>>14
神代文字の多くは江戸時代の創作だよ。
多くはインド文字形のアブギダの流派に属するか、
ハングルに近い結合音節文字の流派に属する文字で、
ヲシテは結合音節文字の流派だね。

さて、このような人工言語ブームがなぜ江戸時代に起きたのか、というのは、
西洋の人工言語ブームの成立要件から考えると分かりやすいのです。
西洋においては、大航海時代・宗教革命・絶対王政の成立などで、ラテン語を使う
教会勢力が衰えて、逆に各国が絶対王政で強くなって民族語が強くなったのです。
相対的にラテン語の力が衰えて、国際共通語に相応しいとされる言語が不在になったために、
こういった人工言語ブームが起きたのです。

江戸時代の人工言語ブームも、中国が異民族である満州族に侵略されて、
漢民族の王朝である明が滅び、清ができたあたりだね。
これによって、日本、朝鮮、ベトナムあたりで、自分たちこそ中華文明の正当だという
小中華主義がはびこって、漢民族のブランド力が失墜したのです。
そのため、劣等民族になり下がった中国人の文字を借用したことが、当時広まっていた国学思想も相まって
我慢ならなかったんだろうね。
人は信じたいものを信じるわけだから、ここで自分が作った人工文字をこれこそ
漢字伝来前の神代に使われた文字だと信じさせるに足る精神的土壌ができたのです。
隣の半島人をファンタジー民族と笑っていられないね。うん。
しかも神代文字の多くはハングルの字形と結合音節文字という文字システムを借用している
と言うのが皮肉なのです。
中国のパクリが嫌だと朝鮮のパクリをしてどうするのかなと言う感じなのです。
パクリが嫌だと頑張っても結局、参照先を換えているだけと言うことに気づいていないのです。
それだったら普通に歴史的に自然に形成された仮名文字の方がいいと言うことになるよ。