関西方面在住の人間だが2016年から2017年にかけてショスタコの交響曲10番を演奏する
オケがたくさんあって聴くために新幹線で東京まで遠征した。2016年9月のロジェストヴェンスキー
指揮の読響はロシア人ということもあって共感する点もあるのかかなり深遠なショスタコで
聞いて凄いと思った。2016年10月のノットと東響はすごく勢いのあるショスタコだった。
さらに2017年2月のパーヴォ指揮N響は構成力のあるショスタコだった。ロジェストヴェン
スキーと木曜のインバルの演奏とどっちがよかったかはなかなか難しいが東響とN響の演奏
よりは木曜の大フィルの方がショスタコらしさ(って何だ?)はうまく表現されていた。
大フィルの前にもおしくもコロナで死んだヴェデルニコフ指揮で兵庫芸術文化センター管弦楽団
(佐渡さんのたっての頼みで)のタコ10番もきいていた。ただこのオケについてはあまり
よくない噂があるが案の定東京できいた2つのショスタコ10よりやや完成度が低いかなという気はした。