>>422
佐々木・富士両氏のその著作は持っていないので比較は出来ませんが、私は下記の本で情報構造(旧情報→新情報。文末焦点)の考えを知り、目ウロコでした。

◆『インタラクティブ英語構文』永岡伸和(研究社出版)
※情報構造(=旧情報→新情報。文末焦点。≠パラリー)や時制・助動詞を重視し、話し手・書き手の気持ちの違いを注目した多角的構文解説本。但し絶版。なお同じく研究社出版より出された『英文法がわからない』『英文法がつうじない』は著者名が「中川信雄」と言葉遊びに?変えられているが同一人物らしく内容も共通点が多い。

(その他)
◆『実は知らない英文法の真相』佐藤ヒロシ(プレイス):被らないところももちろんあるが絶版の上記『インタラクティブ〜』の代替本といってもよい。

『「英語のしくみ」を5日間で完全マスターする本』佐藤誠司他(PHP文庫):タイトルは軽いが、内容は目ウロコの連続。(ふた昔前の文法本学習者にとっては)

『謎解きの英文法 省略と倒置』(くろしお出版):There is 構文に定冠詞theのつく名詞が続く場合の解説が詳しい。

『リンケージ英語構文』(旺文社):入門・やり直し用として。

『英文解体新書』(研究社):構文読解に情報構造観点を加味したまさに「解釈教室」の補完・発展本。


なお、比較的新しい総合英語本には本件の情報構造(旧情報→新情報。文末焦点)について触れることが一般的になりつつあります。

『Forest』見開き4p.
『Atlas』1p.

とは言えこの程度の分量ということは逆に基本(旧情報→新情報。文末焦点)を抑えれば不必要に恐れるに足らず。

真相やエバーグリーンの該当箇所を理解したら(未知の単語を辞書で確認したごとく)旧来の英文解釈教室等の参考書の英文に各自が補ってその情報構造の観点からも英文を理解するようにすればよいだけなのかなとも思います。
英標、中原道喜先生著作、思考訓練等にも然り。