>>152
トルコ語に代表されるアルタイ語っぽい言語にはいわゆる「母音調和」があるので、
日本語でいう「…ですか」の「か」の母音部分が五段活用みたいに変化しますね。

でもこれは、分かち書きが綴り上の便宜や慣習であるように発音上の便宜・慣習であって、
母音調和もまた、狭義の文法(統辞構造)とは独立と見なせるのでしょうかね。
分かち書きが綴り法であるのと同様に、母音調和は発音法と見なせますから。
これによって意味論に変化が起こるわけじゃありませんし。

たとえばスワヒリ語の場合、人称から時制からすべて接辞を動詞にくっつけて表現し、
母音調和はありませんから、接辞を日本語の助詞のように接語とも見なせるような気もします。
ただし名詞のクラスという概念があるので、その意味では接辞かもしれませんね。

エスペラント(語)の場合は、例えば動詞につく-i / -as / -is / -os / -usが単語によって
変化することはないので、このかぎりでは接語と見なせるようにも思えます。
しかしそれらが接続する動詞は語幹ということになっているので、
それを語幹と見なすか独立した語と見なすかによって意見が分かれてくると思います。