2012/05/31(木) 23:53:40.05 ID:gtnnVdtw
こういうことを言うと音楽家諸君に怒られるかもしれないけど、ポンとたたいた音が出て、それが
ドかレかその間の音か、というのが分かったからいい音楽家になれると思いますか。それは物理
的な感覚とか記憶であって、音楽ではない。音楽というのはそういう音がつながって、モーツァルト
とかベートーヴェンの作品になっていくものです。

音を当てられるというのは、字を覚えるみたいなものですね。字を覚えて、何という文字は何画か
が分かったから学問ができるというわけではないでしょ。音を聞き分けるなんてことは、聞き分け
ないよりはいいかもしれないけど、音楽の能力とは無関係だと思います。

そういう教育を受けた人がいまもかなりいると思う。パッと言ったらサッと分かるというような。でも
その人たちがみんな、いい演奏家になっているかというと、まずなっていないんじゃないでしょうか。

出典:朝比奈隆「指揮者の仕事」(実業之日本社)pp.70-71

朝比奈隆が、ソルフェージュが出来なかった事の言い訳をしている。
>>音を聞き分けるなんてことは、聞き分けないよりはいいかもしれないけど、音楽の能力とは無関係だと思います。
音楽の能力と関係有るに決まっている。
指揮者にとってはソルフェージュができなかったら指揮者である意味がない。
基礎というか指揮者の前提部分。
必要条件を十分条件でないから、必要ない、と言っている暴論。