>>34 知ってて言ってるのかもしれないがまとめると: 印欧語の場合なら属格は属格、形容詞は形容詞だ
その違いは格変化が生きているラテン語、ロシア語、ドイツ語などの言語ではっきり見ることができる

そうした言語では「人称代名詞の属格」は修飾型の所有表現「AのB」のAに使わない
修飾型の所有表現には別の形容詞型に変化する「所有代名詞」があってBの名詞と格の一致を起こす
代名詞ではなく名詞がAに来て「A(名詞属格)のB(名詞)」になることはあるが、もしAに形容詞形があれば
それも所有の意味でよく使う(典型的印欧語とはあまり言えないが英語ならJapan's〜は前者、Japanese〜が後者に相当)
こうして所有表現の格は以下のようになる(語順はこの通りとは限らない)

1)A(名詞属格)のB(名詞): Aは属格で固定、Bだけが文中の機能によって格変化する
2)A(名詞から派生した形容詞)のB(名詞): AはBの性・数・格に一致
3)A(所有代名詞)のB(名詞): AはBの性・数・格に一致

では代名詞の属格形は何に使うのかというと、動詞や前置詞の目的語に使う
動詞や前置詞が求める目的語は必ずしも対格とは限らず、語によって
また語の用法によって様々な格を義務的に要求し、属格もその中に含まれる