それは最も仮象のもの、未明のものでありながら最もはっきりとした時代のパトスを浮かび
上がらせるものである。そしてそれは変容し増殖しゆれ動きそれ自体を動かし続ける進行形の
概念である。ましてや西洋的概念でもなく固定化を目指すのではなくそれ自体を否定する
ことを宿命づけられたもの。それは開かれた個として生としての存在、概念の霧である。
それを求める行為、作業がジャズとしての演奏である。