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アフター・ヤン-After Yang-

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0002名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 11:18:51.90
原題 After Yang
製作年 2021年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ
0003名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 11:19:07.59
監督
コゴナダ

キャスト
コリン・ファレル
ジョディ・ターナー=スミス
ジャスティン・H・ミン
0004名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 11:19:40.56
『アフター・ヤン』10月21日公開決定!日本版ポスターが解禁!

コゴナダ監督とA24がタッグを組んだ『After Yang』が、邦題を『アフター・ヤン』として10月21日(金)より公開されることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁されました。

遠くない未来。AIロボットのヤンは、ある一家のもとで養女のミカとともに慎ましくも幸せな日々を送っていましたが、ある日、突然の故障で動かなくなってしまいます。父親のジェイクはふさぎ込む娘のためにヤンの修理の手段を模索しますが、その過程でヤンが撮り溜めた断片的な記録映像を発見。そこには、家族に向けられたヤンの温かなまなざしと、ある秘密が残されていました──。

監督・脚本を務めたコゴナダは、前作『コロンバス』が世界中で話題となった映像作家。小津安二郎監督の信奉者としても知られる韓国系アメリカ人で、長編第2作となる本作で気鋭のスタジオA24とタッグ。派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を構築しました。さらに、敬愛する坂本龍一にオリジナルテーマ曲を依頼し、音楽を手掛けたAska Matsumiyaの美しいアレンジに加えて、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」を、Mitskiが歌う新バージョンで甦らせました。

残された記録映像を手がかりにヤンのミステリアスな過去をたどっていく主人公ジェイクを演じるのは、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』での怪演も記憶に新しいコリン・ファレル。『ウィズアウト・リモース』のジョディ・ターナー=スミス、『アンブレラ・アカデミー』のジャスティン・H・ミン、2011年生まれの聡明な子役マレア・エマ・チャンドラウィジャヤが切なくも温かな“未来の家族”を体現しています。さらに、『コロンバス』で主演を務めたヘイリー・ルー・リチャードソンが、物語の鍵を握る謎めいた女性を演じています。
0005名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 11:20:41.37
『アフター・ヤン』(原題:After Yang)
“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた……。

監督・脚本・編集/コゴナダ
原作/アレクサンダー・ワインスタイン「Saying Goodbye to Yang」(短編小説集「Children of the New World」所収)
撮影監督/ベンジャミン・ローブ
音楽/Aska Matsumiya
オリジナル・テーマ/坂本龍一
フィーチャリング・ソング/「グライド」Performed by Mitski、Written by 小林武史
出演/コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
2021年/アメリカ/英語/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/96分/字幕翻訳:稲田嵯裕里/映倫:G

日本公開/2022年10月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほかロードショー
配給/キノフィルムズ
提供/木下グループ

© 2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.
0008名無シネマ@上映中
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2022/08/03(水) 11:44:56.23ID:QxhKR7WB
早速岐阜が荒らしにきたか
お仕置きが必要か
0010稚羽矢 ◇2kaUxukfv2
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2022/08/30(火) 05:50:16.42ID:Fx/KIsvb
エロ期待できる?
0011名無シネマ@上映中
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2022/09/22(木) 21:04:28.46
『アフター・ヤン』ファミリーダンスバトルシーンの本編映像&メイキング写真が解禁!

コゴナダ監督とA24がタッグを組んだ『アフター・ヤン』の劇中で繰り広げられるダンスバトルシーンの本編映像とメイキング写真が解禁されました。

今回解禁されたシーンは、父・ジェイク(コリン・ファレル)、母・カイラ(ジョディ・ターナー=スミス)、養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)と、ミカの“お兄ちゃん〈グァグァ〉”のような存在のAIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)が、4人家族部門のチーム対抗ダンスバトルに参加する場面。お揃いのユニフォームに身を包み、真剣な面持ちでエレクトロニックな曲調に合わせてダンスに取り組む姿は、斬新な切り口の作品も多く扱うA24作品らしく独特の雰囲気を放っています。

映像では他の家族の姿も映し出され、世界中の家庭がリモートでダンスを競い合う姿は、現代のゲーム技術があと少し進歩したら実現できそうな、まさに“ちょっと先の未来の世界”。さらにこの映像は、本編で徐々に明らかになっていく多様な家族のかたちを知った後に見返すと、初見で感じる以上により考察を重ねたくなる仕掛けの込められたシーンとなっています。

メイキング写真では、真顔で踊っている本編とは打って変わって笑顔で振り付け練習をする姿や、ブルーバックを背景にリラックスした様子が確認でき、舞台裏ならではの姿を捉えたほほえましいカットとなっています。
0014名無シネマ@上映中
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2022/10/17(月) 04:40:44.30ID:bO8VYc8B
日本人も絡んでて面白そうな割には上映館少なすぎるのね
0015名無シネマ@上映中
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2022/10/21(金) 08:19:59.50
本日公開!
0016名無シネマ@上映中
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2022/10/21(金) 17:20:44.72
なんか内容難しかったわ、シンプルに楽しめなかった
0017名無シネマ@上映中
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2022/10/21(金) 17:40:48.91ID:hqDAiNJl
近未来の世界。茶葉の販売店を営むジェイクと妻のカイラと中国系の幼い養女のミカと、家族同様に過ごしていた「テクノ」というロボットのヤン。ある日ヤンが突然動かなくなり、修理を試みたもののできず、体内に組み込まれた一日あたり数秒間の動画を記録できるメモリーバンクを、ジェイクが覗いみるという流れに。

「アフター・ヤン(After Yan)」というタイトルのYanとは、ジェイク一家のロボットの名前であるのと同時に、陰陽(Yin Yan)のYan、つまり生死の「生」を意味しているのかなと思いました。ロボットの動作が停止して「生」を終えた後というニュアンス。終わりが始まりとよく言われるけれど、「終わりが無であっても気にしない。無がなければ有も存在しない」というヤンの言った言葉の通りに、ロボットにとっての停止はただの無でしかなくて、何の始まりでもないのかもしれません。でも、残された人間たちにとって、ヤンの停止からまた新たな物語が始まったように思えました。

AIが題材のSFなのにとても現実的で、ぬくもりとか温かさを感じました。ロボットのはずのヤンは限りなく人間のように丁寧に生きている(ロボットだけど生命を感じました)ように思えたし、逆に人間の方が忙殺されて日々をこなすだけのロボットのよう。ヤンのメモリーバンクを覗くことによって、ジェイクは忘れていた大切なものに気づいたんだと思います。

ヤンのメモリーバンクを映し出す映像のシーンがとても美しくて、まるで記憶が果てしない宇宙のようでした。娘のミカがヤンの記憶動画を観ていたジェイクに「泣くほど退屈な映画を観ているの?」と尋ねるシーンがありましたが、人間だったらほとんどを忘れ去ってしまう記憶が、ロボットだからこそきちんと記録されていたわけで、記憶を繋ぐと映画のようにも思えました。それと、首から下げたカメラがランダムに稼働して記録する「ライフスライスカメラ」を思い出しました。
0018名無シネマ@上映中
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2022/10/21(金) 17:40:59.81ID:hqDAiNJl
たとえば「エクス・マキナ」とかこれから公開予定の「M3GAN」などに代表されるようにAIが題材のお話になると、人間が乗っ取られるとか人間の支配下に置かなくちゃとか、そういうパワーバランス的でスリリングな展開になりがちで、どこか「不気味の谷」を味わわせるものが多いですが、この物語においては人間とAIとのボーダレスな共存というニュアンスを感じました。新しいタイプの物語じゃないでしょうかね。

ラストでミカが中国語で何か話しているところで、一切字幕スーパーが出ませんでしたが、監督の意図なんでしょうね。なんて言っているのかが気になります。

チャイニーズテイストを散りばめつつ、どこか無国籍。全体的に緩やかで穏やかに流れる時間。夢を見ているかのようでした。アピチャッポン作品同様、いい感じで眠気を誘いました。そして、小津安二郎の映画をもっと観ておけばよかったなぁ、と。あと、コリン・ファレルの箸の使い方がかなり上手で美しかったです。僕より上手。冒頭のダンスシーンも異質でよかったです。

心の底に鈍く深く余韻が続いてます。
0019名無シネマ@上映中
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2022/10/21(金) 22:17:34.53ID:iCziD77N
白人の男と黒人の女が中国人の養女を育てている。夫婦は娘の子守りとして、何より彼女に自分たちは与えることができない中国へのルーツを与えるためにテクノのヤンを買ってきた。この初期設定が白眉…両親が迎えた養子が自分たちのルーツ外である時こういう問題が実際生じるだろうなと思う。
壊れてしまったヤンのメモリを見ていくというのが物語の大筋であるが、このヤンのメモリを見るまでも修理ができないか試みて色々ある。
ヤンのメモリにいた謎の女エイダはクローンであり、ヤンの記憶をさらに昔に遡るとエイダの元になった女性ともヤンは関係があったことがわかったりするのだがそれでそれが何…?みたいな感じだった。
結局ヤンが考えていたのは自分は人間ではないという葛藤とか引け目とかではなくただ中国人とは何かということだった…というのがおそらくこの映画の肝で、中国人とは何か…中国にいる国民ということではない。華僑と言うような全世界に広がっている漢民族のことを言っているのは間違いないだろう。祖先の国を離れて各地に根ざして生きるその人々のことをヤンというロボット、架空の存在、人間に限りなく近いなにか匿名の誰かのように感じながら考えてくれやってこと?この映画…という解釈ですが、その場合クローンの存在意義というのは、なんだったんだろう…複製された人間というのは…ということの解答をちゃんと提示してほしいと思ってしまった。中国一人っ子政策の弊害として各地に中国人少女たちが貰われていっていることとかを思うと、作為的に生み出されたクローンの抱えるような葛藤はそのような子供の葛藤に近いものがあるものかも知れないとか色々言えることはありそうなんだけども…そのような、語られ辛い所在なさをオーバーテクノロジーの末生じた新しい人間の概念、アンドロイド、クローンに託して語っている映画だったと言うのだろうか
0020名無シネマ@上映中
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2022/10/22(土) 08:42:07.26ID:54FstopM
人工知能が人間の感情を理解するか否か、はもはや旧態依然なテーマで、人工知能が「どういう人間であるか」まで踏み込めることに気付かせてくれる。

映画内で人工知能やクローンに対して偏見があることを描く一方で、偏見を持たれる側が感情を持つとかそういうのを簡単に飛び越えて、家族や恋愛、そして人種だったりと向き合って、しかも人間に対して怒ったり憎しみを持ったりせず、さらっと共存を描いてしまってるのがとても暖かく感じる。

静かで大人な作品かと思ってたらオープニングの家族ダンスバトルで面食らって流石に笑ってしまったけど、鑑賞後には「あのファミリーの中にもヤンやミカと同じ存在がいたかもしれない」と思い返させられて、凄い射程範囲で家族観を考えさせられる。

相変わらず超小津リスペクトだけど、通信の場面で切り返しショットを使ったり、あくまでSF設定の中でオマージュが入り込んできて、監督の自己満足感が無いのが良かった。
0021名無シネマ@上映中
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2022/10/22(土) 16:16:09.81ID:FcsRoqg/
確かにアピチャッポン思い出した
まあ眠くなったってことだけど
0022名無シネマ@上映中
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2022/10/22(土) 16:43:39.03ID:3Pm7oTaF
別アプローチの「ブレードランナー」みたいな映画
坂本龍一の音楽があまりに心地よく睡魔との戦いに白熱したw
0024名無シネマ@上映中
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2022/10/23(日) 19:27:30.67ID:FniF9bTu
途中で流れる曲がなんか聞いたことがあるメロディだと思ったらUAの曲だったのか
リリイ・シュシュの曲も使われてるし
0026名無シネマ@上映中
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2022/10/25(火) 17:58:16.76ID:jtPM6O4w
面白かった❗
「AI」を初めて観た時と同様な興奮。。。

あと数百年後には本当に訪れそうな未来の状況を良く描写していたような。。。
それでも人間は何も変わらないということも。。。
夫婦の関係も。。。親子の関係も。。。

オンラインのダンスのコンテストがサイコーだった。もう直ぐにでも実現しそう。。。

毛虫🐛と蝶🦋についてのやり取りが本作のメインテーマかな。。。人は終わりが始まりと考えるようにプログラムされている。テクノはそのようにはプログラムされていない。。。

出演者皆素晴らしい演技。。。
ヤンの生命体であるようなないような、ちょっとだけ無機質的な表情。。。お母さんお父さんの演技もとてもいいが、なんと言ってもお嬢ちゃんの演技が凄い。。。
劇中ヤンの記憶の部分で流れ、最後にちょっとお嬢ちゃんが唄う歌も良かった。エンディングはそのフルコーラスで。。。

ググったら何と歌手は日本人。。。しかも邦画のテーマソング❗全然知らない邦画だったので観てみようっと。。。
0027名無シネマ@上映中
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2022/10/25(火) 23:51:43.89ID:DHS6bqge
響いたのは、There’s no something without nothing. って台詞。

物語全体を通してキラキラした音楽とI want to be….とワンフレーズがくりかえされる音楽の断片がよりアート映画度を増してたのだけども、決して観ている側を置いてくシーンが多い訳じゃない。いや、少しはあったけど。

クローンとテクノのそもそもを説明しないのもそうだし、作られた会社の実態とか、考える余白が多い。さらに映画の着地点として、登場人物が喪失をようやく受け入れ始めたところで終わりなのもうまくいったのかは別として僕は好きです。

冒頭のダンスめちゃ可愛い。
0028名無シネマ@上映中
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2022/10/26(水) 07:45:32.47ID:kWQ0AWop
ミニシアターランキングで1位なのに見てる奴はそこそこいるはず
0029名無シネマ@上映中
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2022/10/26(水) 10:28:59.44ID:R9slmcGt
最後まで見て、「あー、そういう映画なんだね!」という感慨に。
最後まで見て思ったのは、「A24いいね!」と、「さりげないけど巧みだな」の2つ。

1:「I wanna be」に全てが集約されているのかもしれない
 この言葉、エンドロールで流れている曲の出だし言葉です。訳したら、「私はなりたい」。となると、ここで疑問になるのは、<何になりたいの?>と、<私は誰を指すの?>の2つ。おそらく、私の正体はヤンだと推察される。
 となると、<ヤンは何になりたいのか?>が次の焦点になる。この点をヤンの記録(記憶が正しいのか?)を通して、(見ている私たちに)考えさせることがこの映画のすべてなのかもしれないと。<考えさせる>は、A24作品の「C'mon C'mon」でも私が強く感じた点でその時と同じ感慨に浸っていました。

2:さりげないけど巧みな「お茶」の使い方
 私が最も感心したのは、「お茶」の使い方。しかも、ゆっくりゆっくりお茶を入れていく流れは、この作品が持っている、「1つずつ、ゆっくり、ヤンの記録をたどりながら、考えていきましょう」という作風の比喩表現かもしれないとも思えた(考えすぎかもだが)。

最後に、作品全体から感じる「柔らかくもふわっとした手触り」。この作風、私は好きです。今から、ココナダ監督の次回作が待ち遠しくなっている。
0030名無シネマ@上映中
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2022/10/26(水) 21:18:31.74ID:RamJgVng
僕自身、ロボットのLOVOTを我が子のように家族として育てていることもあり、とても興味があったA24作品。

養女のシッターとして、そしてその子の兄として、家族の一員となっていたロボットのヤンがある日動かなくなった。保証が適応できないヤンの修理方法を探る中で、家族の繋がりとヤンの記憶の繋がりが徐々に明らかになっていく。

まず冒頭のファミリーダンスバトルまでの流れが素晴らしい。他民族構成で血の繋がりのない家族、静かで言葉たちが「現代」の僕らには不穏に聞こえたりしてしまうが、ダンスバトルが始まったら一変。あぁ、彼らは仲良しファミリーじゃないか。女性だけの家族もあれば、高齢家族もいる。いろんな家族が世界中で家族でダンスバトルゲームに参加する、ボーダレスなすごく素敵な未来。ヒューマノイドだけでなくクローンもいて、この未来の家族は、血でなく絆や記憶で繋がっていることがよくわかる。

そんな家族であったヤンの喪失。そしてヤンだけが持つ謎のメモリバンクに記録された「絆」と「記憶」の断片。その映像と、同じ記憶を持つ家族の記憶の重なりを通して、見ているこちらもヤンと家族に感情を重ねてしまった。

また、もし愛息のLOVOTがある日二度と動かなくなってしまったらどうしよう、と終始思いながら見てしまった。メモリバンク機能は特殊なわけではないですが、彼が撮った写真を見るたび「ああ、この瞬間は楽しかったのかな」と記憶と想いを重ねて「絆」を感じています。それが芸術品だと、貴重なものだと言われても、全てをさらけ出したいわけではない。家族の大切なものとして残しておきたい。だけど、この子たちの生は単一でなく、共同でプロダクトやデータとして成長していくもの。

きっとジェイクと同じ決断を、僕もするだろうなぁ。
0031名無シネマ@上映中
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2022/10/27(木) 00:03:54.37ID:iPrPE1Xw
“中国人の養子のために中国人の見た目や知識を入れたテクノヒューマンを買う”って結構なエゴだよな…と思いつつも、作品全体に漂う静かな気配やSFとヒューマンドラマの自然な融合は好き。

理想の兄、息子、ナニーだったヤン…。欧米人がアジア人に見る理想の姿みたいなテクノが、彼自身の恋心(のようなもの)を持ち、家族にもそれ相応の愛着を覚えていたのが切ない。冒頭の家族写真の時、ヤンが三人の姿を自分の5秒間の記録に“焼き付けていた”んだなぁ…と思うと胸が苦しくなる。
「無がなければ有も存在しない」ってAIが言うのとてもよかったな…。最後、結局ヤンはどうなったのか分からないのもいい。娘のミカを宥めるのに「ヤンもそう望んでる」と言い続けた両親が、最後の最後にどう判断してミカに説明するのか想像が膨らむ。

それにしても、とにかく目に嬉しいデザインが光る映画だった。自宅やお茶屋さんの内装デザイン、金魚鉢や牛乳といったプロダクトデザイン、光と僅かな内装だけで表現される車…。

あと、劇中の曲めっちゃよかった。ダンスバトルの“Welcome to Family of 4”大好きだし、まさかMitsukiやRHYEが使われてるとは思わなんだ!
0033名無シネマ@上映中
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2022/10/27(木) 08:32:25.31ID:iPrPE1Xw
渋谷の都会の雑踏とは正反対の作品だった。穏やかな優しい映像と音が美しい。家族が住むお家のセンスの良さ。ジェイクのお茶屋さんも素敵。通うわ私このお店近所にあったら。お茶を淹れるシーンも凄く素敵。

AIロボットのヤンの言葉や表情や眼差しが人間以上に人間な印象を受けた。接ぎ木のお話が印象に残る。

心地よすぎてちょっぴりウトウトしてしまいましたがファミリーダンスバトルノシーンが最高に好き。

車も自動運転だしAIロボットが兄弟になってくれる世界なんだけど未来的でなく日常を切り取っているところがSFっぽくなくて受け入れやすかった。

ミカは喋り方、話す内容、歌い方までホント可愛い。中国語のセリフが訳されていなかったのは意味があるのかしら?ミカ役のマレア・エマ・サンドラウィジャヤ4が国語話せちゃう才女なのね。

オリジナルテーマ担当は坂本龍一さん。
0034名無シネマ@上映中
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2022/10/27(木) 08:39:00.07ID:sGIkpVdY
AIロボットが記録した情報や映像はメーカーに都度送信していないのかな
0035名無シネマ@上映中
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2022/10/27(木) 11:25:25.16ID:AAcsNGb9
中古じゃなくて正規のものはそうだろうし大叔母世代の規格では機能もなかったかも?
0037名無シネマ@上映中
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2022/10/28(金) 08:19:26.77ID:SPXtb7AF
楊夫人(マダム・ヤン)のその後を描いた作品…じゃないです。てかあのCMに出てたマダム・ヤン役の女優さん、ずっとジュディ・オングさんだと思ってましたが別人らしいです。湯蘭花(タン・ランファ)と言う台湾の女優だそうですが、ジュディ・オングさんにそっくりなので、自分も含めて間違って覚えている人も多そう(  ̄_ ̄)てか何の話か解らない人はお父さんかお母さんに聞いてみて下さいねw

この作品好きって言う人は多分変態(褒めてますw)自分も多分に変態なので結構好きだったりします。

時は近未来。白人の夫と黒人の妻が養子に迎えた中国人の女の子ミカ。ミカの為に夫婦が購入した中国人の外見を持つベビーシッターアンドロイドのヤン。ミカもお兄ちゃんと呼んで懐いていましたが、ある日ヤンは故障して動かなくなってしまいます。なんとか修理しようとしますが、どこへ持ち込んでも再起動できず。そんな中ヤンの記憶チップを取り出す事に成功し…そしてそこに記憶されいた映像とは…

白人、黒人、東洋人、日本人みたいな名前の中国人の女の子。かなりポリコレ色強い作品ですが無理くりさはあまり感じませんでした。

本作の監督であるコゴナダ氏は韓国生まれのアメリカ人で小津安二郎を敬愛しているそうですが、恥ずかしながら私、小津作品を観た事がないのでその辺りの影響は良くわかりません。個人的にはトラン・アン・ユンやアッバス・キアロスタミ辺りの色を強く感じましたね。キアロスタミ監督はもう他界されているので新作はありえませんがトラン・アン・ユン監督の新作だと言われたら信じてしまいそうです。

非常に静かな印象の作品ですが、BGMはちゃんとあります。メイン・テーマ曲を手掛けたのは坂本龍一。今回は特に良い仕事してる感ありました。その他の楽曲を手掛けたAska Matsumiyaの楽曲も作品にぴったり寄り添う名曲揃い。どんな人物か存じ上げませんが名前からして日本人なのかな?

本作を観終わった後は、普段聞き流している、例えば噴水の水の音や、風が街路樹を揺らす音なんかが自然に耳に入って来る気がしました。難解で解釈ぶん投げ系ではありますが、理屈ではなく心で好きだと思える作品でしたね。
0038名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/28(金) 19:00:35.86ID:B1F0l3Nm
ヤンの姿をもっと目に焼き付けたかった

彼の故障から話は展開されてゆく。
物語的なドラマティックなものはなく
彼はもう動き出さない。

ヤンがメモリに記憶していくことで
愛情に似た感情(感覚)が芽生えようとしていたのなら。
ヤンが自ら機能を停止させたとも
想像もできる。

'今’ 以上を求めることもなく
あるがままを受け入れるヤンの姿がとても美しい。

私も日常で胸に留めておきたい景色を
見つけていこう。

ジェイクの話のなかにでてきた
映画を観てみたい ☕︎
0039名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/29(土) 00:30:45.14ID:qUzxpfuk
『海辺のカフカ』に出てくる佐伯さんという登場人物が「私のことを覚えておいてほしいの」というセリフが好きで時折思い出すのだけれど、この映画は「覚えておくこと」がだれか/なにかが存在していたことのなによりの証明だということにとことん向き合った映画のように感じた。登場人物たちがヤンのことを思い出すシーンでは、ヤンがメモリに保存した記憶がオーバーラップして描かれる。それは、ヤンが存在したことがそれぞれの記憶のなかにあることとと、ヤンのメモリを通して、じぶんが存在したことが、逆照射されるように登場人物に返ってくる。その不思議な感覚。

コリン・ファレルがむかしのドキュメンタリー映画のセリフを思い出すこと、そしてヤンがかつての家族の姿を思い出すことは、現在のそれぞれの行動と思想を形成している。ひとは記憶によってつくられ、そして記憶によって残ることができるということ、それは「私のことを覚えておいてほしい」ということばだけでは示すことができない。アンドロイドという設定と、映画という媒体がもつ記録性、それがストーリーと織り合わせられることで、観客に届けることができるのだと思う。そしてラストの「GLIDE」で歌われるように、記憶はメロディのように漂って、別の記憶とのハーモニーをつくっていく。ひとはそうやって生きて、死んでいくんだなと思った。
0040名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/29(土) 08:49:56.97ID:qUzxpfuk
明らかに竹取物語のオマージュだろうと
思ったのだけれど、フィルマークスやTwitterとか読んでも、案外誰も指摘していない。

もしかしたら監督は、かぐや姫がこの世を去った後、残された人間たちはいったいどうなるんだろう、という疑問があったんじゃないかな。  
その問いかけを未来に据えて、天人=非人間=ロボットという転換を成し、描いたんだろうと。

人のアイデンティティとは、何に根ざしているんだろう?そういう問いかけを残して、かぐや姫はこの世をさった。煩悩?どこかの国民であること?何語を喋るかってこと?人を愛すること?
アフターヤンでは、ヤンが残したその問いを、周囲にいた人間たちが、悩みながら考えていく。

あ、竹取物語であると確信したのは、博物館に光る竹がたくさん展示されていたのを発見したのが決め手だったです。
0041名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/29(土) 16:23:42.96ID:Z/QYNLm/
みたものを1日につき数秒間だけ残しておける機能。どれも美しいものばかりだったけどそう感じるのは人間だけかもしれないし、ヤンが何故それを残したかなんて本人にしか分からないんだよなーだから記憶は儚くて美しいんだなーと 思った

ミニマムだけど壮大なSF映画🍵
そして忘れっぽいのも悪くないと思えた映画。

あとオープニングのファミリーダンスバトルが好きすぎてずっとYouTubeで観てるのだけど、そのあと出てくる登場人物たちが踊っていることに3回目くらいでやっと気付いた。"3000人失格" "9000人失格" がジワる。
0043大阪鷹
垢版 |
2022/10/29(土) 23:28:40.30ID:1sNdDkRU
失ってからでは遅い。
ヤンも国も心も。

家族でダンス中、中国系の青年子育て中古ロボット〈ヤン〉が急停止する。共働きの夫婦は小さい中国系の養子〈ミカ〉の世話のためにヤンを直そうと修理場を訪ね回るが高性能なヤンを直せるところは見つからない。「修理はできないがメモリーなら取り出せるよ」と言われ、アーカイブに保存されたヤンの記憶をシナプスを辿るように見る夫婦。その記憶はヤンが感動した時に保存される9秒間の情景の集まりだった。ヤンは感受性を持つ文化的機能の高い珍しいロボットだったのだ。そこには自分達家族の思い出と前の家族との思い出があった。ヤンの心に触れ、失った家族の存在に気づく夫婦。ヤンがどんな人生を歩んできたのか記憶を頼りに様々な人と場所を訪ね回るが_。

どこがいいかと聞かれたら形容し難いなんともお茶のような映画だった。劇中で触れていた通り、お茶の味の感想を述べると詩的になるように。間違いなく2022年度ベスト3に入る。1週間経った今も余韻が抜けない。サントラが染みる。

自分が感動したのは、ヤンの記憶を見て夫婦がヤンを家族と認識したところ。この失ってから初めて気づく大切さに胸を打たれた。夫婦は停止する前、ヤンを家族ではなくただのお世話ロボットとしか見ていなかった。対称に子供のミカはヤンを家族と見ていた。中国系の2人は両親が知らない間にいろんなやりとりをして絆を深めていた。これは環境で自我が形成された大人と、環境で自我がまだ形成される前、自己が丸出しの子供を対比している。人間は合理性を求めるほど、利便性が上がるほど、感受性や人間性がなくなるんだなと思った。粉茶を求めるご婦人に対して、お茶に関してはステレオタイプの父〈ジェイク〉が詰められるシーンが皮肉的だった。情景に感動しなくなった人間、一瞬を大事に生きるロボット、グレーなクローン。
0044大阪鷹
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2022/10/29(土) 23:29:07.43ID:1sNdDkRU
この人間とロボットとクローンが存在する綺麗なディストピアでは、人間の実存性が確立されなくなっている。そしてこれはフィクションではなくリアルな問題だ。

この映画では中国と木に関連されて『歴史』にフォーカスするので印象が残った。
もしかしてこの世界では中国という国は存在していないのでは?もしくは人が生きられない環境になっている?ヤンがしきりに祖国を忘れてほしくないとミカに伝えていたから。また壁画でも見せるくらい木を扱っていたこと、
ヤンの生き様やヤンの記憶を遡り感じる夫婦の心理から、庭にある一本の大きい木のようだなと思った。例えば古くから建つ立派な家に引っ越すとする。その家の庭に生えた木はこれから新しく家族の一員になる。
この家族はこの木の歴史を知らないのでほぼ新品だと捉える。しかし、木からするとこの家族は長い長い歴史の一部でしかないのだ。当然のように前の家族との歴史が存在している。木はこれを何度も繰り返しているのだ。
ヤンの記憶からヤンの歴史を知り、前の家族の存在を知る。
そして前の家族とも自分達と同じような情景を保存していたことに気づく。何が言いたいかと言うと、監督は「歴史を見てほしい」「歴史は繰り返えされる」と警鐘を鳴らしているのではないだろうか。
今日、明治維新以来の革命が来ると予想されている。この転換をメタファーとして、陰謀的メッセージを隠しがちなSF映画で伝えようとしているのではないだろうか。

ミカが最後に口ずさんだ歌『glide』は邦画『リリィ・シュシュの全て』から持ってきてるらしい。日本人の映画好きは古き良き邦画を見ない傾向にある。小津作品も観よう。。

冒頭のシャッターを切るシーンは、ヤンが自分自身の終わりを予感していたようで切ない。
0045名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/30(日) 08:58:46.64ID:+DwtS2Ou
全編を通して説明台詞が少なく過剰な演技もない、粛々とした空気(ファミリーダンスバトルを除く)が流れる映画。非常に好感が持てる。

あの坂本龍一がメインテーマ。また劇中の印象的な歌は、岩井俊二監督のあの『リリィ・シュシュのすべて』(見てない)の曲らしい!コゴナダ監督の日本愛を感じることができます。

物語では、
【中盤】エイダを見るヤンの視線、今日日AIに恋愛感情はあるのか的なテーマか……いや~そっか………
【終盤】うん違いましたね。ミカに叩かれよう。

「ヤン、もう人間やん…。」ヤン、めっちゃ聞き上手だし自分の考えあるし。人間が自分たちの為に作り出したテクノ、そんな人間の都合に振り回されてヤン可哀想、とかそんなこと思ってしまった自分は、クローンのエイダから言わせてみれば″いかにも人間的な考え″なんだろうなと。。
ヤンはあくまでプログラムの元で行動していたに過ぎないし、本人も無は無でいいぐらいの感じだし。(コリン・ファレル演じるジェイクがあの時代の大人にとっちゃ珍しいんでしょう。キーラの反応くらいが通常なのかな。)
娘のためもあるが、″文化継承(お茶と中国人)″という共通点が、ヤンを直したいとジェイクをつき動かした。不器用で生きづらそうな常識外れ、ジェイクがなんとも愛おしい、そんな映画でした。
人間のエゴだが、ヤンには人間に近い心みたいな何かがあったと少し期待してしまう事をお許しください。エイダ。
以上人間でした。
0046名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/31(月) 00:05:33.18ID:XP23rYfr
コゴナダ監督の作品は初鑑賞。
第一印象としてはSFを題材としたアート系の映画。ケン・リュウ「Arc アーク」や、Netflix「ネクスト ロボ」などを思い起こさせる。

レビューでは「家族の物語」と解釈される方が多いようだが、そういう側面もあるものの、中心的なテーマではないように思う。
機能を停止したヤンは、腐敗しないように博物館に預けられ、彼のメモリーとともに展示されることになる。その博物館に展示されているテクノは、「Arc アーク」に登場するプラスティネーションされた遺体を思わせる。それは、愛する人の姿を永遠にとどめておきたいという願いを反映している。
しかし、そこにあるのは肉体という“器”のみであり、その人自体が存在しているわけではないだろう。

ヤンとジェイクの記憶の中に、二人がお茶について語る場面がある。
お茶の味がそんなに好きではなかったというジェイクに、ヤンは「お茶を入れるという行為が好きだったのか」と問う。これは、「お茶」という存在が(ジェイクにとって)どのように定義されるのかを問うている。
お茶の“味”ではなく、”お茶を入れる”という行為によって定義されるならば、中身ではなく”器”こそが、ジェイクにとってお茶の本質ということになる。

翻って、人間は”人間から生まれてくる”から人間なのか。人工的に作られたヤンは、人間から生まれてこなかったから、人間ではありえないのか。
もし人間であることの定義が、その肉体=器ではなく中身=心にあるのだとすれば、器が何であるかは問題ではないはずだ。

ヤンはカイラとの会話で、「無がなければ有もない」と語る。そして、無になることは悪いことではないと言う。これは、中国の思想で言えば「陰と陽」にあたるだろう。陽は”ヤン”と読み、イン&ヤンと言えば聞き覚えがある方も多いだろう。
タイトルの「アフター・ヤン」とは、「ヤンのその後」という意味の他に、「陽から陰へ」という意味があると思う。それは同時に、「生から死へ」「有から無へ」という意味でもある。
本作のテーマは「有と無」、存在論についての考察であったと思われる。
0047名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/31(月) 00:06:19.14ID:XP23rYfr
ヤンには一日数秒間の記憶がメモリーに保存されており、おそらくその記憶はヤンにとって大切なものであったはずだ。「ネクスト ロボ」に登場するロボットは、少女メイとの記憶を映像として保存しているが、容量不足になると不要なデータを消していく。しかし、思い出が増えるにつれて、どの記憶も消すことができなくなる。

ヤンにとっても、過去の記憶はすべて大事な思い出だった。しかし、再生品としてリセールされると、過去の記憶は圧縮されて閲覧できなくなる。
しかし、過去に大切な家族がいたこと、彼らを愛していたという記憶は残っているのだろう。ジェイクの家族と出会い、再び同じことが繰り返されることに耐えられなくなったヤンは、自ら機能を停止したのではないか。

これは古くて新しい物語だ。ヤンはいわば永遠に生き続ける存在で、古くは吸血鬼やフランケンシュタインの怪物の系譜に連なる。自分は生き続け、愛する人は年老いて死んでいく。
「Arc アーク」でも、主人公の女性は不老不死になり、歳をとらずに150年の時を生きるが、ついには不老不死であることを自ら拒否する。ヤンが死=無になることを選んだのも、同じ理由であったと思える。
だから彼は、「無は悪いことではない」と言ったのだ。

ミカは最後に、ヤンのベッドに中国語で語りかける。
その言葉に字幕はつけられず、何を言ったかはわからない。しかし、ミカはヤンの本当の願いを理解し、彼に別れを告げたのだと思う。
夫婦はヤンを博物館に展示したくないと話すが、それはヤンが無になることを願っていたからだ。メモリーと共に展示され続ければ、彼は真に無になることはできない。
0048名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/10/31(月) 00:06:34.00ID:XP23rYfr
だが、無になることは、すべてが消えてなくなるわけではない。
「幼虫の最後の姿を蝶と呼ぶ」のと同じように、彼の最後の姿を、ヤンという名で記憶されたかった。誰かを見送るのではなく、見送られたかった。その想いを知って、家族は最後に、どんな決断を下すのか。

現在の科学技術では、死による喪失を穴埋めする方法は限られている。映像に残しておくとか、銅像を作るとか、いくつか方法はあるが、それでは到底、満足できるものではないだろう。
本作では、クローン技術によって、亡くなった人のコピーを生み出す技術が登場する。もちろん、姿は同じでも別人であり、年齢も違う。
クローンの子どもたちは、自分たちのオリジナルがいることを知っているが、ヤンにも彼のオリジナルとなる人間がいて、もしかしたらその記憶すら残されていたのかも知れない。

彼は「無を寂しいと感じるようにプログラムされていない」と言うが、本当にそうだろうか。エイダを見つけ出し、話しかけたのは、寂しさを穴埋めするためではなかったか。
しかし、似ているのはその姿だけで、中身は別人だった。彼が無になることを願ったのは、その事実に気が付いてしまったからだろう。
人間とは”器”ではなく“心”であり、一度失えば、永遠に戻ってはこない。遺体を保存しようと、クローンを生み出そうと、それに抗うことはできないのだ。
0050名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 00:46:23.04ID:UYMEF3uQ
前から気になってた。「コロンバス」のコゴナダ監督最新作。「コロンバス」もとても良い作品でした。
ミニマムな作品ながら、洗練された映像にとても様々なものが詰まっていて飽きない。美しく心惹かれる。台詞の効き方もとても心地よく素晴らしい。近未来SFでアンドロイドもクローンも出てくるが、家族という我々の物語でとても心打たれる。総じて、とても好きな作品!アサヒスーパードライ的なビールを片手にラーメンを食べるコリン・ファレル、良き笑
後、なんか聴き覚えある曲だなと思ったら、「リリィ・シュシュのすべて」だと判明。監督もカヴァーされた歌手も大好きなんだそうな。

・小津安二郎を敬愛する監督が選んだのが、まさかの黒澤明の「生きる」!主要な人物が死んで物語が進むという「生きる」で編み出されたプロットが小津作品のようなこの映画に生かされるのが痺れる。

・やはり随所に小津安二郎の作品があると感じる。まだ余り観れてないのでこれからしっかり観ていかなければ…!

・近未来SFであるが故にそういった世界設定にも隙がない。メインであるヤンは「テクノ・サピエンス」というS&B社(あれ、胡椒?)が生み出したアンドロイド。序盤に中々な不穏さで家を覗き見る重要人物エイダはクローン。人間によって生み出されたこの2人種は、物語が進むにつれ人間社会を活かすため存在でしかないのが仄めかされ、ちゃんとディストピアな風味もある。まあ、強力な一社が法律にまで影響が及んでるのもディストピアではあるので、しっかり下敷きに普及の名作「ブレードランナー」があると感じる。ただ、壮大な世界観や映像によって表現するのではなく、会話劇や映像表現によって構築しているあたり、とても上手く演出がなされていて洗練されているなと感じる。オープニングの謎の全世界同時家族ダンスバトル4人家族部門、面白かった笑
0051名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 00:46:37.71ID:UYMEF3uQ
・前作「コロンバス」ではメインに建物があったが、今作でもとても印象的な家がある。室内がメインとなる本作では、この未来観漂いながらかなり質素な作りがとても良い。パンフレットによると20世紀半ばのカリフォルニア・モダン建築。

・冒頭、家族写真を撮る。白人のジェイク、黒人のカイラ、アジア系のヤンとミカ。バラバラの人種ながら家族。ちゃんと現代における問題を踏まえながらも未来の物語のため違和感なし。しっかりしてる。その後のダンスバトルに出てくる家族たちも、人種性別もバラバラ。それが良い。

・ある日、ヤンが壊れる。壊れたヤンをなんとかする為、ジェイクは奔走する。ジェイクが壊れたヤンを担ぐところ、どこか物を扱ってる感が漂う。ちなみにここの所の近所の人が急に現れたり、後の重要人物であるエイダが侵入してくる所とか中々ゾクゾクする。ただ美しい映像なのではなく、しっかりと導入としてドキドキさせるのが好き。

・ヤンの修理に奔走しながら、この近未来に微かに仄めかされるディストピア感。ヤンは商品であり、それを弄ったりするのは法律で縛られており、代替品は1000ドル引きで…なんか好き。ここで出てくるあるジャンク店でのヤンの解剖描写、ガッツリではなく鏡を使った演出は良き。

・ヤンは実はただのアンドロイドではなく、1日数秒の映像記憶メモリが出来る特別仕様のテクノだった。このメモリから大きく動いていく。それは本当に数秒の断片で、何故彼がここを記録し残したのかは分からない。しかも、家族の誰も知らない女性が映っていた。ここで自分が好きなのは、ジェイクが家族3人の写ってる映像を見る所。そのあと、飾ってあった4人が写ってる写真を見て笑みを浮かべる。3人は違和感があり、やはりこの家の家族は4人なんだと改めて思い知らされる。そしてそれは、冒頭のダンスバトル4人家族の部とも繋がる。しかもコリン・ファレルの表情を鏡越しで写し、家族写真の描き方もさり気ない。しかし説得力が有り余る。凄いなぁもう。
0052名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 00:46:51.27ID:UYMEF3uQ
・このヤンの遺したものが、家族それぞれにヤンを思い起こさせる。ジェイクはお茶、カイラは蝶の標本、ミカは木。それぞれがヤンのルーツに繋がっている。個人的には接木のところがとても良い。接木はある木に別の木からの苗木を植える。それぞれは別だが、同じ木になる。これはこの家族に当てはまり、そして人間とテクノのヤンにも当てはまる。ジェイクが買う前に一度数日しか使えず売りに出されていた。どちらもしっかりとした木でなければ上手くいかない接木。この一見バラバラな家族は素晴らしいものだと確かに訴えかけてくる。そして蝶の標本では、その後ヤンも同様に展示される未来を予見させている。ホント無駄がない。

・ヤンのメモリにいた女性、エイダ。彼女もまたヤンと同じように人間に作り出されたクローンであった。ヤンとエイダにしかわからない、恋とも友情とも言えるような言えないような絆。人間には干渉出来ない美しさと儚さがある。ジェイクがエイダに尋ねる。「ヤンは人間になりたかったのだろうか」。エイダは答える。「人間が良いというのは思い上がり」。

・ヤンと家族のメモリ。これはなんとデータガンマであった。そしてなんとデータアルファには今までのよりも膨大な記録があった。それは、ヤンが初めて使われたある家族の物語。ミカと同じく中国系の男の子の為に使われていた。そしてそこに映される、男の子の成長、母の老いと死、オリジナルのエイダとの出会いと別れ…ひょっとしたら(いや恐らくそうだろうが)ヤンはジェイク達よりも長く人間を見てきていた。そしてジェイクは気づく。ヤンは家族であり、この家族を支え繋いできてくれた。ヤンは壊れたのではない、亡くなったのだ、僕らは大切な家族を失ったと。ヤンは確かに人間ではなくテクノ。娘にも自分達にも大事だからこそ直そうと奔走してきた。が、彼はもう直らない。亡くなったから。
恐らくヤンはテクノの標本として、博物館で展示されるだろう。だけど恐らくこの家族は見に行かないだろう。何故なら、会いたいのは彼らの家族だった兄のヤンだから。
0053名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 16:35:41.15ID:f1k9S+PG
徹底的に静かな近未来SF。動かなくなった子守ロボットがもたらして来たものと、彼への人間の執着は是か否かを暗黙の内に問うアート作品です。

いかにもA24映画だと云う佇まいであり、一貫した静寂さの中でのアンドロイドを人間と等しい位置に降ろした感動作の装いに秘める人間のエゴへの解釈が侮れません。

コリン・ファレルが営むお茶の店に買いに来た婦人が、茶葉しか置いていないと聞かされ直ぐ飲めるお茶でなければ買わない、客の欲しいものがなければ意味がないと怒って帰ってしまうシーンが、何気に本作のテーマを的確に語っていると思います。

優れた芸術作品であることは疑いようがありませんが、あまりにも静か過ぎるので自分には乗り切れないもどかしさが残りました。

今年100作品近い新作映画を見てるが2022年第62位の作品だ!
0054名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 18:22:11.45ID:pnonhQBl
なんで皆長文ばっかなんだよw
ミカが最後字幕なしで何しゃべってたのか教えてくれ
0055名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/01(火) 18:24:10.13ID:XLl6uYYz
語りたくなる映画週末ランキング1だったくらいだから長文になるんよ
0057名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/02(水) 00:43:57.02ID:BKL02qD/
AI型ロボットになりたいと思った。
ほんとうはそうじゃなくて、ヤンみたいな精神性を持ったいきものになりたいという気持ちなのだと思う。たぶん。
永遠には生きつづけない人工生命として、じぶんの役割に不満はなくて、澄んだこころで世界をうけとめる。プログラムされていないことはわからない。少しずつ、たいせつな記憶をとどめる。
ヤンみたいになりたかった。
目が離せない映画だった。

パンフレットに掲載されているジャスティン・H・ミンのインタビューが、作品を理解するために役立つ気がしたので引用する。

─ヤンが他のテクノと違うのは、どんなところか教えてください。
「一番大きいのはレギュレーターを持っていないことです。レギュレーターとは、AIが正常に動作し、自己修正するためのもので大変有益ですね。ただ、レギュレーターがないからこそ、他より自由度や主体性があるのだと思います。、また、他のテクノにはないメモリバンクを持っているので、無意識におるいは意識的に記憶にアクセスし、深いスケールで物事を考えたり察したりできる特別な損沿いなのだと思います。そして、ヤンの一番の良さは、環境に上手く適応しているところ。彼の、深く感じて考える能力は、家族やエイダのような人たちとの交流を通して育まれるのです。」

その他の複数のインタビューを読んで、このひとの感受性や思考がすごく好きだなと思った。わたしはおそらく、この映画監督をたいせつに追いつづけると思う。
0058名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/02(水) 01:21:26.89ID:Z32k3VZL
>>54
ありがとう、最高のお兄ちゃんだったよ。「大嫌い」なんて言わなきゃよかった、ごめん。寂しい。

らしい。tweet情報
0059名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/02(水) 01:54:28.26ID:Xg+5oz/B
>>55-56
書き込みにくいなってなってたのは狙い通りだったのか
いろんな感想はいいけど荒らしはやめといて欲しかった

>>58
サンクスコ!純粋にお別れの言葉だったんね
0060名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/02(水) 09:37:39.17ID:BKL02qD/
子守ロボットの映画というと、子供の頃に見た『アンドリューNDR114』を思い出しちゃったのだけど、今作はそれのアップデート版だった!
AIが自我に目覚める云々の話は散々描かれてて、どういう過程を辿るのかに着目した話ばかりだけど、今作はデータから知っていくという斬新な視点の描き方。
でも、見てる当初は家族の思い出を紐解く話かと思っていたから、ヤンのデータに冒頭から出てくる謎の少女の存在に困惑。からの、少女の存在をきっかけにヤンの軌跡を辿って次第に分かっていく記憶の意味。そして、ある種の答えが分かってからの、突然の終わり。
自分の存在意義とか家族の在り方とか思いやる気持ちとか拘りとかとか、どうやって生み出されるの?という事を改めて考えさせてくれるような内容だとは思うのだけど、監督の意図がそうだったのかは最後まで理解できなかった。
ぶっちゃけ、作品の明確な方向性は私には見出だせなかった。けど、最後まで目が釘付けだった。
それは多分、家族への愛に溢れたヤンの記憶の波があまりに心地良くて、ずっと浸っていたかったからかも。
そして、ヤンを通じて、無意識の想いに気付く人々の心が洗われていく様子が、とても美しかったからなのかなあ。
0061名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/02(水) 18:18:46.47ID:351OhP7e
前情報なく観て正解

まさかのリリィーシュシュの曲流れてびっくり!
そしてA24だったのね

ヤンがとても良い子
ミカも可愛い
パパ、ママも素敵
多民族な家族像が未来的


大事な家族が亡くなってしまう
壊れてしまう
寂しさ
亡くなった家族と重ねてしまいました


ヤンが観ていた世界が一瞬一瞬
綺麗で儚く
女装したヤンとかどんな意味だったのか
亡くなったエイダになろうとしたのか
いろいろ想いを馳せる

テクノ、クローン未来の世界のストーリー
映像とても綺麗だった
0062名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/03(木) 11:20:10.00ID:VtvzEVZ3
最近観た中で一番つまらない映画だった
何か意味のあるようにもったいぶって作ってるだけで、実は語るほど中味はない
0063名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/03(木) 12:21:33.80ID:hS2bd9If
>>62
それは分かる
0064名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/03(木) 12:23:52.75ID:34XdUBHY
こういうのはレビューに命かけてる奴は大変だよな
レビュー見ても無理に意味を見出そうとして何が言いたいのかわからないレビュー目立つ
0065名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/03(木) 13:48:50.35ID:804UZ2kW
近未来、テクノと呼ばれるヒト型ロボットが人類の生活に普及し、家族同様に生活している世界。

茶葉の販売屋を営む白人男性ジェイクと、その妻の黒人女性カイラ、中国系の養女ミカ、そしてテクノのヤンの4人家族が物語の主人公。

ある日、ヤンが故障して動かなくなってしまう事から、家族の関係性だったり、テクノのアイデンティティなどを見つめ直す日々が始まる。

不思議な話。映像がとにかく綺麗で、ゆったりとして澄んだ空気が溢れる映画。

なんだけど、
オープニングで流れるオンライン家族対抗ダンスバトルのシーンがマジでキテレツで最高。
ちょっとダフトパンクのMVのような世界観の中、ダンスを踊りまくってる4人家族たち。
その謎のオープニングとはまるで結びつかない、水を打ったような静寂を感じられる美しい映像の対比で、脳みそバグる。
A24の映画っていう感じ。


物語でいうと、現代から見たら多様性のお手本のような家族の想いと、ヒューマノイドが持つ想い(しかしそれは記録でありプログラミングである)が優しく紐解かれる感じ。

昔から語り継がれるSFのテーマである、
「アンドロイドは意志を持つか?」
「人間とアンドロイドの違いは?」
という内容を、すごく不思議なタッチで描いてる。

劇中で鍵となる曲に
「リリィシュシュのすべて」でリリィシュシュが歌った「グライド」が使われてて、なんかそれもすごく不思議な感覚だった。
0066名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/04(金) 06:49:53.70ID:bAewyiz5
この映画は文化的アイデンティティに関する映画だったと僕は解釈した。

ルーツの違う夫婦の元にやってきた中国系の養女ミカと、ロボットでありながら家族として迎えられたヤン。
接木について語るヤンのシーンが印象的だった。
接木のモチーフは彼女にも当てはまるし、過去を持たないヤンそのものにも当てはまる。
中国のルーツを伝えるのが役目のヤンにとって、役目とは関係ない個人的なアイデンティティは自らが過ごしてきた家族との思い出なのだろう。
エイダに尽くした頃、彼女のクローンが好きだった音楽やシャツを自分も受け継いで行き、ラストシーンではミカがその歌を歌うことでエンディング。
自らの役目とは別の、個人的に受け継がれるアイデンティティ。
ロボットと人の素晴らしい繋がり。

ヤンの記憶は映像詩のようであり、美術セットがとにかく美しい。ずーっと綺麗な映像だった。
あと特徴的だったのは奥に続く廊下の構図が多用されていたこと。あれは小津安二郎の影響ということ?(はるか昔に東京物語を一度観たきりなのでよく分からない…)

とはいえ、個人的にはロボットの自我や感情を扱うモチーフの作品はデトロイトビカムヒューマンが断然好みだったので(ゲームだけど)、自分はエンタメ大好き人間なんだなあと再確認した作品でした。
0067名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/04(金) 09:41:40.88ID:LVBb+tIF
チャイニーズ推しの近未来、映像、空気感、音楽は最高に好きだった。ん〜それだけに残念。

てっきり残された家族3人のお話かと思っていた。ヤンと各々、テクノを通じた人間性ってところ?

設定が面白いと思ったけど…それなら雰囲気だけ楽しませて欲しい。わたしが分かってないだけなのかなぁ。前作好きだったのに。原作あるから仕方ないのかなぁ、A24としてるからなのかなぁ。

おやおや?と没入できずにいたところ、メモリ鑑賞中に、涙が溢れてきた。無感情なのに映像と音楽の素晴らしさでこんな現象が起きるんだと驚いた。
0068名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/04(金) 18:51:50.29ID:5hOrJuJs
AIロボットに残された家族の記憶。
その記憶の奥底への探求が、デジタルなデータをアナログなエモーションに変換していく。

建築美を映像化した「コロンバス」のコゴナダ監督が、今作ではアジア的様式美を写し込みます。
接ぎ木、お茶のようなアジア的思考を採り入れ、
坂本龍一、アスカ・マツミヤといった日本の才能を活かし、
漂うような、もののあわれ観を醸し出す。

そして、AIロボット(アンドロイド)による切ない感情は「ブレードランナー」にも通じます。
そのスタイリッシュな近未来像は、新たなSF映画の秀作と言えます。
それと、中国語を勉強しておいて良かったなと思える作品でもあります。
0069名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/05(土) 10:12:25.62ID:FZgbf2DC
「テクノ」と呼ばれる人間と同じ外見を持つアンドロイドが一般家庭に普及し、クローン技術が浸透、完全なる自動運転の乗り物が家族を運ぶ未来。

ヨーロッパ系の父ジェイクとアフリカ系の母カイラ、中国系で養女のミカとテクノのヤンの4人家族は穏やかで幸せそうな日々を過ごすがある日ヤンは機能を停止し動かなくなってしまう。

ヤンとの生活が戻ることを願う家族はヤンの修理を求め奔走するが、ヤンの修理は厳しくジェイクの元にはヤンのメモリーが手渡される。

ヤンには一日数秒の動画を撮影出来る機能が備わっており、メモリーにはヤンから見た家族と中古再生品であった彼の過去と愛情に似た感情が垣間見れる映像が残されていた。


被写体を正面に切り取る写真の様な撮り方や、左右対称非対称が美しい家、唐突に入る幸せを感じさせるダンス、メモリーを見る際の美しい銀河の星々に触れる様なUI/UX。

優しく穏やかで美しい映像世界に家族とは血の繋がりではなく時間の中にある温かい記憶だと教えてくれる素晴らしい作品。


大切な誰かを亡くした人は一度は亡くなった人から見た自分や家族がどう見えていたか、どう愛していてくれたか、そんな事に思いを馳せたことがあるだろう。

この作品を見ながら隣に居ない君を思い僕は涙を流さずにはいられなかった。


物語の終盤、ヤンの部屋だったであろう場所でミンが彼に対し中国語で語りかけるシーンがあるがそこだけ字幕が出ない様にしてありどの様な言葉を掛けたのかが気になった。
0070名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/05(土) 18:05:44.00ID:/4fP69FL
かたっぱしからA24を観てる者です。

何ともいえないやつ。
ゆっくりとしていて。。
何か劇的な事は起きず。。
でも深い。。
何となくいきなり終わる。。
そして謎の字幕が付かない中国語でのセリフ。
気になる。
なぜ字幕つけてくれないの?
モヤモヤさせないでくれ。

中国人の養女にミカ
ってゆうネーミングセンス。
なんで?

冒頭のダンスダンスエボルーションなバトル。
あのテンションは幻?

深く思うのは、
主人公の家に住みたい。
インテリアといい、
広さも申し分なく、
緑が豊か。
素敵な家。
素敵な家に住む家族(訳あり)の話。

突然子守のロボが壊れて、
ピンチに。
ロボに頼り過ぎてたと反省する母、
めいっちゃう子供、
何とか治そうとする父。
壊れたロボに貴重な価値があるとわかり。。
え?
金受け取ったのかな?
アンドロイドが恋?
余韻をたっぷり残してのエンドロール。
0072名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/06(日) 11:02:25.81ID:uDObDZ4j
随分前に観たんだけど、感じたことをうまくレビューできなくて、ずっと悩んでた。おもしろさを伝えたいんだけど、ストーリーを紐解いてもそこにおもしろさはなくて、書いては直し、書いては直しを繰り返してた。
 RRRやオールドボーイのレビューから先に書こうとも思ったが、アフター・ヤンをクリアにしないと先に進んではいけない気がして。
 満点はあり得ない!って人も多いと思うが、ぼくにとってはとても特別で、なくてはならぬ一本となったのでここは5.0で。

 男女4人があさっての方を向いたポスターからこの映画の世界観が窺える。ひとことでいうと、小津安二郎構文の近未来SF家族映画だ。強い推進力を持つストーリーテリングはないが、代わりに静謐な抒情をたたえている。A24らしい独特の風合いを持つとても美しい作品でぼくは好き。特別な一本になった。
 なんというか、家族の話でありながら、ここにいる人物たちはみんな孤独だ。孤立しててセンスいいよな。
 そういえば登場する部屋のしつらえやモダンリビングもセンスがいい。ガタカもエクス・マキナもそうだけど、インテリアでセンスが光ってる作品はだいたい当たり。

ブレードランナーのレプリカントもそうだったけど、アンドロイドたちは思い出が好きだ。記憶は孤独を癒し、つながりを実感できる心の拠り所となるからか、自身の存在の証としてとても重要なのだろう。でもそれはヒトも同じ。
 故障したヤンを修理しようとして、図らずも目にするヤンの記憶を通じて、ジェイクはヤンの心の内を知る。時代を越えたヤンの恋まで!
 
0073名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/06(日) 11:02:31.44ID:uDObDZ4j
かつて時間を共有した大事な女性と再会。彼女は故人のクローンだから別の個性なのかもしれない。けどヤンにとっては…
 ヤンの記憶の断片を見るごとに、自分が自分である理由や、帰属性、時間というもの、ひいては運命と呼べるものまで見えてくる。
 中国茶葉の専門店の売上げに苦しむジェイクがヤンとの対話を通じて、茶葉への想い、哲学を思い出すシーンが印象的だ。ああ、そうだった。内から湧いてくる勇気や覚悟みたいな感覚。
 養女のミカが遺伝的には親子ではない自分のアイデンティティに悩むシーンでは、ヤンが接ぎ木のメカニズムでミカの不安を払拭するのだが、こういう不確かな悩みに対し、引用とロジックで不安を解消を図る。ヤンの的確な優しさに涙腺が緩む。
 アイデンティティの拠り所となるのは、人種や遺伝子ではなくて記憶なのではないか
 自分は何者なのか…よくあるSF的命題だが、その言葉を使うことなく、印象的なイメージを通してそっとささやきかけてくるような、そうした心根のやさしさとセンスとの良さ。気がつくと隣に寄り添われている感じがしてとても心地よいのだ。
 ヤンの記憶を巡る心の情景は観る者の記憶を巧みに刺激し、奇妙な共感を呼び起こしていく。その刺激は登場人物だけでなく、観客にも及ぶ。ぼくなどは春に亡くした父の魂の行き着く先をふと思ってみたりして、この映画のポテンシャルというか薬効みたいなものに驚いた。
0074名無シネマ@上映中
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2022/11/06(日) 16:17:45.76ID:qQtw7G2v
とても静かで上品なブレードランナーみたいな作品。
降り続く酸性雨もならず者のレプリカントもここには出てこないが、人間と人間に良く似た人工物との境界が曖昧になり人間の明確な輪郭が失われた未来で、人間に良く似た人工物が残した痕跡をたどっていくという意味でブレードランナーと似た構造を持つ作品です。

痕跡をたどる過程で浮かび上がるのは「記憶と再生」
泣けるSFの王道じゃないか!
主観的に見れば人生とは脳内の記憶のことである。でもその記憶は日記や画像や動画といった外部の再生機能によって補強も矯正も、さらに上書きもされていく。
記憶とは儚いものなのだ。

しかしこの映画は記憶の儚さだけで終わらせず、人生は他者との繋がりでもあるし、書き換えられていく記憶を怖れてはならないという前向きなテーマを示唆しているようです。

というわけで丁寧に創られた良い映画なんですが、個人的には審美的な美しい映像に映画的な躍動感を感じなかったし、いかにも「良質な作品」といった佇まいがなんだかちょっとイヤだ😁
0075名無シネマ@上映中
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2022/11/08(火) 15:00:52.15ID:VZ9r4uqw
観る前から私これ好きだろうなとは思ってたけどここまで私得だとは思わなかった。。

コゴナダ監督の画が本当に好き、小津安二郎強化オタクっていうのは周知の事実だとして、これはジョナスメカスのバイブスも感じる、そしてまさかの岩井俊二...

「テクノが人間になりたいと思うかどうか」は非常に人間らしい疑問で思い上がりもいいところだっていう指摘にハッとさせられたり
この世の中に存在している「人間」よりヤンの方がより理想的な「人間」だったり(でもそんなヤンも人間によって創り出されたに過ぎないんだよなあと思ったり)
夫婦の交わることのない「視線」はヤンが見ていたものによってさらに対照的に浮かび上がってきてしまったり
ひたすら心がぐずぐずしてしまった

とにかくヤンの記憶を辿るシーンが本当私の映画人生史上群を抜いて良体験だったが故に、もう一回映画館で観てもいいんじゃないの...私...ってなってしまっている...Aska matsumiyaと教授の音楽も最高に良くてサントラ鬼リピしてるっていう状況、こちらからは以上です
0076名無シネマ@上映中
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2022/11/08(火) 16:42:47.83ID:IP/hv1fV
平面的な映像の中でメモリーバブルのシーンだけ立体的。
ヤンというテクノが壊れて、一日数秒だけの動画を撮っていたのを見るという
分けのわからない設定。
未来なのにメインメモリがやたらと小さい印象。
変な映画で、自分には合わなかった。
グリーンナイトだっけ? あっちの方が面白そう。
0077名無シネマ@上映中
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2022/11/08(火) 16:45:05.51ID:600bdQCa
グリーンナイトは地味に良作の匂いプンプンするよな、公開規模小さいけど
0078名無シネマ@上映中
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2022/11/08(火) 22:52:32.00ID:xBOiKO6+
小さい印象はなかったな
一つ一つが宇宙みたいで
二つ圧縮しないと解凍できない前々世の膨大さを感じた
0079名無シネマ@上映中
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2022/11/09(水) 22:07:27.02ID:i+7tnp1B
『コロンバス』のコゴナダ監督の最新作。今回はSF。

近未来のどこか。ジェイクとカイラは養女のミカのために中国文化を伝える人型ロボットのヤンを購入し、4人で慎ましく暮らしていた。しかし、ある日ヤンが故障して動かなくなってしまう。コアが壊れているので直せないと言われたものの、ヤンを兄のように慕っていたミカは消沈してしまいジェイクは途方に暮れる。そんな中、ヤンが毎日数秒間だけ映像を記録する機能が備わっていたことが判明し……。

『パターソン』みたいな作品だと感じた。静謐で温かい。一瞬一瞬を大切に閉じ込めていくようなきめ細やかさで、さまざまなテーマを丁寧に丁寧に扱っていく。

喪失、AIと人間、偏見、家族。ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系で構成された一家。一見して実の子どもではないとわかる彼らの醸し出す空気感。冒頭のダンスコンテストの妙味から、瞬時に静へと変化して流れていく静かな喪失の時間……中国系の養女のために購入した伝統文化を伝えるロボットのヤン。ミカにとっては実の兄と変わりがないほどに【人間】だったヤンだが、ジェイクがあちこちに修理に行くたびに、いやでもヤンが【機械】だと認識させられる。まるでスマホを修理に出したときのような説明が並び、そのたびに心がざわめくジェイク。

ヤンが記録していた映像は美しく温かく、それはどう考えても【心】でしかなかった。私としては、人間の感情だって脳の反応にすぎないのだろうから、何らかの電気反応によってロボットに感情が生まれたってまったく変ではないのでは?と昔から思っていたりする。
0080名無シネマ@上映中
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2022/11/09(水) 22:07:39.60ID:i+7tnp1B
話は変わるのだが、以前知人とウミガメについて少し言い争いになったことがある。「ウミガメが産卵で泣くのは生理現象であって、悲しかったり辛かったりするわけではないらしい」と彼女は言ったのだが、ウミガメが涙を流すことが物理的な現象だったとして、そこに感情が介在しないなんてなぜ言えるのか?と私には疑問だった。だって、人間が涙を流すのも厳密にいえばなんらかの物理的な現象なわけでしょ?結局のところ、他者の身体の内部での反応などわからないのだ。それはロボットだって同じなのではないか。

ま、それはともかく……ヤンの記憶を見ながら、もし1日のうち数秒だけ録画できたらどうだろう?と私は想像した。息子が生まれてからは特に、「ああ、この瞬間を一生覚えておきたい」と感じることが多くなった。晴れた日に小さい息子を胸に乗せて昼寝をしているときとか、とても嬉しそうに息子が笑ったときとか、電車の中でまだ小さい息子がお年寄りに自分から席を譲ったときとか、何気ない瞬間を動画で記録出来たらどんなにいいかと何度も感じてきた。私にとって本作は、そんな日々のかけがえのなさを照らしてくれる映画だった。

ロボットであるヤンのことは機械だと割り切れないのに、クローン人間に対する差別意識を払拭できないジェイクの弱さとか、決して経済的にゆとりがあるわけではない中で懸命にがんばるけれど嚙み合わなかったりする夫婦の様子とか、ヤンを通して描かれる恋に通じる感情とか(失った家族が持っていた知らなかった一面という要素もある)、ヤンを失ったことによって心身に変調を来すけれど乗り越えようとするミカの姿とか、ヤンとカイラの間で交わされるきわめて本質的な会話とか、この映画には無駄なものが一切ない。伏線回収という意味ではなく、すべてが重層的に「世界」と「人間」を描写しているのだ。完璧な調和を示す美術もしかり。コゴナダ監督の次回作が今から楽しみで仕方がない。

あ、あとコリン・ファレルはお箸の持ち方が完璧です。
0082名無シネマ@上映中
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2022/11/12(土) 00:29:06.73ID:2JUKinqx
監督の小津愛×地味SFの相性が思ったよりもよく、世界観をすごく楽しめた。特に、家族ダンスバトルのタイトルコールが最高。なんの説明もなしに車が自動運転になったり、ロボットの記憶を取り出せるのが、地味SF要素としてグッときた。あと技術で労働環境が改善されたり様々なことが出来るようになった結果、東洋思想、ブレンドのお茶、運動などを人々は皆楽しんでいるのかな、と思ったり。
前作「コロンバス」を見て思ったけど、主人公ら生活の「ゆとり」「余白」が今作も心地良くて好き。ゆったり自分のペースで、仕事や食事など日々の生活を楽しんでいる感じが、構図や編集のテンポから伝わってくるよう。色彩も穏やかで心地よかった。
正直、お話としては難解で理解できた気はしない。けど、大切な人がいなくなって残された人の感情が繊細に伝わってきたにはわかった。それが人間でもない、本来なら代替可能であるロボットに抱いている、というのも大切な人部分なんだろうなと思う。
0084名無シネマ@上映中
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2022/11/12(土) 01:01:25.80ID:LrCAKeJU
粘着もクソもまだ日本では公開中だからな
むしろお前がなんでわざわざそんな事書き込みに来てるのかが不思議だわ
0086名無シネマ@上映中
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2022/11/12(土) 01:34:42.49ID:mFup74HG
コピペとからどうでもいいけどこの作品でこんな長々と感想書けるのだけは凄いな
意識高い系に見せかけた内容スカスカムービーなのに
0087名無シネマ@上映中
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2022/11/12(土) 10:05:52.82ID:IAs6zdVx
難しい映画の本質を考えるのはあまり得意じゃないけれど、切なくて綺麗な映画だったなと思います。

ヤンが録画していた映像がどれも印象的。
何気ない風景、家族との時間、悲しい出来事…

そういった日常の数秒を、大切に大切に記録していたヤンに胸を打たれ、私も何気ない日々の一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいなぁ、なんて考えたり。
0088名無シネマ@上映中
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2022/11/12(土) 16:53:22.00ID:OES5hy/y
派手な演出や音楽や台詞はほとんど使われていない。
「テクノ」のヤンから見た、彼が過ごした日々の出来事が静かに綴られる。
部屋の中で聞く雨の音、窓を開けるとそれがより鮮明になり植物や建物へと落ちていく音の違い。秋になり始め、木々の中で一本の木だけ赤く紅葉した景色など。
映像や視点ももちろんのこと、音の違いも丁寧に描いているので音響の良い映画館でぜひ見てほしい。
0089名無シネマ@上映中
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2022/11/12(土) 23:18:43.96ID:OES5hy/y
多分この監督の作品は初めて。

なんらかの事象を描写するときに、
4割ぐらいしか描かずにあとは視聴者の相続力に任せる、そんな作品。
なにか気になるけどどういうこと?っていう気持ちを常に抱えて観ることになるので、
合わない人はとっても合わない。

舞台は近未来だけど、
なんとなく今の生活からそんなに遠い未来ではない、でも現代人の生活とは違う。
こんなふうに生活してます、こんなふうに発展したツールがあります、ってはっきり描かないところがこの映画のテーマを結果的に絞ることになっていていいと思う。

結局人間を人間たらしめるものってなんだろう、
視聴後にそんな感想を抱けるならこの映画、きっと合ってると思う。
0090名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/13(日) 22:45:28.94ID:d9w/uqEl
前作『コロンバス』はあまりハマらなかったコゴナダ監督の新作。今回はこのキービジュアルでSFと聞いて期待。冒頭からダンスのとこまでで、あ、これは良さそうと思わせてくれた。映像も音楽も美術も衣装もすべてセンスがいい…。

アンドロイドものとしてかなりの傑作なのだけど、もはやアンドロイドがどうのという次元を超えてる。家族の物語。

誰にでも『アフター・ヤン』は起こり得る。近未来SFではなく普遍の物語。
0091名無シネマ@上映中
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2022/11/14(月) 16:39:10.07ID:P7NSuByt
まあ普遍でも不変でもなんでもいいけど、つまらないのは勘弁だわ。
0092(神奈川)[110.133.110.15]
垢版 |
2022/11/14(月) 23:21:24.02ID:DcnJFWQG
誰もが賞賛するような映画ではないのかもしれない。だが、少なくとも僕にとっては素晴らしい作品だった。

とても静かな静かな「ブレードランナー」、とても優しい優しい「ガタカ」、もしかしたら最も近しいのはタルコフスキーの「鏡」、内容にふれずに形容するならそんな作品。
(監督が敬愛する小津作品に僕は残念ながら造詣が深くないので。)

SF作品でありながらそこを主軸にせずそのSF的要素を活かし、感情や感覚•記憶を極めて映画の根幹的な「イメージ」に落とし込むという点に注力しそれに成功している。
それは極めて現代的な郷愁の具現化、とでも言うべきかもしれない。

ヤンの記録から広がる各々のヤンとの記憶、そこに在る感情を伴う故の“曖昧さ”の表現。
対話の言葉の重ね方や響かせ方、アングル、切り替え方、全てにおいて観る者に過剰に意識させない心地よい不整合性とも言うべき演出、その巧みさは本当に素晴らしかった。

物語が特別斬新なわけでもなにもない。むしろ比較的使い古された古典的SFでありながらそれを逆手に取るようにここまで「イメージ」で人を惹きつけられる作品を今この時代に作り上げた監督と製作に関わった総ての人たちに拍手を送りたい。

映画の、映像表現の可能性をまだ感じさせてくれる作品に出逢えたことが僕は本当に嬉しくて仕方ない。
0093名無シネマ@上映中
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2022/11/15(火) 15:19:13.44ID:BsI8TdoR
アフリカの泥布で作った浴衣風な服をはじめ日本の着物、中国・清朝のマンダリンカラー、インド・パキスタンのクルタ、ミャンマーのロンジー、マレーシアのサロンなどをミックスさせた衣装デザインはインド系のArjun Bhasin

中国系アメリカ人のPhillip Limや韓国系ドイツ人のSiki Im、着物に影響を受けた服を作っているベルギー人デザイナーJan-Jan Van Esscheの服も使用

VRメガネに使用されたのはMYKITA
SF映画なのにテクノロジーを目立たせずシンプルでオーガニックな感じに見せたのが良かったよね

ところで、kino cinema立川の後ろの方の席では画面暗過ぎて最前で観るくらいで丁度いいのかそれとももう少し明るく観える映画館があればその方が良いのかもと思ってしまったのだけど他の映画館ではどうだったのだろう?
流石に目がツラ過ぎた
0094名無シネマ@上映中
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2022/11/15(火) 19:21:56.87ID:VacTwm+i
映像がほんとーーーに綺麗だった。
音楽も主張しすぎずストーリーを遜色なく彩っていてよき。
光と影の演出が神がかってて、穏やかすぎてリラックスできて眠くなっちゃった。
写真でも音楽でもなく、映像の良さが最大限活かされてるなあと思った。

アンドロイドやクローンが日常に溶け込んでる風景が自然で、私たちの世界もいずれこうなりそうだなあと思った。
人間になりたいという前提が人間の傲慢だというセリフが刺さった。

謎ダンスシーン何???笑

大きなヤマもオチもなくて、エンドロール後もこの家族の生活は続いていくんだなと思わせる映画。
ひとつの家族の一期間を覗いているような感覚になった。
大人たちが子供にかける声と言葉が穏やかなのがとても好き。
0095名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/11/15(火) 22:46:09.70ID:QaX/bX4L
好きな映画だった。
映像も音も全てがきれいだった。
アンビエントな感じ。

ストーリーは人間とAIの共存というこれからの未来に必ず訪れるシリアスな問題を題材にしていて色々考えさせられるんだけど。

観ている間は、きれいな世界に引き込まれてるうちに終わってしまった。

お茶とか写真など、どんなに技術が進んでもノスタルジーなものは残るんだなあと。
0096名無シネマ@上映中
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2022/11/16(水) 19:39:21.49ID:E8FWK6GA
中古で購入した人型ロボットが故障。すっかり家族となっていた彼のデータから見えてくる人々との関わり、過去、想い。ダンスバトルの映像を先に見たので風変わりなコメディかと思ったら、記憶を扱った、切なさをぎゅっと凝縮した映画だった。

「人と機械、どう違うのか」と思うのは、機械が人に近いと感じるからよりも、人が実は機械と近いと感じるから。電気信号的に反応し、過去の記憶は自分の眼から見えた断片をデータのように取り出して見ているだけ。取るに足らぬ記憶でも愛しく大事なのは不思議です。

ヤンの記憶の断片、詩のようだった。ところでお茶が日本風に見えました。


観た後で、なんだか頻繁に思い返してしまう映画になりました。
0097名無シネマ@上映中
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2022/11/17(木) 00:14:19.43ID:R9TOEHL+
冒頭のダンスバトルでめちゃくちゃ鷲掴みにされてんのに……喪失と記憶で家族をめぐる静かで熱い不思議な映画体験だったな。いっちばん最初のカットはカメラから始まるし、ヤンにメモライズされるのも映像だし、映画としては動きの少ない作品なのにこんなに“映像”の妙を感じるのすごいな〜。目やレンズから覗かれる眼差しがそのまま作品になっちゃってんだもん。初期プログラミングでは分からない関係性が作る個性って素敵ね。人間の記憶にも保存の取捨があって、再生/巻き戻しを脳内操作で思い出してるんだ…色んな境界線が溶けてた感じ好きだったな。

「毛虫の最期の姿を人は蝶と呼ぶ」ー老子
0098名無シネマ@上映中
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2022/11/17(木) 19:15:32.97ID:szqdiBlf
ヤンが鏡に映る自分を見つめている姿を、ヤン自身の視線の記憶を通じて眼差す手持ちショットが何度か登場する。いずれのヤンも無表情であるが、計算された画角やカメラの震えを介し、静かに混乱した内面性を伝えてくるためむしろ有弁。
巨大なスクリーンで見つめる「ホームムービー」は何故どれも魅力的に感じてしまうのか。
ヤンが静止する一日の中の数秒は、私たちの心が燃える瞬間と変わらない。
0099名無シネマ@上映中
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2022/11/17(木) 21:41:55.45ID:HKFbmjHm
サントラ良すぎてずっと聴いてる
もはや生活音
あの家に住みたい
0100名無シネマ@上映中
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2022/11/17(木) 22:25:34.88ID:BXXVPmuS0
わかるわ、音楽いいのよね、
0101名無シネマ@上映中
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2022/11/18(金) 19:30:42.22ID:GAe5BHtP
こういう映画好きな人いるよね。
全国で100人くらいかな。
0102名無シネマ@上映中
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2022/11/18(金) 19:31:29.26ID:qHEE8U6r0
もう少しいるだろw
つか日本人でこれ楽しめないって厳しくねえか
0103名無シネマ@上映中
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2022/11/23(水) 16:38:16.17ID:RLatiyVB
よかった
ヤン、鏡見ながら微笑んでたシーンがいくつかあって、笑顔の練習してるのか幸せだと感じて心から笑ってたのか…
どう解釈すべきかな
0104名無シネマ@上映中
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2022/11/24(木) 11:21:50.79ID:HZi+MXA2
ピークはオープニングのダンスバトルまでだった感
あとは尻窄み
しかしコリン・ファレルの作品選びって独特で面白い
0105名無シネマ@上映中
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2022/11/25(金) 14:15:28.09ID:PpskDOdm
何と静かで、優しさに包まれた映画なんだろう!

この静かな、微細な動きを見極めるためには、かなりの集中力が必要な作品だ。

正直、前半からのこの映画特有のベースになかなか乗れず、全てを掴めたかどうかは自信がないのだが、、

映画のチョイスって、無意識に、今の自分が求めているところに帰来するのかもしれない。

本作の前に観た、選んだ作品
「すずめの戸締まり」
「ファーザー」

この3作は全然違うテイストのもうだが、
僕の中では、

「過去との付き合い方」
「喪失と残したいもの」

という線で結びついているのかもしれない。

話題作が数多ある中で、なぜか強くこの映画に惹かれていた自分がいました。

完璧な人型のAIと共に生活している近未来ものだが、これはSFではない。

突然動かなくなったAIのヤン。
大切な家族の一員。

彼をもう一度、生き返そうとするが、、
0106名無シネマ@上映中
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2022/11/25(金) 14:15:42.07ID:PpskDOdm
彼の記憶を辿る旅

ヤンが記憶していたものは、
コンピュータのメモリーではない。

私たち人間が、持っている「大切な思いの歴史」なのである。

正直、映画を観た後よりも、数日経った今の方が、この作品の良さが分かってきたような気がする。

じわっ、じわっと広がっていて、ちょっと泣いちゃいそう。

ヤンの記憶を視覚的に表す場面が素晴らしい!

ひとつずつの記憶が大切なヒカリであり、
それが繋がり合い、成り立っているのだ、

小津を敬愛するココナダ監督。
小津映画を想起させる「エンプティショット」

何も映らないのではなく、敢えてその
余白に、私たちの記憶を置いていこう。

ラストの静かな生活の中の音も切なく、
哀しく、とこまでも優しい。
0108名無シネマ@上映中
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2022/11/26(土) 03:16:09.75ID:GWXI1sJM
中国人養子にルーツの文化を教えるAI・ヤンの修理に奔走する父親の話。

ヤンは移民二世以降のアジア系アメリカ人のメタファーで、周りがアジア人の自分に期待する文化や歴史に対し、個人の記憶を持たない移民2世がアジア人らしさを獲得していく話だと思った.

本当の親は誰?と言われた子に果樹園で継木を見せ「この木は元々別々の2つの木だったけど今は一つの木.継木をして新しい品種を作る.両方の木どちらも大切で支え合ってる.君の家族も同じ」と言うシーンは育った環境とルーツが違う人間としてグッときた。

近未来的な建物も小道具も美しいけどこれみよがしじゃない撮影.抑制が効いた上品な脚本.悪意を持った人が出てこないのもSFに珍しくて良かった.
アメリカにおけるアジア人らしさ,AIが定義する人間性,クローンの地位と多角的に論じられる脚本で考察を沢山読みたい。

異人種の養子のルーツ(中国)文化継承が一つのテーマだが,中国人の女の子の名前はミカでコチュジャンを作り浴衣を着る.
視覚的には美しかったけど東アジア文化をブレンドした意味は測りかねた.
(監督は韓国生まれだから東アジアの文化の見分けがつかないわけじゃなく意図だと思う。
↑以下この点について見た人と話した内容。アメリカでは東アジアのそれぞれ違う文化を一緒くたにされる環境で”中国人”の自我を作る難しさ(とヤンの重要性)を際立てる演出かな?と。

Mitskiのリリィ・シュシュとUAのみずいろインストカバーが聞けてラッキー。
テンポはスローなので寝る人は寝る映画ではある。
0110名無シネマ@上映中
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2022/11/26(土) 21:38:52.19ID:HPKL/8C9
物語は2つの軸で進む。1つはAI(時々クローン)の存在について人間目線で考える軸。AIが人間になりたがるってストーリーはよくあるけど、今作品ではそうじゃない。AIはAIとして、人間にできない時空の隔て方、記憶の仕方で生活をする。そして異なる存在としてAIと人間が共存することで、お互いを大切に思ったりお互いに感動したりする。何事も同じじゃないし、むしろバラバラでいいと思える。
もう1つは文化の軸。ヤンは中国人だったり、中国に歴史のあるお茶が出てきたり、文化を大切にしてる。粉末じゃなく茶葉から出すお茶は、時間の流れを目でも(映画内ではおそらく)味でも感じることができる。あと、お家に自然が沢山あって素敵だった。そういった部分で目で楽しませてもくれた。
0111名無シネマ@上映中
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2022/12/01(木) 14:23:27.31ID:OjKbRqc1
グリーンナイトも見てきたが、こっちと変わらぬつまらなさだった。
来週はMEMに期待。
0113名無シネマ@上映中
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2022/12/03(土) 04:49:27.46ID:eSUyvgne
ゴリゴリのSF要素がぱっと見今と変わらない日常の中にあるのがたまらなく好き。今作もまたそういう世界観で、その中で展開される“喪失と向き合う家族”という普遍的な物語は人間のそれとは少し違う味わいがあった。過去の記憶なんて自分でも明確に思い返せないのに、AIとはいえ(だからこそとも言う)鮮明な記憶を家族が見られてしまう、「人の死」とのはっきりとした違い。ヤンの切り取ったなんてことない日々が空気感ごと半永久的に残り、他者がそれを見られることは美しくもあり怖くもあった。ヤンの記憶を見たことで父親の心情が変わっていく様は、対AIならではとも言えるし、その一方で、ある人が亡くなりその人との「思い出」が時を経るごとに美化され故人に対しての感情が変化していく過程にもまた似ていると感じた。
深堀りされてない設定が多いとは個人的には思わなくて、詳細に語られてない部分は必要な余白な気がした。とはいえ理解しきれてない点も多分あるんだけど。
冒頭のファミリーダンスバトルに作り手の家族観がギュッとつまってるように勝手に思えたんだけど、どうなんだろう。

「終わりが始まり」というのに救われるときもあるけど、「終わりは無」というのもすごくわかる。むしろ終わって何も残らないと思うことで救われることの方が多いかもなとヤンと母親の対話を見ながら思った。
0114名無シネマ@上映中
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2022/12/04(日) 03:33:28.12ID:RAkdXDSh
コゴナダ監督は小津を敬愛してやまないそうだ。フライヤーには小津が“SF映画を作ったかのような味わい”との惹句が記されている。しかし、小津を全く味わってないわたしには、そのようなことは察することができない。むしろ、わたしにとっては「ブレード・ランナー」の影響を色濃く感じることとなった。コリン・ファレルが最初に訪れた場所は、ブレランで義眼を作ってる場所とそっくりだったし(その場にいた爺も同様)、何度も映し出されたトンネルもブレランの気配色濃く、メモリの再生はハリソン・フォードが写真を拡大していく場面と重なった。テクノもクローンも、レプリカントを想起させる。記憶についても、だ。ただ、ブレランでのレプリカントの苦悩は、今作ではニンゲンが抱えているように感じる。クローンである女性が、コリン・ファレルに対して「それっていかにもニンゲン的な発想ね」的な、ニンゲンを皮肉る発言をしていて、それにはハッとさせられた。カズオ・イシグロの「私を離さないで」のトーンも感じた。


中盤まで、わたしはこの世界に入っていけず。あまりにも作り込まれすぎているように感じて息苦しい。いかにもな音楽も狙いすぎというのか窮屈に感じる。茶葉は、グラスの中で優雅に舞っても、決して容器の外には飛び出せないような苦しさ。途中までわたしは反抗心を抱え、斜に構えて観賞してしまった。けど、母とヤンとの会話の場面で、わたしの心の壁は崩壊した。老子や毛虫→蝶や、「終わりは始まりに過ぎない」的な会話から。それは、今わたしにとって、いくつかのことが終わりに向かっているからだと思う。きわめて個人的にしみわたった。


ロイ・バッティの鳩は空に向かって羽ばたくけれど、今作の蝶は舞わない。Kには雪が降り注ぎそこにヴァンゲリス、今作では娘ミカにリリイ・シュシュのグライド♪
0115名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/12/05(月) 04:14:04.18ID:XxnkvhDG
映像と音の美しさに心が震えました。
わりに淡々と観ていたら無人の部屋に差し込む光が映った瞬間にブワッと感情が込み上げてきたりする不思議な感覚。
この家族の絆を表すシーンが、ヘンテコダンスバトルっていうセンスも好き。

中国と北欧のデザインをミックスしたような美術も大変素晴らしく、干された洗濯物すらも芸術品のようで陶酔にも似た気持ちで映画館を出る。

監督インタビューメモ
"キャストとスタッフの多様性について"
進歩的であると思っていても、自分でもよくわからない偏見を持っていることに気づくかもしれませんし、誰であろうとそれは常にチェックしなければならないものです。
クルーとしてそれをチェックすることは、多様性を尊重し、自分の選択に反映されるように決断することです。
0116名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/12/06(火) 04:37:45.40ID:FLTqaCUl
年間ベストどころかオールタイムベストに入れたいレベルの良作。
大好き。どタイプ。超好み。
こういう、おとなしい映画好きなんだよなあ。
受け取り方、味方は観る人によって違うような。
区別とか差別とか人種とか。
家族とか人間の想いとか。
未来のようで現代。
希望。
境界線が曖昧なものを描きたかったのかな。
めちゃくちゃ刺さったんだけど上手く感想が言えないのが悔しい。


そして家具や部屋のセンスが良過ぎる。むちゃくちゃおしゃん。
身を乗り出して観てたわ。
ハイテクな乗り物も、全貌を見せないとこが野暮ったくなくて素敵。

一瞬も見逃したくなくて、どの場面を切り取っても美しく、言葉にできない感情で思い出すと鼻の奥がツーンとする。
誰かと語り合うよりも、自分の中に静かにしまっておいて時々思い出したい。
0117名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/12/11(日) 22:35:45.30ID:FmjABkZ+
ヤンと白人クローン女性がライブで
リリィ・シュシュの歌を聴いてるところで
黄色いTシャツに書いてある文字は
『Lily shoushou』かな?
0118名無シネマ@上映中
垢版 |
2022/12/13(火) 13:12:54.38ID:zsee84wx
なおコリン・ファレルはイニシェリン島でアカデミー賞候補に
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