いろいろ探してみたがこの論文が一番参考になるのでは
関西の「〜シ」の使い方とあまり大差ないような気がするが
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/23211/sln08-089.pdf


本稿では、類義形式「-て」「きー」「-けんど」「-けどが」との比較をとおして、日田方言の「-てから」の用法を記述した。
その結果、以下のことが明らかになった。1) 日田方言の「-てから」は、標準語の「-てから」よりも用法が広い(1節;3節)。
2) 相対的に見て許容度が低い付帯状態と並列は、日田方言の「-てから」にとって周辺的な用法である(4.1節; 5.3節)。
3) 日田方言の「-てから」は、付帯状態、手段・方法、同時、開始時点、原因・理由、並列の用法において、
「-て」と同様に用いられる。ただし、それぞれの用法における許容度は一定ではなく、付帯状態と並列においては「-て」の方が、
開始時点においては「-てから」の方がより適格である(4節; 5.1.1節; 5.1.3節; 5.2.1節; 5.3節)。
また、手段・方法、同時、原因・理由においては、「-てから」の方がより自然に感じられる。
4)日田方言の「-てから」は、原因・理由の用法において、「-きー」と同様に用いられる。
ただし、両者は終助詞的な用法の有無で異なる。「-きー」が終助詞的に用いられるのに対し、「-てから」はそうした用法を持たない
(5.2.1節)。5)日田方言の「-てから」は、譲歩の用法において、「-けんど」「-けどが」と同様に用いられる。ただし、両者は終助詞的な用法の有無で異なる。
「-けんど」「-けどが」が終助詞的に用いられるのに対し、「-てから」はそうした用法を持たない(5.2.2節)。