>>123
122の言いたい事は金の話じゃないと思われます。
原田力男さんは若手作曲家のために血の滲むような努力をなされたそうです。
そのさまは正に執念だったとか。

でも残念ながら彼はそれで何か報われただろうか、せめて音楽界で少しは
一目置かれるとか名前が知られるとか、名誉的なことだけでもいい、
そんなことはまったくなかったわけです。
今は当時世話になった人の昔話に出てくるくらい。
音楽ファン、いや業界人のほとんどはまったく彼の名前も知らず。

原田さんは金や名誉が欲しくてやっていなかったかも知れませんが、
しかしやはり第3者から見ると、虚しさがともなってしまうわけで。

彼は晩年酒を飲みながら、
「世界の坂本を世に出したのは俺なんだ!」
と言っていたそうです。
やっぱり本人も無念だったんでしょう。

恐らく今の日本に現代音楽のプロデューサーが出なくなったのも、原田さんの
ことがあるからですよ。