黄金のアデーレ観てきたんで感想

まず疑問な点
返還後オーストリア政府がいくらでも払うから国内にのこしてくれ、
ってのをマリア・アルトマンが断ってたんだが
当時の報道ではマリア・アルトマンが法外な金額を吹っかけたので
オーストリア政府は支払えなかった、ということだった
調べ直してみたが、そこら辺の資料は見つけられなかった

いずれにしてもマリア・アルトマンが返還後すぐにオークションに掛けて
莫大な報酬を得たのは事実で、そこも最後にサラッと流しただけ
家族の想い出を取り戻す?何言ってんだよ、金目当てだろ、と今でも思っている

それに映画だからどこまで脚色されているのかわからないが
一介の市民がホルバインの油彩画やストラディヴァリのチェロなんか持ってるか?
どっちも数億円するんだが・・・特にストラディヴァリのチェロを素人が趣味で弾いてどうするんだよ
プロ、しかも限られた人物のみが演奏を許されるんだよ、ストラディヴァリという楽器は!
そんな金満だからユダヤ人は嫌われて当然だろ、と思った

ついでに言及すると、あの大作曲家シェーンベルクの孫ともあろう人物が
偉大な祖父の音楽にはさして興味もなさそうでゲスい銭ゲバ弁護士だったのは愕然とした
尤も、シェーンベルクの12音技法はクラシックでも玄人好みであり、ほぼ全ての人は
聴いても何これ??って思うだろうけど(映画では初期の作品「浄夜」を使用)

まあそれでも「映画」としては大変よくできており、感心した
クリムトが好きならオススメ