エリック・クラプトンや故ジミ・ヘンドリクスの使用で知られる世界的なエレクトリック・ギターメーカー、
フェンダー・ミュージカル・インスツルメンツ(米アリゾナ州スコッツデール)が、日本に本格進出することを決めた。

これまで日本企業へのブランド供与や代理店を通じて展開してきたが、日本法人を設立して販売する。
日本の製造業は欧米ブランドのコピーをし、追い落としてきたが、楽器に関しては“本物”にかなわないようだ。

・コピーとの戦い
「フェンダージャパンが終わる?」 音楽好きの間で噂が流れ出したのは3月21日。
「フェンダー」ブランドを冠した日本製ギターを扱う神田商会(東京)が、ホームページで「3月31日をもちまして
(中略)販売を終了させていただくことになりました」と告知した。

日本製のフェンダー・ギター「フェンダージャパン」の歴史は、フェンダー社が日本の資本と合弁会社を設立した
1982年に始まる。きっかけは日本市場でのフェンダーのコピー商品の氾濫だ。訴訟沙汰にもなっていた。
業を煮やしたフェンダーが、それならばと日本でギターを製造・販売することにしたとされる。
本物の「フェンダー」ロゴを付けたギターを手頃な価格で売り出せば、コピー商品を手にする人は減るだろう、というわけだ。
その後、ブランド供与を受けた神田商会が国内企業に製造を任せる形で「フェンダージャパン」は続いた。

神田商会が販売を終了すると表明した2日後の同月23日、米国製の輸入代理店、山野楽器(東京)も商品紹介サイトの
閉鎖を公表。同日、フェンダーがホームページで日本法人設立に向けた求人を開始した。米フェンダーがいよいよ
日本に本格進出することが明らかになった。

(続きます)
http://www.sankei.com/west/news/150405/wst1504050006-n1.html