■「本命」は誰か

――それでは、そろそろお2人に本命候補を挙げていただきましょう。

祝迫氏 「計量経済学という分野にプラスして年齢なども考えると、先のハウスマン検定で
有名なハウスマン教授が本命。できたらスタンフォード大学の雨宮健名誉教授も一緒に受賞
してほしいというのが希望ですね。あとはエール大学のピーター・フィリップス教授を挙げ
てもいいでしょう」

安田氏 「私もやっぱり計量経済学で、ハウスマン教授、あるいはシカゴ大学のラルス
・ハンセン教授の2人が本命です。あとは金融も可能性があるのではないかと信じていて、
銀行の取り付け騒ぎを説明したシカゴ大学のダグラス・ダイアモンド教授も推しています。
今まさにユーロで起きていることと非常に似ているので、可能性としてはあるだろうなと」

「コーポレートファイナンス(企業金融)の分野で大きな影響力を持つハーバード大学の
マイケル・ジェンセン教授や、実験経済学の重鎮で市場の失敗を補正する仕組みをつくろう
としている同じハーバードのアルビン・ロス教授も授賞理由をつけやすそう」