は、まだ持ち運ぶにはちょっと不便なラップトップしかなかった(茶封筒に入れられたMacBook Airが熱狂を持って受け入れられたのはこの年の頭のこと)。
スマホもその前年にiPhoneがアメリカで発売されたけど、世界的にはノキアなどのセルラーファンが主流で普及には至ってなかった。
青葉のキーボードを繋いでスマホをラップトップのように使うなんて考えもしなかった時代。
そんな時に、さっと持ち運びができてさっと文章を作成できるポメラの登場は画期的だった。
ちなみに、その翌年にVAIO type Pが発売されている。キングジムが意識したのかは知らないが、DM100とDM200はtype Pの精神的な後継機だと勝手に思ってる。

今は、タブレットとキーボード一体型のカバー一つでどこでも文章を作成できる時代。AppleのIMEも社外品を選択できるようになったことで日本語入力の精度が悪いという欠点も改善されたから、敢えてポメラを持ち運ぶ必要性はなくなった。

ポメラだと物書きに集中できると言うけれど、本当に集中していればラップトップだろうがタブレットだろうがそんなことは関係ない。でも、イーインクは輝度を落とした液晶パネルよりも優しい(柔らかい)感じがするから好き。イワタ明朝体オールドとか、好きなフォントを登録できたらどんなによかったかと思ってる。

と、ごちゃごちゃ書いたけど、DM30は折り畳みのポメラの中では最高傑作。この筐体に、6インチのTFT液晶が載っていれば神機でした。
イーインクを採用したことによる表示の遅延とDM200に劣る変換精度(それと価格)さえなければ、往年のポメラファンに受け入れられたと思う。

キングジムにお願いしたい。DM200の後継機を出すくらいなら、VAIO type Pの寸法でノートPC(x86)出してくれませんか。
それに市販の一太郎をインストールして使いたいです。