バックハウスを語る
バックハウスは、比較的淡々とスコアどおりのように聞こえるけど
聞きこむほどに深い味わいが出てくる
それは、ベートーベンのピアノソナタが持っている曲自体の素晴らしさにある
ただ単にスコア通り弾くのと、その辺を理解して引くのでは雲泥の差がある
朝比奈のベートーベンやブルックナーに対するアプローチと同じ 若干ゆっくり目に弾き始め、テンポを安定させていくあたりが、また良い。 バックハウスの演奏はいい加減な聴き方をすると
両手の指の間から、さらさらと逃げて行ってしまう バルトークがバックハウスを聞いて、ピアニストになることを諦めた話は有名
バックハウスをそれほど偉大だということ
歴代のピアニストでは、突出した存在
アラウがいい線いってるけど、バックハウスの前ではあまりに感傷的 若い時に弾いたショパンのエチュードの録音なんて完璧に弾いている。 平成生まれのガキ・・・・うぜえW
このスレお前らの出る幕ではない まあまあ、老いも若きも、バックハウスを楽しもうでは、あーーーりませんか
バックハウスを理解できる人は、年齢に関係なくクラシックを楽しめる人 バックハウスを聴いてると我が家はシックハウスになると家族には不評だ 池田理代子の「オルフェウスの窓」にバックハウスが出てくるね。
主人公がバックハウスのコンサートを聴いて、
「バックハウス! 僕と同じ演奏をする人だ!」
と叫ぶ場面が印象に残ってる。
たしか対比的にシュナーベルも出てきた筈なので
このスレ的におススメ ウィルヘルムって多いな
フルベン、ケンプなど・・日本名だと「清」みたいな
だから、バックハウスの日本名は「後家 清」 ドイツ語のBack に「後ろ」「背中」の意味は無い
パン屋 13番聞いた、第4楽章好き
落ちついていて、大家の趣き ヴィルムヘルム英語圏ならウィリアム
古風で勇ましい名前の典型だな
日本だったら忠勝とかそんな風 バックハウスの来日ってたった1回だよな
この辺の理由ってなんだろう?と思う 今年は没後50周年だからDECCA箱とHMV箱を発売して欲しい 多分、あっちで評価されて地位が確立してる人は、あんまり日本に来ない
実力はあるんだけどあまり評価されていない人や、
たいしたことないけど、日本の一部に熱狂的ファンがいる人が日本に頻繁にやってくる
前者の例がマタチッチ、後者の例がハイドシェック ドイツ行った時いろいと聞いたけど
「バックハウスのように弾く」という言い方を彼らはしていて
内容空虚な表面的な演奏ということらしかった
あと、英米向け輸出品とも言われていたとか >>727
ベトソナ新録はそんな印象だけど、旧録はそんなことないと思うけどな。
それと作曲家のヘルムート・ラッヘンマンだっけ、彼の作風は絶対にバックハウスの影響というかオマージュなんだと思うわ。 ノイエザッハリッヒカイトのカテゴライズに
引っ張られてそういう評価をしているジジイ連中が一部生き残ってるってだけの話
一般化しない方がいいね バックハウスの強打とリヒテルの強打は、はっきり違う
バックハウスの強打には、ベートーベンの心が入ってる
リヒテルの強打は、単なるビルトォ―ゾ的な機械的響き >>731
実演も聴いてないのに自信たっぷりな口調 笑えるな 731はその精神性の深さを感じさせる崇高なレスなのであった マジで体育会系なんだな
精神とか根性とか魂とか崇高とか バックハウスの強打で一番印象に残ったのは、18番第2楽章
この強打で、この楽章全体を力強い衝撃的なものにしている
格調を上げるうえで、欠かせない強打だと思った
バックハウスの意識の上では、フォルティッシモだから、こう弾くべきだと思ったのだろう
つまり、バックハウスの強打は、「叩く」ではなく「強く弾く」であることに間違いない
これに対し、リヒテルの場合は、全体的に音が強い
NHKのドキュメンタリーで、「どうも鍵盤が柔らかい、もっと手に衝撃が来るように下地を硬くしてほしい」
と言っている、これは、明らかに「強く叩く」意識の表れだと思う
バックハウスに限らず、名人と言われる人のピア二ズムは「叩く」ではなく「強く弾く、奏でる」だと思う
やっぱり、「叩き」は「かつお」だけにしてほしい 2人の身長体重リーチ座高揚げたての高さと鍵盤を押し下げるまでの時間などを客観的に示す
全体的に音が強い の 強い とはどういうことか
音量の事なら楽器とマイクとの距離 録音に使用機材とそのパラメーターなどを示す
何かを比較するなら他の条件は同一にしなければならないが
できないなら少なくともリヒテルの発言の経緯と背景(使用楽器、ホール、曲目etc.)を示す >>738
だいたい合ってると思う
バックハウスは流石に生を聴いたことは無いがリヒテルはある
リヒテルは弱音は美しいけど強音はキツイ感じの音だった
強音が惚れ惚れする深い音だったのはアラウ これからピアノを聞いていこうという若い愛好家にとって
バックハウスを聞くことの意義は大きいんですか? >>744
聴いて自分で判断すれば良い
聴いていこうとするなら若いかどうかなんてのは関係無い >>743
バックハウスが強打すると、綺麗な放物線を描いてホームランになる(868号)
リヒテルが強打すると、ピッチャー直撃のライナーだから、ボケっとしてると、当てられて怪我をする ナボナはお菓子のホームラン王です
バックハウスはクラシック界のホームラン王です、カキ―――――ン
じゃなくて、バーーーーーーーン!!!! 1番バッター:ルイサダ
2番 :アシュケナージ(俊足そうだが、意外とのろい)
3番 :ケンプ(よく分からないが、評判を聞いてラインナップ)
4番 :バックハウス(クラシック界のホームラン王)
5番 :アラウ(渋いヒットを放つ)
6番 :リヒテル(三振も多いが、意外な2塁打をたまに打つ)
7番 :アルへリッチ(女性初)
8番 :シュナ―ベル(守備の人)
9番ピッチャー:ルガンスキー(剛腕) バックハウスとアルヘリッチをはずす 代わりに
E. フィッシャーとグルだを入れる 誰か、初期も後期も同じように弾いてるって書いてたけど、
俺が聞くと、全く違って聞こえる
初期は、軽やかに楽しげにリズムに乗って
後期は、重々しく厳粛にピア二ズムを突き詰めるように
そのように聞こえる 1〜7までが初期
8〜23までが中期
24〜32が後期 松本さんは知らない
番号まで同じだったのはびっくりした >以上は、あくまでも、個人的見解に過ぎません。
こんな分け方普通は一致せんだろ
様々な分け方があるのにね どなたか他に、区分した方はいらっしゃるのでしょうか そもそも通し番号順で区切る必要もない
くだらな過ぎる 番号はともかくとしても
初期は、自然に湧き出る豊かな楽想で、楽しく作った感がある
中期は、ベトソナの安定期でベートーベンらしい落ち着きとパッションを感じる
後期は、自分の集大成としての思い入れのある曲と、原点回帰と革新を目指した曲がある 中期は、だいたい落ち着いていて、余裕かまして作った感じがある
落ち着きの頂点にあるのが13番、それ以降は少し冗長となり
17番なぞを聞くと、眠たくなる
つまり、160キロ以上投げれる投手が、少し球速を落として、150キロのスライダー
を内閣低めに投げてる感じ
しかし、そのポテンシャルが爆発して、165キロで投げたのが、18番と23番 初期だと、4番もいいな
ベートーベンらしいリズムと打音
3楽章はほのぼのしてて、楽しい ベートーヴェン自身が弾いてるとかって言われ方よくするけど、
結局は普通のピアニストみたく、そこに自己を反映させるということをやっていないというだけでしょ?
自己主張のまるでない演奏
曲、音楽しか聴こえてこない演奏
どんな演奏をしてくれるんだろう、と身構えて聴けば聴くほど、理解できない演奏
何の変哲もない、お手本のような演奏
ただただ演奏者が楽譜を見て楽曲の流れを追っているだけのような演奏・・・
私にとってはこれこそ理想のピアニストの姿です。
彼と同じようなタイプの演奏家、彼のコピーもしくはコピー+αの演奏家がいくら出てきたとしても
おそらく彼は唯一無二の存在。
究極の没個性が生んだ類稀なる個性
武士道に通ずるものさえあると思うのです。 クラシック以外も結構幅広く聴いてるけど、自分が知っているあらゆる音楽家の中で、最も敬愛しています。
ま、そんなのは俺だけかもしれないけどね 僕も同じです
変な色付けないし、正調だよね
ベートーベンの凄さが、ストレートに伝わってくる
話変わるけど、さっきFMでホロビッツがプロコフィエフ弾いてた
凄いわ!!へんな先入観持っちゃ、ダメなんだね そうですね。ブラインドテストのように聴いてみて、いいと思った演奏が自分にとっての
良い演奏ですね。>>764氏、>>776氏はこれまでかなりの演奏を聴かれたからこそ言える
言葉ですね。 音質の良い時代の演奏の随一はブラ2協だと思ってます
ギレリスみたいな堂に入った、なおかつバリバリの表現力の演奏も好きだけど、
バックハウスはもうちょっと次元が違う気がする。 武士道どうのこうのって書いたけど、
マジで彼の演奏の精神はヨーロッパの騎士道精神から来てるのかな?とか思ったりする。
武士道と騎士道はそっくり。信仰の対象が違うだけ。 >>764 らのバックハウス論は解らない
俺には他のピアニストと同様にバックハウスなりの自己主張が聞こえるが・・・
強弱の付け方、緩急方など、彼独特のものがあるよ で、こんなこと言うのは極論かもしれんけど、
日本人ではないにもかかわらず、日本人が古来から美徳としてきたものを最も体現しているような、
最も日本人的な演奏家、とも思うんだよね
アホな事言ってるかなあ? >>771
そう!
そのバックハウスの自己主張が、実は自己主張ではなく個性を極限までそぎ落として残った末の、彼そのもの、っていう感じがするんだよ
究極の没個性が生んだ類稀なる個性、ってそういう意味で言ってます 「個性を極限までそぎ落として」じゃなく、「無駄な個性を極限までそぎ落として」が正しいかな? 新渡戸稲造の「武士道」を読んだ時、これってバックハウスの演奏じゃん!って思った まあ叩いてくれて結構だけど、俺は俺の感じているままに書いただけだよ
未熟者かもしれんけど お前の釣りはバックハウスに余計なものを添加してるんだが 自分はギタリストで、ピアノはコード弾くぐらいしかできないから、
わからない部分も多いのかもね >>771
具体的には分かんないけど、おっしゃる通りだと思います
前にも書いたけど、ベートーベン自身が弾いた感じに一番近いのが
バックハウスの演奏だと思います そうかなぁ。で、ベートーヴェンの演奏は聴いたことある? 色々聞いてきて、ベートーベンのイメージがあった
で、たまたまバックハウスのピアノソナタを聞いたら
自分のベートーベンに対するイメージとピッタリ一致した ベートーヴェン→ツェルニー→リスト→ダルベーア→バックハウス
という流れは関係するか…。 ベートーヴェンのソナタはベートーヴェンが
一番上手く(感動的に)弾いたの? 歴史的な証言でも自演によるコンサートで大成功は収めているから
やはりそうなんでしょう。 たしかバックハウスて2つ3つぐらいに分かれた系譜のうちの2人に師事したんだっけ?
でバックハウスのお弟子さんて誰なんだろ バックハウスは弟子取らない、教授職もしないだからね
若い頃にチョロッと教授して辞めてる
直接的な影響力は小さい そうなんですか。ドイツ出身の後続が育たなかったのはその影響が大きかったんでしょうね。 休みの日に何してるかと訊かれて
ピアノ弾いてると応える偏屈だしな 「バックハウスの最後の演奏会」の2枚分の音源は日本のみの発売で、ドイツのオリジナル盤は
LP1枚だったんだよ。 ピアノコンチェルトの4番は、イッセンシュテットと何回もやったけど、満足できるものがなかったらしい
ベートーベンのピアノコンチェルトはピアノソナタと比べると、あまりいい出来ではないんじゃないか
2つをカップリングしたCDあるけど、ピアノソナタの方が数段格調高く聞こえる
そう思う人で、理由が分かる人おられますか? >>793
バックハウスはドイツでは人気が出なかったということらしい
シュナーベル、フィッシャー、ケンプ、ナイらが尊敬されていた
バックハウスは英米向け輸出品と言われていたということです
(ま、上記の4人の後継者もいないようだが・・・) ベートーベンのピアノは完全デジタル
だから、アナログの弦とうまくかみ合わせるのが難しかった
んじゃないかな