銘木屋で働いてた

そもそも木って樹皮の裏側で細胞分裂を起こして内側にデカくなっていくのだが、その層より内側の細胞はもうすでに死んでる。

根から水分吸い上げられなくなった時点で死んでるが伐採した時点で根が残っている場合再生可能なので個体としてはまだこの世に存在している。

丸太を搬入した時点では水分を大量に含んでいるので、製材して板にしたあと養生して水分をゆっくり抜いていく=乾かす のだが木材として使えるようになるまでは最低でも10年~20年はかかる

でその乾かした木材であっても含水率は10%ほど。つまり1kgの木材には100gの水分が含まれていることになる

おそらく時を経て楽器の鳴りが良くなるだの、ラッカーだと乾きやすくなる云々は、含水率が高いままギターになった個体がだんだん水分が抜けて正常になっていくという話で、

含水率が0%の木材を使ったギターならば水分なんて抜けようがないのでそんなことは起こり得ない。

しかし大量生産の楽器は倉庫に大量の材料を保管しておかないと行けない関係上含水率は高くならざるを得ない。含水率が低いと木材を保管してる段階で割れる。

なので含水率の管理をしっかり行った木材から作ったギターなら鳴りやすいことは当たり前。