映像なのか分からない所があるかも…

ただ余計な情報が無いだけに悲惨な状況がダイレクトに伝わるのも事実
でも…やっぱり解説欲しかったなぁ

ソ連崩壊で世界が知る事になったこの虐殺の事実
万が一プーチンが失脚したら、一体どんな事実が明るみに出るでしょうか⁉︎
0039名無シネマ@上映中
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2022/10/28(金) 08:37:53.70ID:SPXtb7AF
ウクライナ、キエフ近郊のバビ・ヤール。独ソ戦時、そこではナチスドイツによるユダヤ人の大量虐殺が行われていた。
歴史から忘れ去られたこの事件を、戦中・戦後の記録映像を用いて鮮明に突きつける。
記録映像に関しては、こんなに撮影していたのか…と驚いた。ナレーションは映像の切れ間にテキストが入るのみ。しかし、とくに後半の映像のつなぎ方は、雄弁にメッセージを発している。
出来事を記録することと、それを再生することの意義がこれ以上ないほど伝わってくる。
0040名無シネマ@上映中
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2022/10/28(金) 19:19:15.93ID:B1F0l3Nm
シンプルでほとんど言葉は無いけどすごく効果的

ヴァシリーグロスマンの引用が凄く響いた

ただやっぱり正直あのソ連映画を見てる時の何も起きない時間がまだ難しいです
0041名無シネマ@上映中
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2022/10/29(土) 00:50:07.92ID:qUzxpfuk
映画なんて好きに観りゃいいじゃんと常日頃から思っていはいるのだが、しかしこの映画はちょっと監督の意図などを理解するには結構な予備知識がいるというかぶっちゃけざっくりとでもいいから東欧史にある程度の知識がないとよく分からないのではないだろうかと思う。
こう書くと俺は分かってるんだぜへへんと言ってるように思われるかもしれないが俺の世界史知識もせいぜい高校生レベルに毛が生えた程度なので分かっていない
部分は多々あると思います。悪しからず。
さて本作のタイトルである『バビ・ヤール』というのはウクライナのキエフ郊外に
ある谷のことで、そのタイトル通りにバビ・ヤールという谷間で起きた過去の事件が本作の主題なのだがその事件が何なのかというと第二次大戦中に起きたユダヤ人のホロコースト、つまり大虐殺である。
ナチスのホロコーストを題材とした作品は劇映画であれドキュメンタリーであれ多数あるので本作もまぁその内の一本であるとは言えるだろう。
しかしこの映画、一筋縄ではいかないのはバビ・ヤールで起きた大量虐殺という主題が描かれるのは映画の半ばも過ぎたくらいからで、
ランタイム121分の内前半の60~70分くらいは独ソ戦の映像とその戦局に翻弄されるウクライナの人々が描かれるのである。直球でナチスのホロコーストを糾弾するような作りにはなっていなくて独ソ戦時下の
ウクライナの人々を映した記録映像がかなりの尺を占めていて、あろうことかそこには他ならぬウクライナ人がナチス・ドイツのウクライナ占領を
歓迎する姿まで描かれている。その辺りの描写が最初に書いたように東欧史の流れを多少は知っていないと理解し辛いのではないかと思う要因なのだ。
そもそも現在のウクライナという国は1991年にソ連の崩壊に伴い、その勢いで独立した国であって古来より現ウクライナに連綿と続くような政治体制や
王室のような血筋があったわけではない。ましてや近代国家や国民国家と言えるような強固な国としてのアイデンティティがあったわけではないのだ。
ウクライナという地は古くから地政学的にも大国に挟まれた緩衝地帯という面が強く、その時々の歴史に翻弄されてきた土地である。古くはポーランド・リトアニア共和国が現国土の西部を支配し、オスマントルコの時代には黒海沿岸部はオスマントルコの支配を受け、
0042名無シネマ@上映中
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2022/10/29(土) 00:50:49.17ID:qUzxpfuk
その後のロシア帝国の南下によって帝政ロシアの支配を受けて…と常に
その時代の強国の支配を受けざるをえなかった地である。本作では二次大戦に於ける独ソ戦から描写が始まるわけだが、それ以前もロシア革命から
ボリシェヴィキとの激しい内戦を経て幾多の独立運動を繰り返しながらもひとまずはソヴィエト連邦を構成する一地域へと至るのである。
そしてその内戦や独立運動の最中でドイツがウクライナの独立を助けるために協力した一幕もあったのだ。そういう歴史上の出来事があった上で、本作はナチス・ドイツによるホロコーストが描かれた映画であるにも関わらずウクライナの人々が他ならぬその悪玉(として描かれがちな)
ドイツのウクライナ占領を歓迎しているという独ソ戦中の一幕が描かれるのである。
つまり当時の独立志向の強いウクライナの人々の中にはドイツ軍がソ連からの解放を齎してくれる存在のように感じた人たちも少なからずいたということを本作はまず前半の部分で描いているわけですよ。
その辺マジで説明も何もないので東欧史や予備知識のない人が本作を観てもよく分からないんじゃないかな、と思うんですよね。
そしてそのことがこの映画に於いてどういう意味を持つのかというとだ、
このバビ・ヤールという地で起きたユダヤ人に対するホロコーストというのがある日突然に悪魔のような奴らがやって来て鬼畜の所業を行ったというわけではなく、
古くから大国同士の緩衝地帯として様々な武力の衝突を経た上でその悲劇的な出来事が起きてしまったのだということだと思うんですよ。この半世紀以上に亘って様々なメディアで悪のフリー素材として扱われている
ナチス・ドイツやヒトラーだって突然にして湧いて出てきた悪というわけではなくて彼らを生んだ歴史的な背景があるわけです。そのように歴史というものは途切れずに繋がっているものだし、それを歴史修正主義的な思想でもって断絶させてはならないだろうというのがこの映画の骨子だと思いますね。
0043名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/29(土) 00:51:01.61ID:qUzxpfuk
本作は2021年の映画ではあるが、しかしそういったテーマを内包した作品を今この時期に作り上げたセルゲイ・ロズニツァはやはりとんでもない作家だと思う。個人的に俺は今回のロシアの侵攻を全く支持はしないし、プーチンはさっさと失敗を認めて撤退しろよと思っているけど、しかしそれでも戦争というものはやはり正義のウクライナと悪のロシアが戦っている、というような単純なものではないのだ。
かつてホロコーストの舞台となったバビ・ヤールの谷間はソ連時代に産業廃棄物の処分場とされて現在はほぼ埋められてしまっているという。個々の人間が思想や信仰やイデオロギーや所属する共同体によって様々な立場に分かれるのは仕方ないとしても、それらのものが積み重なって複雑性を持ち、様々な繫がりの集積として生み出される歴史というものを大衆の眼の届かない場所に埋めてしまってはいけないのだと本作は言っているのだと思った。
凄い映画だった。
0044名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/29(土) 09:08:28.29ID:qUzxpfuk
映像が超高画質ですごい。
これら誰が何のために撮った記録なのか知らないけど、ウクライナ国民にとってこんな都合の悪い記録がよく処分されずに残っていたものだという感動がある。
内容も、どの国もみんなちがってみんなクソって感じで良かった
0045名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/29(土) 23:46:26.47ID:1sNdDkRU
何というか、凄い記録映画を観た。疲れました。第二次世界大戦中、ウクライナで行われたナチスによるユダヤ人虐殺を描いたドキュメンタリー。淡々と当時の記録を繋いでいるだけなのが、生々しい。プロパガンダ映像もある中、当時の民間の記録も混ざっているのか生々しさが際立ち、NHKの「映像の世紀」などとは違った見応えがありました。
ナチスドイツに侵略され、ソ連に「解放」されたウクライナ。プロパガンダでしょうが、劇中で映し出された、喜ぶ市民の姿を、今の世界情勢と重ね合わせるとなんとも皮肉です。
0046名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/30(日) 09:18:01.71ID:+DwtS2Ou
ウクライナ、キエフ近郊のバビ・ヤール。独ソ戦時、そこではナチスドイツによるユダヤ人の大量虐殺が行われていた。
歴史から忘れ去られたこの事件を、戦中・戦後の記録映像を用いて鮮明に突きつける。
記録映像に関しては、こんなに撮影していたのか…と驚いた。ナレーションは映像の切れ間にテキストが入るのみ。しかし、とくに後半の映像のつなぎ方は、雄弁にメッセージを発している。
出来事を記録することと、それを再生することの意義がこれ以上ないほど伝わってくる。
0047名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/31(月) 00:26:41.95ID:XP23rYfr
砲撃による煙塊を背にしたアヒルの親子、殺される順番を待つしかない人々の絶望の表情とその直後に映される所有者を失った衣服や装飾品の渦など、ナレーションを排した映像の数々が雄弁に語り掛ける残酷な史実。

バビ・ヤール渓谷での大虐殺を中心に据えながらも、その顛末に関わる人々の顔とふるまいに注目することが文脈を構成するつくりになっている。膨大なアーカイブから選び抜かれた映像の綿密な編集によって、セルゲイ・ロズニッツァの目線を観る者が獲得する。

個として存在することと群衆の一部になることは人々にとって時にジレンマであるが戦時下では権力によって選択肢が矮小化されており服従に魅せられた人々はかくも残酷なカタマリになり得るのだという示唆とともに、世界中で繰り返される愚かな過ちに対して何びとたりとも無関係ではいられないのだぞと人差し指を突き付けられているように感じた。

ウクライナ人としてウクライナの黒歴史をこのタイミングで世間に提示することはいつ何時も何に対しても公平に批評的であろうとする映画監督としての態度の表明なのだろうか。重たい内容なので観るかどうか迷っていたが、上映最終日に駆けつけて本当に良かったと思える傑作でした。
0048名無シネマ@上映中
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2022/11/01(火) 01:16:07.37ID:UYMEF3uQ
テーマは大仰だが凡庸なドキュメンタリー映画だった。

 映画の序盤はドイツ軍の侵攻、中盤は赤軍の反撃、終盤は戦後のバビ・ヤール事件に関する法廷の記録フィルム・・・と、主題になるはずの事件は勿論、ホロコーストの映像はほとんど無いので驚く。

 ロズニッツァの観察系とかアーカイヴァル映画は、既存の宣伝映画や通常のノンフィクション映画と、記録素材の間ぐらいの体を取っているが、その実、只のドキュメンタリー映画だ(別に悪い事では無い)。
 さも生の素材を並べ立てて・・・視聴者が観察して新たな気づきを得て欲しい・・・という趣旨を装っているが、実際は編集をしているのは無論、音声もかなり付け足して作為されたフィルムで、並べ立てる素材の量を増やす事で意図的な臭いを薄めているに過ぎない。
 後は、その場にいるような臨場感を狙っているのだろうけど・・・。

 これが成り立つのは『国葬』『粛清裁判』の様に、一本の映画を作る為に撮り溜めた大量のフッテージがあったからであって、ホロコーストをテーマにしたら、この手法が成り立つハズもない。あれは秘密作戦だったのだから。アウシュビッツの映像がほぼ無いに等しい事の意味である。見せるつもりの物と、隠そうとした物の落差。
 (こういう言い方は不謹慎かも知れないが)一つ一つのフッテージがさして面白くないので見飽きるし、映像の情報量が少ないので、今回は文字情報が多い。

 興味深いフィルムや貴重な記録がないわけではないけども・・・。
 ソ連が撤退した後に市民がユダヤ人をリンチするシーンとか、ウクライナ人の捕虜を家族に引き取らせるシーンとか、NKVDによる爆弾事件の現場映像とか、現リヴィウを再占領した赤軍とポーランド人民軍の将軍が演説するシーンとか・・・。

 内容としては、ウクライナはベルリンとモスクワの為政者に翻弄された・・・ホロコーストにはウクライナ国民も積極的に荷担してた・・・という内容なのだが、だったら70分くらいで普通のドキュメンタリー映画としてバチッと撮れよ・・・とぼやきたくなる。
 ロズニッツァの観察系とかアーカイヴァル映画って、大仰だけどそんな大した事言っていないし、視聴者に判断を委ねる体を取った非常に無責任で言い訳じみた作品群に見えてきた。
0049名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 16:50:02.98ID:f1k9S+PG
テーマは大仰だが凡庸なドキュメンタリー映画だった。

 映画の序盤はドイツ軍の侵攻、中盤は赤軍の反撃、終盤は戦後のバビ・ヤール事件に関する法廷の記録フィルム・・・と、主題になるはずの事件は勿論、ホロコーストの映像はほとんど無いので驚く。

 ロズニッツァの観察系とかアーカイヴァル映画は、既存の宣伝映画や通常のノンフィクション映画と、記録素材の間ぐらいの体を取っているが、その実、只のドキュメンタリー映画だ(別に悪い事では無い)。
 さも生の素材を並べ立てて・・・視聴者が観察して新たな気づきを得て欲しい・・・という趣旨を装っているが、実際は編集をしているのは無論、音声もかなり付け足して作為されたフィルムで、並べ立てる素材の量を増やす事で意図的な臭いを薄めているに過ぎない。
 後は、その場にいるような臨場感を狙っているのだろうけど・・・。

 これが成り立つのは『国葬』『粛清裁判』の様に、一本の映画を作る為に撮り溜めた大量のフッテージがあったからであって、ホロコーストをテーマにしたら、この手法が成り立つハズもない。あれは秘密作戦だったのだから。アウシュビッツの映像がほぼ無いに等しい事の意味である。見せるつもりの物と、隠そうとした物の落差。
 (こういう言い方は不謹慎かも知れないが)一つ一つのフッテージがさして面白くないので見飽きるし、映像の情報量が少ないので、今回は文字情報が多い。

 興味深いフィルムや貴重な記録がないわけではないけども・・・。
 ソ連が撤退した後に市民がユダヤ人をリンチするシーンとか、ウクライナ人の捕虜を家族に引き取らせるシーンとか、NKVDによる爆弾事件の現場映像とか、現リヴィウを再占領した赤軍とポーランド人民軍の将軍が演説するシーンとか・・・。

 内容としては、ウクライナはベルリンとモスクワの為政者に翻弄された・・・ホロコーストにはウクライナ国民も積極的に荷担してた・・・という内容なのだが、だったら70分くらいで普通のドキュメンタリー映画としてバチッと撮れよ・・・とぼやきたくなる。
 ロズニッツァの観察系とかアーカイヴァル映画って、大仰だけどそんな大した事言っていないし、視聴者に判断を委ねる体を取った非常に無責任で言い訳じみた作品群に見えてきた。
0050名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/02(水) 00:53:48.20ID:BKL02qD/
ちょっと説明が無くて途中で何度か意識飛んだんやけど‥
後でパンフレット読んで理解できた。
アーカイブズ映画は初めてかもしれない。
特にナチス将校を絞首刑にする実際の映像が、本当の戦争とはこういうものだということを教えてくれていた。
ナチスドイツが来ても喜ぶし、ソ連がまた再度支配しても喜ぶウクライナの人々。
ユダヤ人を率先して殺す市民たち。
人間の本質は変わらないのか。
パンフレット、読み応えあった。養老孟司も書いてくれてる。
人の証言とか手紙とか映像とか、アーカイブズの大切さに改めて気付いた。

この作品が500mark目だとくまが教えてくれた。
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