マルクス経済学は、経済学や技術が進歩して、かつ、ブルジョワジーだけでなく
人口の大多数を占めるプロレタリアートが需要サイドのみならず供給サイドの
意思決定に全面的に参加できるようになれば、マクロ経済のコントロールが
資本主義経済よりもずっとうまくいくと見なしたところがある。

それはそれで一面の真実かもしれないが、実際の経済は複雑系であって、
それでもまだ不確実な要素を残していて、カオス的であることによってその
僅かな誤差が結果に大きく響くことがある。だから予測不可能性が常につきまとう。

リフレ派の誤謬は、計画経済の誤謬と同じところにある。