歴代中国王朝では漢族以外の民族が政権を支配しても、
支配者が被支配民族である漢族に同化して漢字・漢文を公式文書に使った。
元のフビライ・ハンが日本に送りつけてきた国書が漢文で書かれていたのはよく御存じね?
ラストエンペラー愛新覚羅溥儀も名前からして非漢族であることは明らかだけれども
(満州族)漢文を使ってた。
21世紀まで漢字が生き残り続けていたのは支配者側をも包摂する求心力を持っていたからと言える。
政権を支配したからと言って漢字から逃れられるとは限らないように、
漢字を捨てたところで政治的に独立できるとは限らない。

あと漢字を捨てたところでひらがなで書かれているのが漢語ならば実態として漢字文明から脱出したことになっていない。
逆にいえばいくら口合爾濱(ハルビン)とか斎斎口合爾(チチハル)とか書いてあっても、
漢語じゃないことは四つも漢字が並んでいるのを見ただけで明らかだろう。
こんなのは漢字文明とは無関係だ。

漢字を捨てるなら漢語を捨てることになるがそれは日本と言う国日本人と言う民族を消滅させて1から再建することに等しい。
そもそも国名や自分が住んでる場所の地名や自分の名前も漢語なんですが?
漢語が使えなければ私はどこの国のどの場所に住んでいる何と言う人間だと名乗ればいいの?