>>429
楽団員と相談し、解釈し、練習した成果を発表するという姿勢はベイヌムのものを継承していると思います。
メンゲルベルクは天才的ではありますが、やはり自分の考えを命令してオケに求めたと言う点で、異質なものがあります。
サウンドについては、フランコ・ベルギー派の継承という大元の部分では、当初からの継承があるとは思いますが、
あくまでも大まかな継承の事を言うのであって、ベイヌムとハイティンクにサウンドの類似性が見られても、
メンゲルベルクとハイティンクとの間にはどうしても共通項を見出すことはできません。
メンゲルベルクは精緻だけれど、奥ゆかしくはないでしょう。その点で齟齬を感じます。
伝統の継承とは単純に論じられない難しさがあるのでしょうね。