“ブラック部活”は運動部だけじゃない。吹奏楽部の異様さが話題に
http://joshi-spa.jp/569058
 たとえば、コンクールで好成績をおさめた部を追ったドキュメンタリーを見るとき。
そこにあるのは、部員が音楽について自ら考え議論を深めていくのではなく、
ミスをせず正しく反応するために徹底的にしつけられている姿です。

 もちろん、そうすることが勝利への近道なのでしょう。みんなで気持ちをひとつに、
ミスをしなかったことへの達成感もあるでしょう。しかし、裏を返せば、
それは学校での部活動という限られた範囲での成功に過ぎないのではないでしょうか。

学校 確かに、コンクールで優勝した部の演奏は見事なのです。でもよくよく考えると、
それは音楽としてではなく、誰も脱落せず、失敗もなく統率が取れている管理体制に感心しているだけだと気づくのですね。
つまり、“学生の吹奏楽”という曲芸を見せられているだけなのではないかと。


 つまり、今後学生の吹奏楽がどれだけ盛んになったとしても、音楽全体の裾野を広げる方には働かず、
結局中学や高校での部活としてマニアックな人気となるだけなのではないか。現にメディアの取り上げ方を見るにつけ、
そうした思いは強まるばかりなのですが。