>>833
それにしても朝比奈の時代の後半に
かの芳しき名楽団、ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団のフォアシュピーラー岡田英治氏をコンサートマスターに迎える事が出来たのか?
岡田氏は一度、ベートーヴェンのVn協奏曲を弾かれたのを聴いた事があるが、
コンセルトヘボウの特質に似たビロードの様なきめ細かさに魅了された。
大フィルの個性とは全く逆のタイプの演奏家だと思ったが、岡田氏をしてもオケの体質を変える事はならなかった。
もう一人、フルート首席だった高橋成典氏も孤独感をたたえた美麗な演奏で異色の存在だったが、大フィルにはそぐわなかった。
あれこれいわれる大フィルとて、全て下手糞の集まりだった訳ではなく、その都度良い人材もいたのだが、粗雑なオケのカンフル剤となり得た人はいないのかも知れない。