>>30
>比較するとどう違う演奏なの
これを平易に短い文章で述べるのは難しい。ただあえてそれにトライしてみると、

フルトヴェングラー:テンポが遅く、重厚
ムラヴィンスキー:テンポが速く、明晰(軽いという意味ではない)

となるかと思う。しかしここで問題になるのは、フルトヴェングラーの演奏は、
「曲の部分部分においてテンポの変動が大きい」「それぞれの演奏会によって
基本テンポ自体がかなり違う」「録音の状態にばらつきがあり、重厚さよりも
ムラヴィンスキー的な、直接的迫力が全面に出ているものもある」という点。

かなりあてずっぽうだが、ムラヴィンスキーが好きなら、フルトヴェングラーの
ベートーヴェンの第5の1947年5月25日録音のものは、好きになる確率
が高いように思う(5月27日録音のものも、おそらくOK)。

逆にEMIのフルトヴェングラー指揮のベートーヴェンの交響曲全集の中の演奏は
なかなかいいとは思えないかもしれない(7番はOKかも)。