お前のコルトレーンを聞く態度。
あのブルーなんとかというジャズを題材にした映画でもそうだった。パワフルなこと、それがか
っこいい、または自分たちは芸術を追求し頂上を目指すこと。だから豆腐屋をその対局としての
貧しさ、下層として比喩に用いた。その原作の幼稚さと似ている。
そうではなく、豆腐屋であっても一流芸術家であってもそこに生きる、またはそこにしか生きら
れない人間。その情熱、勤勉さ。それがコルトレーンを聞いたとき思い出される。そうしたとき
それはまさに自分を映す鏡として、彼らに問いかけられているのではないか。
ビレバンだとかいうその気軽さはどうなってるんだ。お前は見世物としてしかジャズを聞いてな
いんじゃないのか。