>>22
もちろん、今後も分配保留から10年が経過した場合でも、作品届の提出があれば必ず分配しますので、委託者にとって直接的な不利益が生じない制度設計となります。


●JASRACの究極目的
――なぜ分配できないものを徴収するのでしょうか?

浅石:徴収と分配とで局面が異なるためです。


作品届は、作品の利用開始よりも遅れて提出されることが多いのですが、JASRACはすべての作品の著作権の管理委託を受けているため、
利用申請でJASRACの委託者の楽曲が利用されたことを確認できれば、作品届の提出を待たずに許諾・徴収をおこなうことになります。
これにより、新曲などを配信したり、演奏したりする場合でも、利用者は適法に楽曲を使うことができます。
この仕組みは、利用者のリスクや手間をなくすメリットがあります。