生意気盛りの中高生だった70年代ピアノは故バックハウスがドイツ音楽の頂点として尊敬され、アシュケナージ、ポリーニ、アルゲリッチなど若手が次々と新譜を出しブレンデルがドイツ音楽の正統な解釈者としての地位を確立しつつあった
その中でケンプはなまじ存命故に老大家、老いぼれのイメージが強く乏しい小遣いを費やす対象にはなりにくかかった
しかし今改めて残された録音を聴くとその音楽がまるで音楽がその場で生成されているかのようになんと瑞々しいことか