>>536
それは個人的には「バッハ病」というか「バッハ症候群」じゃないかと思う。バッハ偏重の産物。
自分は10代から比較的均等に聴いてきたクチなので、オルガンでバッハが飛びぬけてる感ってのは無いなぁ。特にメロディ。
ブクステフーデの強い明暗はバッハには欠ける要素だと思う。またヴィヴァルディにも似た物を感じる。
最も盛り上がりを感じるのは、月並みだけど「前奏曲とフーガ嬰へ短調」かな。同ト短調もいい。あるいは「トッカータニ短調」
ほのぼの系では「かくも喜びに満てるこの日よ」とかも大好きだ。逆にひんやりと静謐な「輝く暁の星のいと美しきかな」もいい。ただしアラン盤は×
明暗の中間あたりとしては「シャコンヌハ短調」あたりか。
ブクステフーデの代表作で真っ先に挙げられる「パッサカリアニ短調」はややシンミリ系。メリハリって意味ではやや地味。

シャイトは代表作「何ゆえ憂いたるや我が心よ」がかからないのが残念。
静か〜〜〜に始まり、段々と激しく劇的に盛り上がり締めくくる名曲だと思うがなぁ。
変化というか、飽きさせないって意味で、金管による代表作「戦いの組曲」とか「甘き喜びのうちに」とかも抜粋でも入れて欲しかった。

バッハは名曲が多いし好きだけど、「バッハだけが飛びぬけていて、後は大した事ない」ってのは間違ってると思うし、そうは感じない。
単に発掘の怠慢、布教の怠慢の産物だと思っている。ビジネスだから仕方が無いのだけれども。

ダラダラ書いたけど自分はスウェーリンク派だったりする。北ドイツオルガン楽派の源流ともみなされる人だったかな。
第4回までのプログラムに、ハンブルグで活躍した愛弟子シャイデマンの名前が無いのが気になる。