>>189
一見、明快に分析しているようだが実は何も分析していない。

「労働賃金が周辺諸国より圧倒的に高」く物価が高いから、これが中国並みに
収斂するまでデフレスパイラルと国民所得に縮小が続く、ということは
新古典派モデルでは起こらんのだよ。
なぜかわかるかな?

新古典派モデルでは為替レートが各国の物価が実質的に等しくなるように調整されるからだ。
つまり日本の賃金や物価が高ければ、諸国間で等しくなるように為替が円安になることが想定される。
それが新古典派の世界だ。

だから「新古典派だの複雑系だの以前の単純な問題」どころではなく、まじめに考えると、
なぜ為替が円安にならんのか、など解くべき問題はいっぱいあるわけ。

経済の相互依存関係を無視すると、経験則で189のような短絡した議論ができるが、
実際には何が本当の原因かということは、日常感覚ではわからんところが
経済現象のむつかしいところだ。