題名のない音楽会の村治の会で 半分お世辞だけどハープやマリンバの
人がギターはクラシックだけでなく幅広いジャンルの曲が弾けていい
何て言っていた。村治そうですなどといって例のクラプトンのしょぼい編曲もの
弾いてたけど彼ら言うのはそういうことではなく それぞれのジャンルでそれぞれ
の双方でギターが大変重要な役割をはたしているという意味なので
実はクラシックギターにとっては痛しかゆし
 実際にはジャンルの違う音楽のギターは奏法からして全く別の楽器に近く
クラシックギターでそれが適切に表現できるわけでもない
むしろピアノ・フルート・ハープなんかは基本的には同じ奏法で全部弾けるわけで
そっちの方がよっぽど幅広い(マリンバも逆の方向だが同じ)
 クラシックギターが旋律楽器としての特性を最大限に進化させた結果
基本音は全ていわゆるプンテアード(指弾き)のみとなり 複数弦をストローク
で弾くリズミックな奏法は例外的位置付けになったが 実は楽器として
そうした表現ができるのはピアノやハープでは出来ない素晴らしい個性
だった訳で そのジャカジャカを毛嫌いすることはギターの楽器としての
一番の有利な特性を放棄することにつながる。
 適切なラスゲアードなどをうまくコントロールして表現技術に取り入れるのは
クラシックギターとしても必須だ思う。
チラウラ室れぽ