大学に入って第二外国語を選択する段になって何が良かろうと思い、
仏語、独語、西語、ロシア語、中国語の新聞記事にざっと目を通して見て、
中国語を全く学んだことがなかったのに漢字からおおよそ意味が取れて感動したことを覚えている。
もっともその時は繁体字版を読んだので簡体字板だったらほとんど意味がわからなかっただろうが。
結局ドイツ語を選んだけれども、
「自分の母語を読む感覚で読める外国語」(を操る人)には感情移入しやすいのだろうと感じた。
これはヨーロッパ言語でもあてはまることで、
英米人はフランス語やドイツ語を耳で聞いてわからなくても、
書面で見ればおおよそ理解できるはずんだよね。

しかしよくよく考えたらもとは中国で生まれた言葉を借用しているんだから、
共通なのは当たり前なんだよね。
日系人コミュニティで育った日系人が来日して、
家庭で聞いてきた日本語や日本文化との既視感を覚えるようなものかしら。
植物や動物と同じように文化も帰化するんだろうと思った。