言語学では、格助詞は clitic と言われることが最近では多いのではないでしょうか。
日本語では「接語」などと訳されることが多いようです。接辞(affix)と語(後置詞)の中間といった単位です。

音形(とアクセント)が一定、あるいは規則的に変化するという点では、接辞よりも独立度が高く、
つねに他の自立語と一緒でないと発話できないという点では、語よりも独立度が低い。
そのような単位を接辞や語と分けて、「接語」と呼んでいます。
日本語の格助詞や副助詞は、この接語に近いのではないでしょうか。

ただし、日本語の格助詞、副助詞および「助動詞」などと呼ばれるものは、
文法理論や文法学説によって接辞と分類されたり、語(後置詞)と分類されたりします。
定説はない、というのが現状です。