【感動】 映画見たら感想置いてけ Part56 【評価】
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・人が読むことを意識しろ!ネタバレは極力抑えろ!
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前スレ
http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/download/1474275791/ Skin (2018)
6/10
ネオナチの視点から差別問題を描いた人間ドラマ。
路上で暮らしていた十代の時にネオナチのリーダーに拾われ、
本物の親子のように一緒に暮らし活動してきた男が主人公なのだが、
映画の早い段階で心変わりして自らの行為に疑問を持つようになるので、
今イチ差別主義者の醜悪さとか、その心の移り変わりみたいなのが伝わってこない。
それにネオナチを転向させる活動を行っている黒人の男が重要な役で出てくるのだが、
この男のことも描写が不足気味で何とももったいない。
ネオナチも黒人の男も実在の人間を元にしているので、
ドキュメンタリーを見るような気持ちで観た方が余計なことを期待せずに素直に楽しめるかも。 Pinocchio 2019年作品
7/10
マッテオ・ガローネ(「ゴモラ」)監督。
フェデリコ・エラピ(Federico Iellati)
ロベルト・ベニーニ、 マリーヌ・ヴァクト
どうやらピノキオはディズニーで実写化することになっているようだが、
そのまえにイタリア人がピノキオを自分たちの手に取り戻そうとするかの
ような気合いを感じる作品だった。
子供の話だけど、原作に沿った厳しさがあった。
ベニーニのゼベットの安定感が素晴らしい。 「ヘイター」 2020年作品
6/10
原題 Sala samobójców. Hejter
Netflixで2020年7月29日配信予定。
Corpus Christiで2020年アカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネーされた
ポーランドのヤン・コマサ監督の作品
マチェイ・ムシャウォウスキー アガタ・クレシャ ダヌタ・ステンカ
親戚から援助してもらい大学に行っていたが、剽窃がばれて退学になる。
親戚からは影でバカにされていて、従兄弟の女の子を好きなのだが、
相手にされていない。
ネットで工作をする仕事について、親戚の支持するリベラル政治家を
おとしめようとする。
何者にもなれない人間が、ネットの力を得るが、そこにあるのは
ルサンチマンだけで、政治的思想も何もないとのは面白い。
彼に操作される人物が、ネトウヨでリベラルを攻撃するというのは
余りにステレオタイプではなかろうか。
社会やネットを取り巻く環境はさらに先を行っていると思う。 剽窃なんて漢字は今までの人生で恐らく一度も使った事が無いぃ…。 Greyhound (2020)
6/10
英国へ向かう輸送船団を守る任務に就いた護衛艦の活躍を描いた戦争映画。
トム・ハンクス主演と言うこともあり、以前から楽しみにしていたので早速観てみたけど、個人的には微妙に期待外れ。
冒頭にちょこっとだけ恋人と話をするシーンがある以外は基本的に全編バトルシーンのオンパレードで、ドラマ性はほぼなし。
しかも敵や友軍の視点はまったくなく、ひたすら護衛艦の艦長であるトム・ハンクスを追っているため、
ドキュメンタリーを見ているような臨場感がある一方で、映画としては単調であることは否めない。
バトルシーンは確かに迫力があるし、スリリングな戦争映画として一定の評価は出来るけど、万人向けではないと思う。
この映画に10点をつける人がいてもそれはそれで理解できるし、1点をつける人がいてもそれはそれで理解できる。
そんな感じの映画。まあ俺は6点で。 Volition (2019)
5.5/10
断片的に未来が見えるという男を主人公にしたSFスリラー。
序盤は設定に新鮮味が感じられず退屈で、中盤で一捻りあって盛り上がるものの、
主人公がせっかくの特殊能力を上手く活用できずピンチに陥ってばかりなので、結局あまり面白くない。
低予算映画の割りに頑張ってるのは認めるけど、山場を作るためにわざわざ主人公をアホにしてるような印象が拭いきれず、
積極的にお勧めできる作品ではないかな。 MythBustersのアダム・サヴェッジがHamiltonについて語ってた
映画観たあとに、これ聞くのも悪くないかも
The Hamilton Movie SPOILERCAST - Still Untitled: The Adam Savage Project - 7/7/20
https://www.youtube.com/watch?v=dONf_TaqMgE&t=0s Archive (2020)
6.5/10
人里離れた研究所でロボットの開発を行っている男が、
会社に隠れて亡き妻をロボットにして蘇らせようと試みるSF映画。
独立系の低予算映画ということでまったく期待してなかったけど、意外なめっけもの。
感情を持ったロボットの話は今どき珍しくないし、序盤は微妙だったけど、
ロボット同士の微妙な関係が観ていて面白く、中盤以降は引き込まれた。
ただ結末はあかんなあ。ドンデン返しを無理やり作ろうとして、結果的に最も安直な手段に頼ってしまった印象。
せっかく良い感じで盛り上がってたから、妙な野心持たなくて良かったのに……。
なお、監督が日本のSF漫画に影響を受けているのか、日本語が作品の至る所に鏤められていて、
舞台も山梨ということになってるけど、風景がまったく山梨に見えないのはご愛敬w あ、あと序盤で"Otaku"を拘束したみたいな話が出てくるんだけど、
その後何の説明もなくて、すごい気になるw American Woman 2019年作品
5/10
セミ・チェラス脚本監督 ホン・チャウ サラ・ガドン
1974年のパトリシア・ハーストの事件から着想を得た作品。
ラジカルのメンバー(ホン・チャウ)がメイドとして身元を偽って
生活していたが、仲間を支援するために家をでて、仲間の元に行くと、
誘拐され、その後仲間になった女性(サラ・ガドン)がいた。
評価が悪いのは分かっていても、サラ・ガドンみたさに
観ざるを得ない。
「またの名をグレイス」でも同様に被害者かつ加害者である女性を
好演していたサラ・ガドンがここでも頑張ってはいるが、脚本悪くて
(原作もあるようだが)何を訴えたいのか分からない(洗脳についてなのか
二人の女性の関係なのか、暴力的な抗議活動の是非なのか)し、見せ場に乏しい。
ホン・チャウはHBOのTVドラマの「ウォッチメン」にもでていて、
「ウォッチメン」では今のBlack Lives Matter movement に
タイミング良く放送されていて、本作も左翼過激派の話であると
いうのはホン・チャウの意識的な選択なのだろうか。 Viena And The Fantomes 2020年作品
4/10
ジェラルド・ナランホ監督 ダコタ・ファニング
ジェレミー・アレン・ホワイト ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
エヴァン・レイチェル・ウッド
1980年代のパンクバンド(ジェレミーら)とローデイの女性達の話。
楽曲はいい感じではあるが、バンドとバンギャのよくある話で全く楽しくない。
音楽やらずに乳繰り合ったりとか、ドラッグとかいまさらみる話でもない。
ダコタ・ファニングやエヴァン・レイチェル・ウッドの無駄遣い。
ケイレブはバンドメンバーらしさがリアルだった(というかいつものまんま)。 American Woman、普通に評判良いじゃんって思ったら別の映画だった Palm Springs (2020)
6/10
同じ1日が無限ループするという定番のネタを使ったロマンティックコメディ。
アイデアはありきたりで特に目を引く捻りもなかったけど、
主演の二人が魅力あるので最後まで見続けられる。
まあ、からっとした映画なので夏には良いんじゃないですかね。知らんけど。 True History of the Kelly Gang 2019年作品
6/10
ジャスティン・クルーゼル監督 ジョージ・マッケイ エッシー・デイビス
ニコラス・ホルト ラッセル・クロウ トマシン・マッケンジー
"Nothing you're about to see is true"の文言から始まる(タイトルは?)、
19世紀にオーストラリアいたアイルランド系の無法者ネッド・ケリーの話。
迫害されたアイルランド人たちの悲惨な状況は描写が多いが、盛り上がりを
期待する反抗のシーンは少なめ。
ジョージ・マッケイは「パレードへようこそ」「はじまりへの旅」「マローボーン家の掟」
「1917 命をかけた伝令」「11.22.63」等、最近好演が目立つが、
ネッドの母親役のエッシー・デイビスの迫力が凄くて、ネッドがどうでも
良くなってしまっている。
また、演出が現代的で時代物に妙な魅力を与えてはいる。 Rambo: Last Blood 2019年作品
4.0/10
ロッキーの最終作もそうだったけど、物語の前半をホームドラマにしているせいで前半は非常に退屈。
そこからランボーの姪が実の父親に会いにメキシコへこっそり行き、自分の存在を否定された挙げ句、
親友に騙されて売春宿に売られてという非常に胸糞の悪い展開が30分ほど続きます。
ランボーらしいアクションが見れるのは90分くらいある中の終わりの15分だけ。 Calm with Horses 2019年作品
6.5/10
ニック・ロウランド監督作品 マイケル・ファスベンダー製作
コスモ・ジャーベイス バリー・コーガン(「ベルファスト71」
「アウトサイダーズ」「ダンケルク」「聖なる鹿殺し」) ネッド・デネヒー
ボクシングの選手だったが、試合で相手が死んでしまったことから、
田舎のやくざの三下として、拳で働いている男。
障害のある子供のため仕事を仕方なくやっているが、ヤクザの親族を
傷つけた男を処分するように言われる。
これから先の展開はありきたりすぎるが、コスモ・ジャーベイスの
熱い演技でしっかり補っている。
またボスの息子役のバリー・コーガンの負のオーラが凄い。
関わっると碌なことにならないと思わせる。 Possessor 2020年作品
6/10
ブランドン・クローネンバーグ脚本監督
アンドレア・ライスボロー ジェニファー・ジェイソン・リー
脳にインプラントして他人の意識を乗っ取り、殺人を行う
会社の話。しかし殺人者の意識が段々と不安定になっていく。
ライスボローやリーといった、不健康そうな
キャステイング、さらにリーはデビッド・クローネンバーグの
バーチャルリアリティがテーマの「イグジステンズ」にもでている
わけで、監督も観客もブランドンの父デビッド・クローネンバーグ的なものを
期待しているのは明らかではあり、デビッドの初期作品の
雰囲気はある。
ローテクの特殊効果もいい感じであったが、デビッド
の様なフェティッシュさは相変わらず欠如しているのが残念。
あとショーン・ビーンがいつものように酷い目に遭っていた。 「カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-」 2019年作品
7/10
原題 Color Out of Space 2019年7月31日公開予定。
リチャード・スタンリー監督 H.P.ラヴクラフト原作
ニコラス・ケイジ ジョエリー・リチャードソン
「宇宙からの色」の映画化。隕石と思われた存在により、周囲の環境
人々が犯されていく。
創元推理文庫を読んで、エンパイヤ・ピクチャーズの
「ZOMBIO/死霊のしたたり「「フロム・ビヨンド」で育った自分としては
好きにならずにいられない。出てくる固有名詞がラヴクラフト愛を感じるし、
存在の表現がドラッグムービーのようで、カルト化しそうな印象。
ニコラス・ケイジの過剰な演技により、ホラーがコメディよりになっては
いるけれど悪くなとい思う。 Guest of Honour 2019年作品
6.5/10
アトム・エゴヤン脚本監督作品 デビッド・シューリス
ライスラ・デ・オリヴェイラ ルーク・ウィルソン
飲食店の衛生調査員である父(シューリス)が亡くなり、
父親の生前の希望で神父(ルーク・ウィルソン)に葬儀を
行って貰おうと、娘が頼みに来るが、シューリスと
神父は殆ど面識がないので、どんな人だったかを
娘に教えて貰おうとする。
父親との確執や娘が前科者で何をしたのかなど、
秘密が明かされていく。
小説を読んでいるかのような語り口で、エゴヤンの
映画は好ましい。 The Rental 2020年作品
4/10
デイブ・フランコ監督脚本作品
ダン・スティーブンス、アリソン・ブリー、シェイラ・バンド、
ジェレミー・アレン・ホワイト
兄弟とそれぞれのパートナーの4人で海辺の別荘を借りる。
つい別荘で浮気をした兄と弟のパートナーが、家中に仕掛けられた
カメラに気づいてしまう。カメラのことを残りの二人に教えると
浮気がばれてしまうので言うことができないという展開。
カメラを仕掛けた犯人像がすっきりしない。
顔のない異常者を描くときにその匿名性だけで不気味さを
出すやり方は安直すぎる。 「ハニーボーイ」 2019年作品
7/10
原題 Honey Boy 2020年8月7日公開予定
アルマ・ハレール監督 シャイア・ラブーフ脚本
ルーカス・ヘッジス シャイア・ラブーフ ノア・ジューブ
ハリウッドで活躍する人気子役がアルコールですさんだ生活から
断酒施設に入り、自分がこうなったのは問題の多い父親に
原因があると回想する。
ここまでで、この話はラブーフ自身のことと、こうなったのは
周りのせいだろうと、すごく自分勝手なことにはなっているが、
駄目な父親をラブーフがはげ頭で熱演している。
父親の事情も汲むととても深い話で、なによりも真に迫っている。
エリート子役からエリート女優になったジョディ・フォスターの
「リトルマンテイト」より、墜落した子役の自伝の方が、
嫌みが無いし、親子の複雑な愛情も伝わりやすい。
主役が今一番若手で演技力のあるヘッジスというのもポイント高い。 LFO 2013年作品
6.5/10
SpectreVision製作。
アントニオ・チュブレン監督 パトリック・カールソン
子供と妻を亡くした孤独な男が人間を自由に操ることが
できる波長を発見する。
近所の夫婦を使って実験をするが、だんだん計画が大きくなる。
発想が中学生レベルで、話の展開も中学生レベルだけれど、
こういう手作り感覚の作品も、これはこれで嫌いではない。
作品によって切り替えができる人向け。 The Greasy Strangler 2016年作品
6/10
SpectreVision製作。
ジム・ホスキング監督脚本 マイケル・セント・マイケルズ スカイ・エロバー
ビジュアルに難のある父(デブのじいさん)と息子(デブでハゲ)が一人の女性(デブ)
と三角関係になる。
父親は実はThe Greasy Strangler で、夜な夜な全裸で全身にグリースを塗りたくって
人を絞殺し、一仕事終えるとカーウォッシュでグリースをおとしていた。
話が小学生レベルで観ると確実に頭が悪くなること請け合い。
LFOより悪い方に進化した感じ。
とにか絵面が汚い。デブの全裸(チンコはフェイク)を嫌というほど
観ることになる。ここまで汚いのは「ピンク・フラミンゴ」以来かも。
音楽もなんとも形容しがたい狂いっぷり。
普通の人は観ない方がいいが、トラウマを植え付けたい人は良いと思う。 Seven Stages to Achieve Eternal Bliss 2018年作品
5/10
SpectreVision製作。
ビビエノ・カルディネリ監督、ケイト・ミクッチ サム・ハンチントン
タイカ・ワイティティ
LAで新生活をはじめた二人(ミクッチとハンチントン)だったが、借りた
アパートのバスタブがカルトの天国への入り口になっていて、
次から次に信者がやってきて、バスタブで自殺するというコメディ。
素晴らしい発想だったのにそこから話が全く膨らまず、竜頭蛇尾。
タイカ・ワイティティがカルトのリーダー役で出ていた。
またカルト信者役でThe Greasy Strangler のマイケル・セント・マイケルズ
がちょっとだけ出ていた。 Daniel Isn't Real 2019年作品
4/10
SpectreVision製作。
母親(メアリー・ススチュアート・マスターソン(懐かしい))のことが
重荷になっている青年ルーク(マイルス・ロビンス)に子供の頃の友人
ダニエル(パトリック・シュワルツェネッガー(アーノルドの息子))
生きやすくするため出てくるが、友人をコントロールできなくなり、
破滅的になる。
ダニエルの存在に捻りがあるが中二病的なのは否めない。
ローテクのSFXは嫌いではない。 Mortal 2020年作品
6/10
アンドレ・ウーヴレダル監督 ナット・ウルフ
「トロール・ハンター」「ジェーン・ドウの解剖」
「スケアリーストーリーズ 怖い本」と最近のホラージャンルで
かなり高確率で良い作品を作っているアンドレ・ウーヴレダル監督最新作
ノルウェーの山中で自分に制御できない天変地異をおこすアメリカ人青年の話。
この人物が何者かということなのだが、「トロール・ハンター」と
「ジェーン・ドウの解剖」をミックスした感じで、結果的に安易になってしまったと思う。
ウーヴレダル監督にしては残念な作品。 You Don't Nomi 2019年作品
7/10
ジェフリー・マクヘイル監督作品
1995年のポール・バーホーベン監督ラジー賞受賞作の
「ショーガール」が20年たって、カルトとして認知されるようになった
というドキュメンタリー。
逆にアカデミー賞受賞作の「フォレスト・ガンプ」や
「アメリカン・ビューティー」が現在は駄作とされていた。
ここ最近のアカデミー賞も酷いと自分は思っているけど、
そうした作品は忘れ去られていくのではないかと。
「エル ELLE」でゴールデングローブsまでバーホーベンは
獲ってしまったわけで、時代が追いついたのかなと嬉しくなった。
エリザベス・バークレーの最近の晴れやかな表情も素晴らしい。 Skin Walker 2019年作品
5/10
クリスチャン・ノイマン監督 アンバー・アンダーソン ウド・キア
死んだと思っていた奇形の異父兄弟(母親の不倫相手の子供)が
生きていると伝えられて、メンタルの弱い女性が実家に帰る。
精神を病んだ主人公というのは何でもありでずるい。
話をちゃんと説明しなくても良くなってしまう。
父親にウド・キアを起用することで、主人公の周りも怪しくするのも
ずるい。 アサイラム・バスターズ 4.5/10
GYAO!で見たんだけど取りあえず最後まではマアマア見られる。
でも…。
映画にご都合主義が入るのは仕方ない。
足の遅い殺人鬼が追い付く様に逃げる被害者が転ぶのは仕方ない。
反撃してトドメを刺さないのも仕方ない。
手に持ったナイフを驚いて落としてもしかたない。
映画の中では良くある事なので何度も見てきた。
でもこの映画やりすぎ。
命の危機なのに、手に入れたライフルは捨てる。
手に入れた拳銃も捨てる。手に入れたネイルガンも捨てる。
いい加減にしろw 「異端の鳥」2019年作品
7.5/10
原題 The Painted Bird
ヴァーツラフ・マルホウル監督 ペトル・トラール
2020年10月9日公開予定
第二次世界大戦中の東欧のどこかで、ユダヤ人の少年が安住の地を求めて、
旅をするが、行く先々出会う人達(ステラン・スカルスガルド、
ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアー
等々)に、現実のグロテスクさ、不条理さを教わることになる。
そして子供らしさを失っていく。
骨太な作品。世の中の嫌なものを少年とともに体験していく地獄巡り映画。
今年のベスト10に入る傑作 Tesla 2020年作品
3/10
マイケル・アルメレイダ監督脚本
ニコラ・テスラ(イーサン・ホーク)の半生を描いた作品。
エジソンやJ・P・モルガンとの関係は「エジソンズ・ゲーム」で
描かれているので、新鮮味はない。
テスラとアン・モルガン(イブ・ヒューソン(U2のボノの娘))と
サラ・ベルナール(レベッカ・ダヤン)の交友についてはしらなかった。
テスラはデビッド・ボウイ(「プレステージ」)、ニコラス・ホルト
(「エジソンズ・ゲーム」)と本作で3人観てきたのだけれど、
本作では熱量が極めて少ない。
また、お金がなさ過ぎるのかアン・モルガンによる説明シーンに
実際の写真を見せる演出が多くて、ドキュンタリーを観ている気にさせられ、
普通や発電プラントや電球の光で映画的な高揚感のある画を撮ると思うのだが
殆どそれは存在しない。
マイケル・アルメイダの作家性が発揮されたのはラスト近くのイーサン・ホークが
ぼそぼそとティアーズ・フォー・フィヤーズのeverybody wants to rule the world
を歌うシーンでその方向性は完全におかしいと思った。
マイケル・アルメイダは「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」が
良かったので観てみたけれど、他に観ていた「アナーキー」「ハムレット」
「Marjorie Prime」はどれも微妙な出来だった。 Bill & Ted Face the Music 2020年作品
7/10
ディーン・パリゾット(「ギャラクシー・クエスト」 )監督
キアヌ・リーブス アレックス・ウィンター ウィリアム・サドラー
ビルとテッドの大冒険 (1989)、ビルとテッドの地獄旅行 (1991)の続編。
待ち続けたかいがあった。
世界を一つにして救う曲を探すためビルと・テッドはタイムマシンで
未来の自分たちに会いに行き、二人の子供たち(ブリジェット・ランディ=ペイン
とサマラ・ウィービング)はバンドメンバーをタイムマシンで探しに行く。
ビルとテッド以外のオリジナルのキャスト(ウィリアム・サドラーと
ハル・ロンドン,Jr.)が出ているのが嬉しい。
ビルとテッドのエアギターを久しぶりに観て感動。
アレックスに比べてキアヌの若さに驚く。
世界を歌で救うという、今時あり得ない設定がかえって嬉しくなってしまう。
90分ちょっとのタイトさも良い。 The Bad Seed 2018年作品
5.5/10
ロブ・ロウ監督 ロブ・ロウ マッケンナ・グレイス
「悪い種子」の3回目の映画化。秀才と思われた少女の裏の顔が
サイコパスだったというもの。子供だからか、暴力の隠蔽が殆ど
されなくて、最初から子供がおかしいと分かってしまっていて、
子供を信じるか信じないかといったサスペンス要素は亡くて、
古さを感じさせる。
「ギフテッド」で天才児を演じたマッケンナにあった役ではあったが、
この脚本ではどうにもならない。 エッ!
ロブロウって映画監督になってたんだ・・・
まあ言うて栄光のエンブレムしか知らんけど The Promotion 2008年作品
5/10
スティーブ・コンラッド監督脚本 ショーン・ウィリアム・スコット
ジョン・C・ライリー
スーパーのアシスタント・マネージャーの二人が昇進を争う。
二人の間にそれほど火花が散らないので盛り上がらない。
顧客とのトラブルがめんどくさいだけで、それが面白さに
繋がらない。
ジョン・C・ライリーの未公開作というのだけが売り。
ジェイソン・ベイツマンがちょっと出ているのもポイント。 Eternal Beauty 2019年作品
5.5
クレイグ・ロバーツ監督脚本作品
サリー・ホーキンス デビッド・シューリス
統合失調症で若いとき(モーフィッド・クラーク)に結婚式で
花婿に逃げられて、今も一人のオールドミス(サリー・ホーキンス)に
新しい相手(デビッド・シューリス)があらわれる。
容姿がホーキンスに変わってしまうほど、精神を病むとはどういうことなのか。
ホーキンスもシューリスも絵的に良くも悪くもリアル。
精神を病んだ女性はホーキンスにぴったり(一昔前ならアマンダ・プラマーとか)
ではあるが、結局のところこうした主人公ではオチとか
答えの出ない話になってしまう。 最近字幕ないけどどうしてるの?
邦画なんかは中国語ハードサブの汚いのしかないよね
虎サイト自体はあるけどAVしかない
どうやってる? Toad Road 2012年作品
5/10
ジェイソン・バンカー監督脚本作品
ジェームズ・デビッドソン サラ・アン・ジョーンズ
ドラッグにはまった若い女性(サラ・アン・ジョーンズ)が、
Toad Roadという都市伝説を知る。
林の中で、ドラッグをやり、7つの門をくぐって地獄に行くというもの。
女性の彼氏もToad Roadに付き合うことにする。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」ばりに殆ど何も出てこないので
退屈。
ただ映画がリリースされてすぐにサラ・アン・ジョーンズが24歳の
若さでヘロインのODで亡くなっている。
現実が映画を模倣したのか。
「ポルターガイスト3」とか配給していた昔の配給会社だったら
不謹慎な宣伝をしそう。 ロストガールズ&ラブホテル 2020年作品
5/10
ウィリアム・オルソン監督作品 キャサリン・ハンラハン原作
アレクサンドラ・ダダリオ 平岳大
原題 Lost Girls And Love Hotels
自暴自棄になって日本に来て、一夜限りの関係を続ける
女性がヤクザと知り合い恋愛関係になる。
ダダリオが日本に来て撮ってくれただけでもありがたいが、
全体に駄目な映画だった。
2006年の小説の映画化だそうだが、2006年とはおもえないほど、
日本の描写が古くさい。ヤクザとか今風ではない。
ダダリオの露出に関しても肝心なところが殆ど無くて、
これで自暴自棄になったと言えるのか。
どうでも良いことだけれど平岳大が古い家族写真を出すシーンがあり、
母親がどうみても佐久間良子だった。本物の写真だろうか。 事故物件
「つまんね」の一言に尽きる
怖くないし最後の方能力バトルになってるし
邦画ホラーはもう駄目だな。ふざけてる Tremors Shrieker Island 2020年作品
6.5/10
ドン・マイケル・ポール監督
(「トレマーズ ブラッドライン」(2015), 「トレマーズ コールドヘル」(2018))
マイケル・グロス リチャード・ブレイク ジョン・ヘダー
トレマーズの7作目
今回はお金持ちが島でグラボイドを飼ってハンティングしようとしていたが、
どうにもならなくなってバート・ガンナー(マイケル・グロス)が助けに来る。
息子のトラビスは今回は出演せず。演出は派手で前2作よりも予算が潤沢に
みえると思ったら、長いシリーズの中でも重要な作品だった。
コロナでいろいろおかしくなっている中で必要なのは「トレマーズ」だと
思った。B級アクション映画のわくわく感がここには今も変わらずある。 トレマーズはとっくに映画じゃなくてオリジナルビデオになってたと思うけど
面白いのけ? 硫黄島からの手紙 3/10
あらすじだと、61年ぶりに戦時中の手紙が見つかって、当時の状況を追いかけていく風だったのに
手紙の内容がどんなだったかはほとんど見せてくれない
登場人物はほぼ日本人、日本軍に終点を当てた作品だけど邦画ではなくハリウッド映画
そのため潤沢な予算で派手なシーンが見れる
歴史資料的な映像作品であって、エンタメ作品ではないので面白いものではない Kajillionaire 2020年作品
4/10
ミランダ・ジュライ 監督脚本
エヴァン・レイチェル・ウッド主演。
ケチな犯罪で生活している家族(リチャード・ジェンキンス、デブラ
・ウィンガー、ウッド)が犯罪のパートナーに家族以外の女性
(ジーナ・ロドリゲス)を迎えたことで、家族関係が壊れていく。
ウッドはウェスワールドを終えた後に「Viena and the Fantomes」に出て、
あんまり良い映画ではなかったのだけれど、本作もがっかり。
人付き合いの悪そうな性格表現のためか、ダブダブの服を着ていて、
ウェストワールドの様に全裸で微笑むようなシーンは全く無い。
デブラ・ウィンガーの老けっぷりに驚いた。「夜霧のマンハッタン」
とか好きだったのに。誰か気づかないぐらいの老けっぷり。 Love and Monsters 2020年作品
6.5/10
マイケル・マシューズ監督 ディラン・オブライエン
人類のチョンボにより世界中に汚染物質が降り注ぎ、
生物が変異し、巨大化してしまった世界。
コロニーに人々は隠れ住んでいた。
主人公は少し離れたコロニーにいる彼女に7年ぶりに会いに行く。
ヘタレの主人公が犬を旅の仲間にしたり、サバイバルの先輩
(マイケル・ルーカー(頼もしい))に会ったりして成長していく。
モンスターがなんとなく可愛いくて、あまりハラハラしない
けれど、まったり楽しめる。
ディラン・オブライエンは「メイズ・ランナー」シリーズの様に
B級SF ホラーが似合う。 The Mortuary Collection 2020年作品
6/10
ライアン・スピンデル監督脚本
クランシー・ブラウン ケイトリン・カスター
「テールズ・スロム・ザ・クリプト」や「クリープショー」みたいな
昔からあるホラー・オムニバス。コメディ・ホラータッチで
気楽に楽しめる。
ストーリーテラーは葬儀屋で、クランシー・ブラウンが演じている。
これが素晴らしい。アンガス・スクリムの代わりに「ファンタズム」の
トールマンを演じて欲しい。 Unhinged 2020年作品
6.5/10
デリック・ボルテ監督 カレン・ピストリアス、ラッセル・クロウ
シングル・マザーが動かない前の車にクラクションを鳴らしたら、
乗っていたのが怒れる男ラッセル・クロウだった。
クロウが肥大化していて目が据わっていて恐ろしい。
まあ、クラクション鳴らす運転手にロクなのがいないわけだから、
クロウの気持ちがわからないでもない。
かつて、プライベートでの暴力沙汰で有名だったクロウが演じるという
キャスティングは良かったし、90分というタイトさも好ましかった。 The Craft: Legacy 2020年作品
5.5/10
ゾーイ・リスター=ジョーンズ監督 脚本
ケイリー・スピーニー(パシフィック・リム: アップライジング)
ミシェル・モナハン デビッド・ドゥカブニー
「ザ・クラフト(1996年作品)」の続編。1996年から大分たってしまったが
「ザ・クラフト」 ロビン・タニー、フェアルザ・バルク(インパクト大)、
ネーヴ・キャンベル
の若手女優が良かったし、なによりもサントラが素晴らしくて、
当時CD何度もかけていたが、本作は魔女の女の子でかわいい子は
スピーニーのみというのが残念だしサントラも駄目。
デビッド・ドゥカブニーが老けていて、ウォルター・マッソーかと思った。
ただすっかり忘れられたような90年代の青春ホラーがこうして
よみがえるのは嬉しい。 魔女がいっぱい 2020年作品
6/10
原題 The Witches 2020年12月4日公開予定
ロバート・ゼメキス監督 ロアルド・ダール原作
アン・ハサウェイ オクタビア・スペンサー
両親を亡くした少年と、その祖母が魔女たちと対決する。
アン・ハサウェイの快演が凄い。アン・ハサウェイが
魔女なんだけれど、造形が気持ち悪いし、演技も
児童向けで振り切れている。
エマ・トンプソンの「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」でも
そう感じたのだけれど、児童文学のかぶり物のキャラクターを
大仰に演じる女優たちに役者魂を感じる。
話のオチが結構ハードでダールの作家性に加えて、
それに共感するゼメキスの屈折した感情
(「マーウェン」にも伺えた)を感じる。 The Place Of No Words 2019年作品
マーク・ウェバー監督 脚本 主演
テリーサ・パーマー ボーディ・パーマー
父親が癌で死んでいく中で、幼い息子が父親との冒険を空想しながら
精神的に自立していく。
マーク・ウェバーと妻のテリーサが子供ボーディのために
作ったような作品で、内容に新鮮さは全くない。
初出演のボーディは髪が長くて女の子かと思った。 The Call 2020年作品
3/10
ティモシー・ウッドワード,Jr.監督
リン・シェイ トビン・ベル
子供の失踪の疑惑から若者たちに長年虐められてきた老婆が
自殺する。老婆の夫は若者たち老婆からの電話を受けたら
お金をやるという取引をする。
「インシディアス」のリン・シェイと「SAW」のトビン・ベルという
現代ホラーの名優が出ていてもどうにもならない退屈な作品。
ホラーの演出が全く恐くない。
ジェームズ・ワンがプロデューサーだったら良くなったのかも。 Jungleland 2019年作品
6.5/10
マックス・ウィンクラー監督
ベアナックル・ボクシングの選手(ジャック・オコンネル)とお荷物の兄
(チャーリー・ハナム)。兄がヤクザに借金をして、ヤクザから
高額のファイトを紹介され、試合しに車で向かうのだが、
ヤクザから訳ありっぽい女を同行させるように言われる。
ジャック・オコンネルは「ベルファスト 71」で苦痛を感じさせる
アクションをみせてくれたので期待していたが、
女が出てきた時点で雲行きが怪しくなり、予想通りの展開になってしまった。
しかし少ないながらもアクションシーンはあり、その部分の
見応えはあった。 グリーンランド 2020年作品
6.5/10
リック・ローマン・ウォー監督
ジェラルド・バトラー モリーナ・バッカリン
彗星の破片が地球に次々と衝突し、アメリカは人を選別し、シェルターへ
送ろうとする。ジェラルド・バトラーは建築のエンジニアだったので、
シェルターに行く権利を与えられていたが、妻子と離ればなれになってしまう。
パニックになり暴徒となった人々が、BLM, Antifaを彷彿とさせる。
非常時にバトラーは心強い。
災害前から妻との仲が悪くなっている中で、義理の父親がスコット・グレンだと、
バトラーも会いたくないだろう。
人災のシーン多めで、彗星の落下シーンはあっさりめ。
肝心な多量の彗星の破片の降り注ぐシーンについては残念としかいいようがない。 Echo Boomer 2020年作品
5/10
セイ・サボイ監督 パトリック・シュワルツェネッガー
アレックス・ペティファー マイケル・シャノン
格差社会に職にあぶれ、社会に怒りを
覚えている若者たちが、マイケル・シャノンの元で
豪邸に侵入して破壊と盗みを働く。
孤独な若者が犯罪を通して団結する。
犯罪を正当化する心理はBLM,Antifaと同じ(またか)だろう。
ストーリーも酷く、見せ場がない。
マイケル・シャノンが出ていなければ観ない作品。 April Flowers 2017年作品
5.5/10
クリストファー・テドリック脚本監督
セリーナ・ジェイド キア・デュリア
独身の若い女性が地下鉄で手帳を拾う。
手帳に書かれていた持ち主の考え、孤独感に共感した
女性は持ち主を探すが、その途中で気のあう男性に出会う。
キア・デュリアがちょっと出ていたので観てみたが
全く新鮮さのない話だった。 Dreamland 2020年作品
5/10
マイルズ・ジョリス=ペイラフィット監督
フィン・コール マーゴット・ロビー
1930年代のアメリカ中西部。砂塵が舞う貧しい土地から、
逃げ出したい青年(童貞)が、銀行強盗と殺人の罪で逃亡している
マーゴット・ロビーに出会う。
話が古くさい。マーゴット・ロビーがプロデュースした
自分の主演作品は「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」以外は
観る価値があまりない。
自己愛が溢れるほど映画が駄目になる。
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のような汚れに徹さないと。 The Nest 2020年作品
5/10
ショーン・ダーキン(「マーサ、あるいはマーシー・メイ」)監督脚本
イギリス出身の男性(ジュード・ロウ)が、アメリカで
成功し、アメリカ人と結婚して家庭を作る。
イギリスに帰国して、田舎の大きな住居に移住して
さらなる飛躍をしようとするが、歯車が狂ってくる。
ひたすら不幸が続く映画としてはコーエン兄弟の
「シリアスマン 」が自分は大好きなのだが、
本作は不幸なだけで、あまり笑いに繋がっていかない。
唐突に終わるラストは新鮮ではあったが。 Embattled 2020年作品
6/10
ニック・サルキソフ監督
MMAの世界チャンピオン(スティーヴン・ドーフ)にはDVが理由で
別れた妻との間に二人の息子がいる。
長男(ダレン・マン)は父親の元でMMAの修行をしているが、最終的に
DVの負の連鎖を断ち切るために実戦経験が乏しいにもかかわらず
父親と対戦することになる。
家族と戦うMMA映画というと「ウォーリアー」という大傑作があるが
本作はそれには全く及ばない。DVの克服というドラマ面は良いと
思うのだけれど、肝心の格闘シーンがあまりにしょぼすぎる。
スティーヴン・ドーフは体も作ってきて、クズ親の演技もリアルだけれど、
MMAの選手としての説得力のある動きはできていない。 Fatman 2020年作品
6/10
イアン・ネルムス、エショム・ネルムス監督
現在サンタ(メル・ギブソン)はアメリカ政府から予算をもらって
サンタ業をしている。政府の予算削減もある、
最近モチベーションを失いつつあった。
富豪の息子でクリスマスに屈折した思いを抱くガキが、
殺し屋を雇いサンタを殺そうとする。
メル・ギブソンが演じることでキャスティングは成功しているが、
サントと殺し屋のシーンが後半の極めて短い時間で、
寂しかった。 Let Him Go 2020年作品
7.5/10
トーマス・ベズーチャ監督 脚本
引退した保安官(ケビン・コスナー)とその妻(ダイアン・レイン)。
息子が落馬事故で急死し義理の娘は再婚するが、その相手が
DV男。心配していたところ、義理の娘と孫がDV男と一緒に
いなくなってしまい、探しに行く。
ケビン・コスナーとダイアン・レインの夫婦というのは
「マン・オブ・スティール」のスーパーマンの両親で印象に
残っているが、今回も本当に自然で素晴らしい。
コスナーもレインも西部が本当に似合う。
レインは1984年の「ストリート・オブ・ファイヤー 」からしばらく
目立たなかったけど、2010年の「セクレタリアト 奇跡のサラブレッド」
あたりからいい作品が多くなってきた印象。
またDV男の家族のキャスティングが素晴らしくて、下品なにやにや顔の
ジェフリー・ドノヴァンも良いが、なによりも素晴らしいのは
腐りきった家族をまとめる母親をレスリー・マンヴィルが演じていて
「ファントム・スレッド」の役とのギャップがもの凄い。
またネイティブ・アメリカンの青年が良い味出していた。
今年観た映画の中でもベスト5には最低でも入ると思う。傑作。 Boss Level 2020年作品
6.5/10
ジョー・カーナハン監督
フランク・グリロ ナオミ・ワッツ ミシェル・ヨー メル・ギブソン
元特殊部隊の隊員の男(グリロ)が命を狙われて、死ぬまで何度も
同じ時間を繰り返すSF。
別れた女とその子供を救い、世界場破滅する時間までに、世界を
救わなければいけない。
オープニングのフォントからも感じるが、すぐ死ぬゲームをやっているか
の様な演出。刀を使う殺し屋を倒すために、剣術の達人(ヨー)に
教わるところもとてもゲームっぽい。
メル・ギブソンが悪の親玉。メルが出てくると安心感がある。 Run 2020年作品
4/10
アニーシュ・チャガンティ(「search サーチ」)監督脚本作品
サラ・ポールソン キエラ・アレン
数多くの障害を抱えた娘が母親の献身的なケアもあって
大学に行けるまでに成長するのだが、母親が自分になにか
隠しているのではと娘が疑いの目を向ける。
「search サーチ」の監督だけあって、兎に角テンポは良いの
だけれど、母親のとんでもなく恐ろしいに秘密に対して
サラ・ポールソンは漫画的で、恐怖をあおる感じがしない。
うまくやれば上等なスリラーなったと思うのだが。 Happiest Season 2020年作品
5.5/10
クレア・デュバル監督 脚本
クリステン・スチュワート マッケンジー・デイビス
アリソン・ブリー オーブリー・プラザ
メアリー・スティーンバーゲン
レズカップルの話。デイビスがクリステンをクリスマスに家に招待する。
家族にはカミングアウトもしていない状態でというコメディ。
レズのアイコンであるマッケンジー・デイビスと
カミングアウトしたクリステン・スチュワートとクレア・デュバル。
レズ濃度が高い作品。
IMDB 6.9だが今はLGBT(一昔前は人種差別)を扱えば容易に点数が
高くなっている印象。Amazonの「フランクおじさん」を昨日観たが
こっちはゲイを扱って7.2点。実際はどちらも大したことない。
本作はレズ視点のロマコメを当事者自らが描いた作品だが、
ストレートにはあまり興味が無いというか、ポリコレ好きのための映画。 Stardust 2020年作品
3.5/10
ガブリエル・レンジ監督 脚本
ジョニー・フリン ロン・オーバーマン
ジェナ・マローン アーロン・ポール
デビッド・ボウイ(ジョニー・フリン)のブレイクのきっかけとなった
1971年のアメリカツアーについての話。
準備不足でそもそも公演できずにアメリカ中を右往左往している
シーンが多く今ひとつぱっとしないが、敬愛する異父兄
テリー・バーンズのことが描かれることはいいことだとおもうが、
最終的にジギー・スターダストの誕生が本作で起きたことで
起きたかが推測でしかないので、生きてたらボウイが
納得するかは分からない。
最大の問題はボウイの楽曲が使われていないこと。
ロックスターの伝記映画でさの楽曲が使われなかったら
作品として成立しない。
またデヴィッド・ボウイは2016年に亡くなっているのだけれど、
こうした映画を作るには4年は短すぎる気がして、モヤモヤする。
(IMDBは現在3.5)
ジョニー・フリンがボウイに全く似ていないのも気になる。
(ニック・ロンソンは特殊メイクでアーロン・ポールに演じさせてる。)
これならライヴの「ジギー・スターダスト」のほうが
はるかにドラマチック。
グラム・ロックという括りで作られたフィクションの
「ベルベット・ゴールドマイン」の方が映画としてみていて面白い。 「ザ・スイッチ」 2020年作品
6.5/10
クリストファー・ランドン
(「ハッピー・デス・デイ」「ハッピー・デス・デイ 2U」)監督
原題 Freaky 2021年1月15日公開予定
ホームカミングに現れる殺人鬼(ヴィンス・ボーン)と
地味な女子高生(キャスリン・ニュートン)の魂が入れ替わる
ホラー。スラッシャーとコメディのバランスがランドン監督らしい。
ヴィンス・ボーンはコメディの人でありながら「ブルータル・ジャスティス」
のシリアス演技も素晴らしかったので、本作は両方楽しめてお得。 Blood And Money 2019米(2/10)
「トム・ベレンジャー史上、最高の演技」
って、(^_^;)\(・_・) オイオイ
サザエさん観てる方がマシ。
時間と電気代を返して欲しいです。 Été '85 (Summer of 85) 2020年作品
6.5/10
フランソワ・オゾン監督
フェリックス・ルフェーヴル バンジャマン・ヴォワザン
亡くなった友人の墓の上で踊り逮捕された少年。
二人の出会いと死別、残されたものの再出発が描かれる
エイダン・チェンバースの児童小説「おれの墓で踊れ」の映画化。
ゲイカップルの話でありながら、普遍的な話になっているのは
好印象ではある。
ゲイのフランソワ・オゾンがずっと映画化したかった作品で、
80年代に発表され、そのときに少年だったオゾンとしては
個人的な思い入れが深いのだろう。
ロッド・スチュワートの「セイリング」が心にしみる。
ただ日本で公開されると「マイ・プライベート・アイダホ」の
ような美少年の同性愛という括りで女性が食いつくとみた。 Ammonite 2020年作品
6/10
フランシス・リー監督
ケイト・ウィンスレット シアーシャ・ローナン
19世紀のイギリス。オールドミスで化石ハンター兼考古学者の
メアリー・アニングの元に鬱の療養目的で若い女性シャーロット・
マーチソンがやって来る。
この御時世二人の同性が出てくると行き着く先は予想できる。
メアリー・アニングはイクチオサウルスで有名な人物らしい。
シャーロット・マーチソンとの交流もあったそうだが、そもそも
レズビアンであったという史実はなく、メアリー・アニングが
生涯独身だったというだけ。
乱暴すぎる設定で、これからもストレートがLGBT化されていくのかと
心配になる。
最初暗い感じだった二人が仲良くなるにつれて、明るくなっていく
二人の名女優の演技を楽しめるのと、かなり過激なレズ描写は
観る価値がある。中止半端に史実が出てくるから困る。 Beyond the Black Rainbow 2010年作品
6.5/10
パノス・コスマトス監督
エバ・ボーン マイケル・ロジャース
「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のコスマトス監督の
デビュー作。
1983年。研究施設か宗教施設か謎の施設に監禁されている
サイキック少女が脱出する話。
ものすごいスローテンポでトラッグやったみたいな映像が
ひたすら続く一本で、「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」の
作家性がここでも強烈に表現されていて素晴らしい
(好き嫌いは分かれると思う)。
1983年が監督がレンタルビデオ屋に通いはじめた年で、
そのころのB級ホラーSF 作品のテイストをそのまま現在に
復活させた感じで素晴らしい。 Black Bear 2020年作品
6/10
ローレンス・マイケル・レヴァイン監督脚本
オーブリー・プラザ サラ・ガドン
俳優を辞めて監督になった女性(プラザ)がアイデアに煮詰まって
田舎のコテージを借りる。コテージの主人はアーティスト
を諦めた夫婦(ガドンら)だったが、その夫と女性が惹かれ合う。
そこまでで、一旦話が変わり、場所は同じままで、人物が
別の役割での話が展開する。
話の構造は面白いが、アイデアだけだった。 Honest Thief 2020年作品
5/10
マーク・ウィリアムズ監督
リーアム・ニーソン ケイト・ウォルシュ ジェイ・コートニー
ジェフリー・ドノバン ロバート・パトリック
何の証拠も残さない凄腕の金庫破り(リーアム・ニーソン)が
恋をして、人生を精算するつもりで、全額返して、FBIに
告白することで減刑して貰おうとする。
しかし調書を取りに来たFBIが金を奪って、さらに
同僚のFBI殺しをニーソンに擦り付ける。
周りが総て敵みたいな状況は盛り上がりそうだが、
FBIの一人があっさりとニーソンの言い分を聞いてしまうので
拍子抜け。ばれていないのにわざわざFBIに言ってしまうのも
理解できない。 Life in a Year 2020年作品
4/10
ミトヤ・オコーン監督
ジェイデン・スミス カーラ・デルヴィーニュ
裕福な家でハーバードを目指すエリートの17歳の少年
(ジェイデン)が学校も行っていない紫色の髪の
エキセントリックな少女(デルヴィーニュ)に恋をするが
彼女は癌で余命一年だった。
70年代かと思うぐらい恥ずかしくなるような
恋愛映画。
父親ウィル・スミスのプロデュースによる
親バカ映画。
「ベスト・キッド」「アフター・アース」も酷かったんだから
ジェイデンを売り込むのは辞めにしたらどうか。
デルヴィーニュもいつも同じような役ばかりで
演技に幅がなさ過ぎる。 Let Them All Talk 2020年作品
6/10
HBOmax制作
スティーヴン・ソダーバーグ監督
デボラ・アイゼンバーグ脚本
有名な作家(メリル・ストリープ)が長年疎遠だった友人と
甥(キャンディス・バーゲン、ダイアン・ウィースト、ルーカス
・ヘッジス)らと一緒に大西洋クルーズに出るが、友人は作家の
創作したキャラクターが自分ではないかという不満を長年抱えていた。
脚本家による大枠に出演者が即興で演じる撮影スタイルだったらしいが
豪華俳優陣だけに演技が極めて自然であったが、あまり話が楽しくなかった。 Change in the Air 2018年作品
4/10
ダイアン・ドレイアー監督
レイチェル・ブロスナハン エイダン・クイン
M・エメット・ウォルシュ オリンピア・デュカキス
魅力的だが正体不明の若い女性が引っ越してきて、
近隣住民は何者か気になるが、調べていくうちに
自分たちの抱える悩みが明らかになる。
要はファンタジーで、ブロスナハン演じる謎の女性が
何者かというのはフワフワした存在でモヤモヤする。
ファンタジーにしとけば説明責任がないみたいな。 An Officer And A Spy 2020年作品
6.5/10
ロマン・ポランスキー監督
ジャン・デュジャルダン ルイ・ガレル ヴィンセント・グラス
19世紀末にフランスで起きた冤罪事件ドレフュス事件を基にした小説の映画化
第76回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門銀獅子・審査員大賞受賞
フランス軍のユダヤ人大尉がスパイの罪を着せられて、島流しになる。
新任のジョルジュ・ピカール大佐が真犯人を突き止めるが、真実の追究を
阻まれる。
事なかれ主義というのはどこの国にもあると感じた。
そのなかで純粋に職務を遂行する人は素晴らしい。 Druk (Another Round) 2020年作品
7/10
トマス・ビンターベア(傑作「偽りなき者」)監督
マッツ・ミケルセン
トマス・ボー・ラーセン
マグヌス・ミラン
ラース・ランセ
中年になり家庭でも職場でも存在感のない高校教師4人。
ヘミングウェイやチャーチルに倣い、血中のアルコール
濃度を維持して仕事や家庭を円滑にしようとする。
アルコールに関する映画としてはとても斬新だと思った。
ラストのミケルセンの躍動感が凄い。格好良い。 「スカイライン 逆襲」2020年作品
5/10
原題 Skylines 2020年作品 2021年2月26日公開予定
リアム・オドネル監督 リンゼイ・モーガン主演
スカイライン3作目
2作目のエイリアンと人間のハイブリッドのローズが15年で
大人になっていて、彼女がエイリアンの本拠地に行くという話。
B級だけれど好きでやっている感じだしやることやっているので
嫌いになれない
ヤヤン・ルヒアンは今回も出ている。 Falling 2020年作品
5/10
ヴィゴ・モーテンセン監督 脚本
ヴィゴ・モーテンセン ランス・ヘンリクセン ローラ・リニー
テリー・チェン デヴィッド・クローネンバーグ
粗暴な昔気質の老いた父親(ヘンリクセン)がゲイの
息子(モーテンセン)の家にやっかいになる。
LGBTもここまで来たかと思った。マッチョのモーテンセンまで、
ゲイを演じるとは。
ただ父親がゲイ嫌いで悪態ばかりついて、共和党支持とか、
ステレオタイプすぎる
老いさらばえていく保守と元気なLGBTのこれからみたいなのは
あからさま。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」、「イースタン・プロミス」の
つながりでクローネンバークが医者役ででいて、直腸診を
ヘンリクセンにするシーンだけは素晴らしかった。 ノマドランド 2020年作品
5/10
原題 Nomadland 2021年3月26日公開
クロエ・ジャオ(「ザ・ライダー」)監督
フランシス・マクドーマンド
デヴィッド・ストラザーン
リンダ・メイ
町の産業がなくなり、バンで旅する遊牧民になった女性の話。
どことなくヒッピー的なものを感じてしまう。
つまり何十年もたって失敗した生き方に回帰しようとしているという
意識高い人や左翼的な人には受けの良い話にみえるが、
主人公は単に亡くなった夫の記憶にすがりたかったというもので、
さみしい話。 Promising Young Woman 2020年作品
6.5/10
エメラルド・フェンネル監督脚本
キャリー・マリガン ボー・バーンハム アリソン・ブリー
クランシー・ブラウン
将来有望な医大生だったが、友人がレイプ後に自殺してしまい、
自分もドロップアウト。男たちに復讐する女性の話。
変形の「発情アニマル」なわけだけれど、あまり暴力に
訴えるわけではないので理知的ではあるが、全くスッキリしない。
酔ったフリをして男が連れ込んでから復讐するのだけれど
キャリー・マリガンを連れ込みたい気にならない。 Elizabeth Is Missing 2019年作品
6.5/10
アシュリング・ウォルシュ監督
(「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」)
グレンダ・ジャクソン(本作が27年ぶりの復帰作品)
マギー・スティード
アルツハイマーの老人が、友人の失踪を解決しようとするが、
大昔に失踪した姉がフラッシュパックする。
主人公の頭が信用できない作品は良作が多いと感じる
(「手紙は憶えている」「メメント」「シャッター アイランド」など)
本作に関しては、大昔のことをボケた今何故解決できるのか、
頭がしっかりしているときに、とっくに解決してそうでリアリティが
ないと思った。 Any Given Sunday
"And either we heal now, as a team or we will die as individuals,
(一つのチームとして今再起するのか、それとも個の集まりとして死ぬのか、
これがどうして↓になるの???
「無駄に生きるな 熱く死ぬんだ」
ジャップはなんでウンコみたいな捏造するの?
その捏造したウンコでなんで感動しちゃうの?
ネトウヨ並に低能なの? Synchronic 2019年作品
6.5/10
ジャステイン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド監督(アルカディア)
アンソニー・マッキー ジェイミー・ドーマン
「アルカディア」の監督なので変わったものを期待して視聴。
松果体腫瘍で予後不良の救急隊員が、巷ではやっているドラッグを
試す。ドラッグはタイムトリップする作用があり、薬物中毒の
同僚の娘が失踪したのもされが原因ではないかと考える。
ドラッグによるタイムトリップの法則をみつけて、
失踪した娘を救出するというもので、「アルカディア」同様に
ユニークではあるので、観る価値はあると思う。 Run Hide Fight 2020年作品
6.5/10
カイル・ランキン監督脚本
イザベル・メイ トーマス・ジェーン ラダ・ミッチェル
高校生のグループがスクール・シューティングのライブ配信を始めて、
高校がパニックに。そこに17歳の少女(イザベル・メイ)がサバイバル
・スキルを駆使して対抗する。
犯人グループがスクールカーストの最下層の白人で有色人種無しという
ところにポリコレを感じる一本。
「ミスト」で子供を救えなかったトーマス・ジェーンが今回、
娘を救えるかが注目される。
テンポが良くてネット配信という今日性も良かったが、
IMDB 7.7というほどではない。 News of the World 2020年作品
6.5/10
ポール・グリーングラス監督脚本
ヘレナ・ゼンデル トム・ハンクス
南北戦争後のボロボロのテキサスで新聞を読んで聴かせる仕事を
している元南軍兵(トム・ハンクス)がインディアンにさらわれて、
育てられていたこと子供をのこされた家族のところに連れて行く話。
ポロポロのテキサスというのが今のアメリカという感じで、
そこに民主支持のトム・ハンクスというのがタイムリー。
エプスタインの顧客リストに名前があったとされるトム・ハンクスが
少女と二人きりというのがハラハラさせられる。
作品自体は凄く普通でIMDB 7.0もないだろう。 Locked Down 2021年作品
3/10
HBO MAXの作品
ダグ・リーマン監督 スティーヴン・ナイト脚本
アン・ハサウェイ キウェテル・イジョフォー
新型コロナでロックダウンしたロンドンで倦怠期の
カップルがゴタゴタに紛れてハロッズからダイヤを盗み出そうとする。
ロックダウンをなんとか映画製作に昇華しようとした一本だが、
アイデアを十分練って作品化したという感じはなくて、
雑すぎる。作品に熱がない。 Resolution 2012年作品
6.5/10
ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド監督
ピーター・シレラ ビニーカラン ザーン・マクラーノン
ビル・オバースト,Jr.
「シンクロニック」 「アルカディア」のジャスティン・ベンソン&
アーロン・ムーアヘッド監督の長編初監督作。
薬でハイになっている友人の動画と位置情報がメールで送られてきたので
友人がインディアン居住地に間借りしているキャビンに主人公が出向く。
薬抜きをしてあげようとするのだけれど、友人はメールを送っていないし、
家には儀式をしているような古いフィルムやスライドがあったりと、
何かがおかしいのに気づく。
兎に角、全編不穏な雰囲気でいい感じ。
唐突なラストが少しがっかりではあるが、異常な世界観というのは
最初から監督の持ち味だった。今も全くぶれていない。 セイント・モード 2019年作品
7.5/10
原題 Saint Maud
ローズ・グラス監督 モーフィッド・クラーク ジェニファー・イーリー
敬虔なカソリック信者で看護師(クラーク) が元ダンサーで不信心な末期癌患者
(イーリー)のケアをする。看護師の目標は彼女の魂を救うことだった。
この映画が女性監督によってつくられたというのは良かった。
これは本人が良かれと思ってやっていることがどういう結果を生むかという
話。リベラルの活動家とこの主人公のやっていることに全く同じ。
善意が暴力を生むという、ためになる映画だった。おすすめ。 セイント・モード 2019年作品
2/10
高評価だったので観てみましたが
キティー看護師が、やっちゃっただけの
物語としか受け止められませんでした。
もっと修行を積みます。 The Little Things 2021年作品
7/10
ジョン・リー・ハンコック
(「しあわせの隠れ場所」「ウォルト・ディズニーの約束」
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」「ザ・テキサス・レンジャーズ」)
監督脚本
かつて殺人事件の捜査にのめり込みすぎて壊れてしまった元刑事
(デンゼル・ワシントン)がエリート刑事(ラミ・マレク)と組んで
女性を狙う連続殺人鬼を捜査すると、容疑者に怪しい男
(ジャレッド・レト)があがってきた。
見終わった後のモヤモヤが溜まらない。
3人のアカデミー賞俳優がそれぞれ個性を発揮しているが、
ジャレッド・レトの気持ち悪さが素晴らしかった。 「モンスターハンター」 2020年作品
5/10
原題 Monster Hunter 2021年3月26日公開予定
ポール・W・S・アンダーソン監督脚本
ミラ・ジョボビッチ トニー・ジャー ロン・パールマン
カプコンのゲームの映画化で、自分はゲームをやっていないが、
ポール・W・S・アンダーソンとその妻ジョボビッチによる
「バイオハザード」同様に、ジョボビッチのための映画になっていて、
トニー・ジャー ロン・パールマンで雰囲気を作っても、
ジョボビッチが出てくると、途端にジョボビッチ映画になる。
またテンセント・ピクチャーズが制作に絡んでいて、中国がらみの
映画らしく、大味。 Judas and the Black Messiah 2021年作品
6.5/10
シャカ・キング監督 ダニエル・カルーヤ ラキース・スタンフィールド
ジェシー・プレモンス
FBI(プレモンス)に脅されて、ケチな犯罪者(スタンフィールド)が
ブラック・パンサーに潜り込みFBIの内通者になる。内通者は
ブラックパンサーのイリノイ州支部長、フレッド・ハンプトン
(カルーヤ)の身辺警護をするまでになる。
ハンプトンが社会で支持を集めていく中でFBIは脅威を感じていく。
ブラック・パンサーことは自分はマルコムX止まりなので、こうした話は
勉強にはなるが、それ以上ではない。
ジェシー・プレモンスが好きなので観てみた。 パーム・スプリングス 2020年作品
6.5/10
原題 Palm Springs 2021年4月9日公開予定
マックス・バーバコウ監督
アンディ・サムバーグ クリスティン・ミリオティ
ピーター・ギャラガー
J・K・シモンズ
タイムループもの。タイムループもののコメディは
「恋はデジャ・ブ」にどう向き合うかだと思う。
最近観た「明日への地図を探して」は劇中に「恋はデジャ・ブ」の言及を
敢えてしていながら、「恋はデジャ・ブ」を越えようと試み、成功していた。
本作も「明日への地図を探して」同様にタイムループを実感する人物を
複数設定し、「恋はデジャ・ブ」を越えようとした。
自分としては「パーム・スプリングス」よりも
「明日への地図を探して」の方がタイムループ映画として先を行っていた。 Supernova 2020年作品
6.5/10
ハリー・マックイーン監督
コリン・ファース スタンリー・トゥッチ
長年連れ添ったゲイカップル、トゥッチが認知症を患っており、
いよいよまともな生活が送れなくなりつつなる。
「シングルマン」のファース、「プラダを着た悪魔」トゥッチともに
ゲイ演技もお手の物で、長い付き合いのカップルという
(実際に友人とのこともあって)説得力がある。
見せ場はあるのだけれど、あっさりした作品だった。 The Mauritanian 2021年作品
7/10
ケビン・マクドナルド(「ラストキング・オブ・スコットランド 」)監督
タハール・ラヒム ジョディ・フォスター(ゴールデン・グローブ賞 助演女優)
シャイリーン・ウッドリー ベネディクト・カンバーバッチ
アル=カーイダのリクルーターと見做され、最終的
にグァンタナモ収容所に入れられてしまったモハメドゥ・ウルド スラヒ
(Mohamedou Ould Salahi)(ラヒム)の話。
いろいろ合わせて14年間自由を奪われていた。
ちゃんと向き合うべきアメリカの不始末。
人権派の弁護士にジョディ・フォスターとシャイリーン・ウッドリー。
テロリストでもあくまで憲法の権利として、弁護するというプロの
態度だったフォスターが彼の供述書からおおきく態度を変えていく
ところは久々にフォスターの熱演を観ることが出来て良かった。
軍側の弁護士がベネディクト・カンバーバッチとキャスティングも素晴らしい。
また本人の映像もラストに出てくるが人間の大きさを感じずにはいられない。
またラムズフェルドが悪いのは当然だが、オバマ政権になっても政権末期まで
モハメドゥが拘束されたままだったのは意外だった。 ジョーカー 2019年作品
4/10
一人の人間が虐待を受けて社会に狂気を振りまく過程を描いた作品
最後になんちゃってで終わらせるのがハリウッド映画らしい トムとジェリー 2021年作品
5.0
原題 Tom and Jerry 2021年3月19日公開予定
ティム・ストーリー(「ファンタスティック・フォー 」「シャフト」)監督
クロエ・グレース・モレッツ マイケル・ペーニャ ケン・チョン
トムとジェリーの映画化。
「ロジャー・ラビット」とか「クール・ワールド」の様に実写とアニメを
融合させる形の作品になっていて、人間側のキャストに
マイケル・ペーニャやケン・チョンといった面白そうな俳優を
起用してはいるのだけれど、トムとジェリーの面白さは無声映画
っぽさだと思うので、人間側の声や演技が邪魔になる。
「アーティスト」みたいなのが良かったのでは。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています