ブルックナーの《第八交響曲》のフィナーレには、
彼が「死の行進」と名付けた部分があるが、
これは『死者』を弔う「葬送行進」ではなくて
『死』というものがやってくる様をイメージしたものである。

ちなみに、この曲の第1楽章終結は「死の時」
と訳されることがあるが、「死の時計」が正しい。
「人が死んでいくさま」が描かれているのではなくて、
人は死ぬが、そんなことにはお構いなしに
「時計は厳格に時を刻む」(死は待ってはくれない)
ということをイメージしたものである。

その直前の「死の告知」とは、人がもうすぐ死ぬ
だろうことを『悟った時』を意味する。

スレ違いゴメン。