【古典派】デイビッド・リカード【経済学】
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リカードこそ、古典派経済学を理論的に完成させた本物の天才だと思う 現代でも自由貿易の理論的支柱になっている「比較優位(比較生産費)説」みたいなもんを あんな単純なモデルで淡々と構築してしまうとか天才としか言いようがない 地主、資本家、労働者に対する地代、利潤、賃金の分配の法則も首尾一貫した理論で 見事に説明してみせた。 議員としても穀物法や金本位制に反対し、知友のマルサスとの論争も面白いと思う そんなリカードを語っていこう。 確かにほぼ数式とか無しで、あそこまで首尾一貫した理論を示されたら 中々論破しにくいと思うわ Alternative Theories of Distribution (Adobe PDF) Nicholas Kaldor http://piketty.pse.ens.fr/files/Kaldor1955.pdf 邦訳は『経済成長と分配理論』カルドア所収。リカード経済学の図解あり https://i.gyazo.com/29cd9ee88d6cabb4cdd8632eacc2995c.png 以下の根井雅弘『入門 経済学の歴史』ちくま新書70頁「リカード理論を図式化する」を参照 図1 Y P|。 。 穀 | 。 。 C|_______。__。D 物 | 地代 | 。Ap B|__________。A | 利潤 | 。 W|__________|K 。Mp | 賃金 | 0|__________|M____ 労働 X 図1では、縦軸に穀物(Corn)の産出量が、横軸に労働投入量(Labour)が測られていますが、リカードは 「土地」の収穫逓減を仮定しているので、「限界生産物」Mp(正確には、十九世紀後半の「限界革命」のあとに 登場する概念ですが、ここでは、労働投入量一単位の増加によってもたらされる穀物産出量の増加分と考えて下さい) が右下がりに描かれています。限界生産物が逓減していくので、「平均生産物」Ap(穀物の産出量を労働投入量で 割ったもの)も逓減していくことは言うまでもありません。 いま、労働投入量がOMであれば、穀物の産出量はOCDMとなりますが、この場合、RENT(地代総額)は BADCの部分となります。なぜなら、労働投入量がOMであれば、限界地での限界生産物はMAであり、 それと平均生産物MDとの差額が地代となるので、全体では、BADCの部分が地代総額となるからです。 そして、賃金率がOWで一定ならば、WAGES(賃金総額)はOMKWとなるので、PROFITS(利潤総額)は 残りのWKABとなるでしょう。 容易に予想がつくように、耕作がさらに劣等な土地へと進んでいくと、地代総額の増大によって、利潤総額と 賃金総額にあてられる部分が減少していきますが、賃金総額は一定の賃金率に労働投入量をかけた大きさなので、 最終的には、利潤総額がゼロとなるような状態が訪れるでしょう。これが、古典派の「定常状態」であることは、 もはや繰り返す必要はないでしょう。 数理化にせよ図式化にせよ、何らかのモデル化をおこなう場合は、どこかには単純化の仮定を置かなければ なりませんが、カルドアが考案した図は、リカード経済学を視党的にわかりやすく説明することに成功している と思います。 http://blog.izumishobo.co.jp/sakai/2011/04/post_1150.html … 当時のイギリスは、イングランド銀行が金本位制停止によって紙幣を増発したのが原因で、インフレーションを 招いていました。これに対してリカードは『地金の価格高騰について』という論文を1810年に発表して、金本位制へ の復帰を主張、経済学者として有名になりました。さらに、穀物の輸出入に制限を加えて地主や農民を保護しようと した法律「穀物条例」が1815年に成立すると、これを支持するマルサスと真っ向から対立して条例廃止を主張する 論文を著わし、2年後には主著となる『経済学および課税の原理』を刊行、自由貿易による利潤蓄積の増大が国富を 増進させること、資本主義社会においては富はどのように分配するべきかといった分配法則や、地代どうするべきか など、独自の学説を明らかにしています。 リカードの中立命題 「金額はいくらでもいいのだが、かりに二万ポンドを所有している人に年額五〇ポンドを永久に 支払いつづけることと、一〇〇〇ポンドの租税を一度に支払うの とは負担としては同額だと信じ させるのは難しいであろう。彼は、年額五〇ポンドが子孫によって支払われるのであり彼が支払う のではないであろう、という漠 然とした考えをもつのである。 しかし、もし彼がその財産を息子に残し、しかもその財産とともに永久的な租税をも残すとすれば、 彼がこの租税負担付きの二万ポンドを息子に残すことと、租税負担なしの一万九〇〇〇ポンドを残す ことにどんな違いがあるというのであろう?」 (磯村隆文訳「公債制度論」『リカードウ全集W 後期論文集』雄松堂出版,227-228ページ.) 「バローは経済学における初の偉大な定式理論家デヴィッド・リカードの成果をベースにした。」 (『ゾンビ経済学』127頁) バロー中立命題(Barro 1974) 第2期消費 第2期消費 |\ \ |\ \ | \ \ | \ \ | \ \ | \ \ Y2___o→\ Y2___o \ | |\ \ | |\↓\ | | \ \ | | \ \ | | \ \ | | \ \ |___|___\_\___ |___|___\_\____ Y1 第1期所得 Y1 第1期所得 (1)若者期に国債を (2)若者は、将来の (3)予算線は、 発行し所得を増やす → 増税を見越して → 元に戻る (政府支出増) 消費を減らし、 貯蓄を増やす [予算線不変=三角形不変]←[財政政策は無効] 菅原晃『図解 使えるマクロ経済学』2014年,中経出版より https://lh3.googleusercontent.com/-94Jz54yhNIM/VVlu1OtmHrI/AAAAAAAAukU/wsWq4AJMfkg/s640/blogger-image-591565437.jpg 比較優位: TPPの背景には以下のようなリカードの思想がある。マルサスーリカードの穀物論争も関係する。 以下『経済学及び課税の諸原理』 by デイヴィッド リカード, 吉田 秀夫 7:47より 《勤労を刺戟し、器用さに報酬を与え、かつ自然の与える力を最も有効に使用することによって、 それは最も有効にかつ最も経済的に労働を分配し、他方、生産物総量を増加することによって、 それは一般的便益を公布し、そして利益と交通という一つの共通の紐帯によって、文明世界を 通じて諸国民の普遍的社会を結成する。葡萄酒はフランス及びポルトガルにおいて 造らるべく、穀物はアメリカ及びポウランドにおいて栽培さるべく、かつ金物その他の 財貨は英国において製造せらるべきである、ということを決定する所のものは、この原理である。》 比較優位=三角形の傾き: ア国 イ国 A財 A財(生産、消費量) | |\b | | \ | | \ | | \ | ̄−_ | \ |  ̄−_ | \ |  ̄−_ a | \ |_________ ̄−__ |_______\_____ 0 B財 0 B財(生産、消費量) このような,三角形の違いがあれば,貿易による利益が発生することは,皆さんはすでに お分かりだと思います。ア国はB財に比較優位があり,イ国は,A財に比較優位があります。 貿易によって,a点と,b点を結べば,両国の三角形は大きくなります。 https://i.imgur.com/UwTJ4DS.gif 比較優位とか比較生産費とか、よく考えたものだな。 実際にあるものじゃなくて架空のものを思いつくなんて難易度高いよな >>1 リカードこそ、古典派経済学を理論的に完成させた本物の天才だ というのはいいが、いまだに2国2財モデルで比較優位を考えようというのは古過ぎ。 リカード貿易理論は、J.S.ミルによって歪められ、それが新古典派理論の源流とな った。古典派価値論の延長上にある貿易理論は、横スレの 【現代古典派経済学】塩沢由典【複雑系経済学】 を見ろ。 塩沢の新国際価値論は、多数国多数財で投入財貿易と技術選択が入っている。 家計の消費選択みたいに、マクロの意味での技術が主体的に選択できんの? リカードの比較優位での貿易とか理解しがたいよな。 一般均衡理論だからごちゃごちゃしてるけど、あれやってどういう直感が得られるかと 考えると、意味ねーなと思えるよね きちんと勉強してみな。 (1) 塩沢由典(2014)『リカード貿易問題の最終解決』岩波書店。とくに第3章、第5章。 (2) Shiozawa, Y. (2017) The new theory of international values: An overview. In Shiozawa, Oka, and Tabuchi (Eds.) A New Construction of Ricardian Theory of International Values, Springer pp.3-73. (3) Shiozawa, Y. and T. Fujimoto (2018) The nature of international competition among firms. In Fujimoto and Ikuine (Eds.) Industrial Competitiveness and Design Evolution. Springer pp.43-96. (1)(2)は、よほどでないと読みこなせない。(3)は、厳密な証明はないが、経営学者向けに 書かれているので、入門には向いている。(1)(2)にはない新しい定式も提案されている。 >>11 なんで「歪められ」なんて書き方するの?今の貿易論を否定するなよ 童貞みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 消えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ >>15 なんで「歪められ」なんて書き方するの? その理由は、 Shiozawa (2017) An origin of neoclassical revolution: Mill's "reversion" and its consequences. In Shiozawa, Oka, and Tabuchi (Eds.) A New Construction of Ricardian Theory of International Values, Springer pp.191-243. にちゃんと書かれている。しかし、どうせ読みもしないし、読めもしないだろう。 別の角度から考察したもっとやさしい解説があるから、読んでみたら。 田淵太一(2006)『貿易・貨幣・権力』法政大学出版、特に 第4章「ミル父子によるリカード貿易論の変型プロセス」 ここで田淵が取り上げているのは、 行澤健三(1974)「リカード『比較生産費説』の原型理解変型理解」『商学論纂』 (中央大学)第15巻第6号 という論文の主張たが、これは20世紀になって、Ruffin (2002)が示唆し、 Maneschi (2004) が本格的な解説論文を書いて英語圏でも有名になった。 簡単に言って、英語圏のリカード貿易論に関する解釈は四半世紀も遅れて いたことになる。 こうした事情は、 Senga, Fujimoto, and Tabuchi (eds.) Ricardo and International Trade. Routledge,] に大体出ている。一つだけ読むなら、Gilbert Faccarello の論文(第6章)だ。 リカード貿易諭に関心をもつ人なら2010年以降は大概は知っている新しい解釈 だが、行澤のいう「原型理解」、Maneschi のいう"true meaning "が『原理』第7章 でリカードが考えていたことだとしたら、「4つの魔法の数字」(これ自体はSamueslon の命名)についてに20世紀中の理解は「歪んだ」ものと言わざるをえない。 ☆いまでも行澤のいう「変型理解」を教室で披露して得意になっている不勉強な 国際経済学者が多いから、そういう人にだまされないように。教わったから正しい なんて思い込んでいたらダメよ。 Paul A. Samuelson大先生の名前を間違えていた。許せ。 最低賃金の研究などをしたデヴィッド・カードという人が1995年クラーク賞をとっている 比較優位は現実には成り立たないと.リカ-ド本人が言ってたって本当? 本当なら何が理由でそうなるの? また、経済思想史しかやっていない塩沢一派が 無駄なスレッドを立てたのかww 現在を扱うことはないんだね。 東大慶応 京大早稲田一橋 リカード理解するならこれぐらい。 ▲日本銀行入行者(2000年〜2009年) ※一橋大学は2004年入行者のデータ無し ・東京大学 156名 ・慶應義塾大学 119名 _____________________________________100名 ・早稲田大学 59名 ・一橋大学 26名 ・京都大学 24名 ・東京工業大学 19名 ・学習院大学 16名 ・名古屋大学 15名 ・上智大学 13名 ・東京理科大学 11名 ・広島大学 11名 ・立命館大学 10名 ・関西学院大学 10名 ・青山学院大学 10名 ・神戸大学10名 _____________________________________10名 ・九州大学 9名 ・大阪大学 9名 ・横浜国立大学 8名 ・南山大学 8名 _____________________________________ ○女子大枠 ・津田塾大学 26名 ・東京女子大学 23名 ・日本女子大学 17名 ・お茶の水女子大学 4名 学閥の強い大学トップ10 PRESIDENT 2017年2月13日号 01位 慶應義塾大学 02位 東京大学 03位 京都大学 04位 一橋大学 05位 早稲田大学 06位 東京工業大学 07位 大阪大学 08位 東京理科大学 09位 同志社大学 10位 明治大学、中央大学 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる