オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の次期監督に指揮者のマルク・ミンコフスキさんが就任することが1日、わかった。
欧州を中心に活躍する気鋭の指揮者で、OEKのトップに外国人が就くのは初めて。

 ミンコフスキさんは1962年、フランス生まれ。82年に「ルーブル宮音楽隊」を結成してバロック音楽に力を注いできたが、
近年はロマン派や近代音楽にもレパートリーを広げている。2012年のOEK公演で日本のオーケストラと初共演し、
現在はOEKのプリンシパル・ゲスト・コンダクターを務める。

 OEKは初代音楽監督の故岩城宏之さんが88年に創設し、金沢市の石川県立音楽堂を本拠地に活動している。
07年から音楽監督を務める指揮者の井上道義さんが3月末で退任した後、9月にミンコフスキさんが「芸術監督」の肩書で就任する。

 県立音楽堂洋楽監督で指揮者の池辺晋一郎さんは「古楽の権威というイメージだが、現代(音楽)もできるすごい人。
オペラにも詳しく、守備範囲の広さはOEKにも良い波をもたらすだろう」と話している。(田中ゑれ奈)


OEK監督に指揮者のミンコフスキさん 9月に就任へ:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL114DF5L11PJLB001.html