大漢和辞典
  【東聲】アヅマゴヱ 關東人の言語。
  〔源氏物語、東屋〕いやしきあづまごゑしたるものどもばかりのみ、出で入り。

  【東夷】アヅマヱビス 
  (イ)古、東國に住んでゐた蝦夷。
  〔日本書紀、景行紀〕二十七年春二月辛丑朔壬子、武内宿禰自東國還之奏言、東夷之中、有日高見國、云云、爲人勇悍、是總曰蝦夷。
  (ロ)京都の人から東國の武士を嘲り呼んだ語。
  〔日本外史、新田氏前記、楠氏〕正成感激對曰、天誅乘時、何賊不斃、東夷有勇無智。

『日本書記』の文章の、「東夷之中、有日高見國、云云、爲人勇悍、是總曰蝦夷。」は「東夷の中で、日高見という国が有るというが、その人間の性質は勇猛で荒々しく、これをすべて蝦夷という。」という意味じゃ。
ほいから『日本外史』の文章は、楠公が鎌倉を征伐する場面じゃが、東夷は西国から「天誅」せられる対象じゃったわけじゃ。

    日本武尊率いる軍が東日本に侵攻したとき、多くの蝦夷を捕虜とした。
  彼らは最初、伊勢神宮に献じられたのだが、昼夜の別なく騒ぎ神宮にも無礼を働くので、次に三諸(三輪)山麓(奈良県桜井市)に住まわせた。
  だが、その振る舞いは相変わらずで、結局、
  「獣心を持って生まれた蝦夷をこのまま都には置いておけない」と、
  播磨、讃岐、伊予、阿波に移住させられた(略)
                                             ――岩中祥史『広島学』
東夷は「献じられる」家畜じゃったわけじゃ。
チョン畜生と同じじゃのう。