世界語文典和訳
第十一章

世界語文法は名詞を以て根語と為し
其の根語に后置字を付加して働詞 副詞 形容詞等に変化せしめ且
其の根語に前置字或は后置字を付加すると名詞を二個連綴することに因て
意味の異なる名詞に変化せしむるを得
故に其根語たる名詞は出来可だけ短綴音を以て名詞と為せり
此の如く名詞は付加字を要するの法あるが故に
総て名詞の綴字は子字を以て始終と為す
然して其の前置字は母字を以て終りと為し
其の后置字は母字を以て始と為す

(七十九頁)